2020-05-23

踏んばれない記

この一年すったもんだ色々やって色々失ったのを振り返る。


5年くらい続けていた仕事がジワジワといやになって、あと若いうちに東京暮らしてみたくて転職アンド上京をした。

このタイミングで親が急死したのもまぁショックではずみになってしまったんだと思う。


いくつか出た内定から死ぬほど悩んで決めた転職先は、なんか聞いたことのあるデカめの企業で、前職より給料は上がり、都心のきらめくオフィスだった。

でも前職と仕事内容が似たようなもので、元々それがうまく出来なかったり納得できずにフラストレーションがたまっていたような自分は、キラキラオフィス場所が変わったところで仕事をうまく回せなかった。

さらに当たり前だが人間関係ゼロから構築なので、上手くいかない仕事に先輩や上司への気遣い申し訳なさ自信のなさが必要以上に絡みついて、全然元気が無くなってしまった。元気もやる気もなく卑屈に過ごす日々に耐えられなくなって、仕事ができそうにない、しばらく休ませてほしいと上司に伝えた。根本的に仕事内容が合ってないんだったら果ては退職じゃない?(要約)とも言われたが、それは怖くて診断書を出してとりあえず休職した。


休職生活では、傷病手当なんやかんや月10万円くらいが手元に入って、そこから家賃8万と奨学金1万が出ていく。足りない分はこれまでの貯金をなめらかに溶かして補う。自分のえらいところはこの状態でもしばらく生きていけそうな貯金があったことだ。まぁ養うべき人や動物もおらず自分1人だけ面倒みりゃいいからというのも大きい。


休職してももちろんいきなり元気もりもりになるわけではなく、今は休むのが仕事と思ってぼんやりと過ごした。料理をしたり筋トレをしたり、自身無能さ不甲斐なさに苛まれたりしながら日々を過ごした。そして元気が出てくるとこんなことしていていいのだろうかと焦りはじめる。しかし今の職場に戻れる気がしない。そもそも仕事内容がやっぱり無理なようだし、こんな半年でトんでおいて復帰するイメージがつかない。そんなの他人は気にしてないというのも分かっているが嫌なものは嫌だ。理解と受容は別だ。

から少しずつ転職活動をして、また心を削られたりしながら一喜一憂、一進一退してようやく1社内定を得た。その間に世間コロナてんやわんやしていた。


内定を得た会社仕事内容が希望に近く、商材も個人的に好きなもので、働き方もそんなに無茶ではなさそうだ。ただ何せ給料が低い。手取り16マンかにならんかこれは?会社自体は儲かってそうなのになぜこんなに低いのか、人材投資する気ない?

そして勤務地はかつて働いていた北の地であった。はるばる東京にやってきたのに、ここでまた…。

このカードを捨てて、コロナ禍の中より良い職を求めてまた戦えるか?メンタルやって休職中&短期離職という経歴を抱えながら?自分には無理だった。これ以上先行きが見えない状況を考えると腹の奥がヒュッと縮む。


でも、お金のことやキャリアのことを考えると、よくないとは分かっているが、なぜもっと踏んばれなかったんだろうと思ってしまう。最初会社で、最初転職活動で、転職先で、次の転職活動で。

正直、次に勤める会社待遇には満足していないし、隣の芝をみたらぐぅと落ち込んでしまう。今休職している会社待遇と比べると能面のような顔になる。でも自分はそこでは上手くできなかった。…上手くできなかったのだろうか。もう少し踏ん張れば乗り越えていたのではないだろうか。今回の転職活動だって、もう少し不安定な状況に耐えて踏ん張っていれば、もっといいところと出会えたのではないだろうか。もしくは、もっと時間をかけて自分の心身の回復を徹底させ、進むべき道は何か?と向き合い、そこからようやく転職なり復職なりを考えるべきではなかったか。変な焦りで下手な手を打っていないだろうか。

そんなこと考えても意味ないとは思うが、やっぱり未だに欲深い自分がいて、踏ん張らなかった自分を責めてしまう。次の会社ではせめて、少しくらいは踏ん張りたい。

  • お疲れ様ー。 ご自分の人生なので、増田さんが決めて、楽しく生きてね。

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