2019-11-07

2.5次元という文化

私はしがない2次元オタクだ。

どうにも、2.5次元という文化が合わない。


先に言っておくが、決して2.5次元という文化否定しているのではない。アンチ意図は含まれていない。

役者演出家脚本家、様々な人が熱を込めて作った作品である。むしろ素晴らしいと思っていると思う。


アニメ漫画ドラマCD実写映画、そして舞台ミュージカル

オタク」は2次元愛好に限らず、情熱を持った生き方とか、推しを追いかける生き方とか、そういうモノを指すようになったなと思う。

さて、2.5次元ブームが到来し、私の愛好する作品舞台化が決まった。


はいわゆる原作厨という奴で、原作者やそれに準ずる機関が出した情報以外は信じられないという大変に生き辛いオタクである

しかし同時に同人という文化が大好きで、人の解釈を知りたいという気持ちイベントに行き、自分でも何かを綴ったりする。

から舞台というものが、原作コンテンツの1つだとしても、2次的に噛み砕かれて提示されたとしても、どちらにせよ楽しめると思ったのだ。

しかし、合わなかった訳である


前提として1つ思ったのは、私はコスプレを見るのが好きではないなというところだった。

これに関しても断りを入れておくが、別にコスプレという文化否定しているわけではない。私は好んで見ないというだけである

舞台と同じで、寧ろ尊敬すらしている。衣装や道具を作り、化粧をし、場所を借り、撮影する。オタクはすごい。


私にとってのキャラクターは、平面で良いのだと思った。

コスプレをそのキャラと思うことは出来ない。それだけだ。二次創作イラストを見たとき感覚は正直同じである

原作ではないがファンの愛が籠った作品を見せて頂きありがたがる、同人オタクのそれはあるのだ。


わざわざ1つ次元の下の世界を好きになったというのに、それに現実感を持たされて返されるのが苦手なのかもしれない。

そういえば、フィギュア3Dモデルも得意ではなかった。私はに楽しめないもので、私はお金を払いたいとは思わない。それだけなのだ


何度も言うが否定しているのではないしアンチではない。愚痴である

味が好みではない食べ物お金を払って食べたいと思うだろうか? そういう純粋な好みの話である


ストーリー面白いからと言われてもドラマは見ない。実写映画も見ない。

私はただただ2次元に落とし込まれフィクション世界が好きな2次元オタクなのだ


嫌いな食べ物は食べなければ良い。苦手だと言えば良い。

舞台化に興味はないし、お金を出して見たいと思わない程度の熱意なので見ない。


とは言っても、舞台を見ないわけではない。流行ればすぐに舞台化される現代である

理由は様々…と言いつつ、付き合いという最悪な理由だ。オタクの風上にも置けない。

舞台が好きな方には本当に申し訳ない。私が複雑な気持ちで座るこの席は、感じる空気は、誰かがお金を払って時間を割いてでも手に入れたかったものだ。


からこそ、私なりに付き合い方・楽しみ方は考えているつもりだ。

コミカライズなど、表現方法の変化は基本的に受け付ける人間だ。媒体によって演出や見せ方、解釈が変わるのも一興である

何より漫画アニメ化なんて、絵は違うし想像と声が違うことすらある。けれどそれを受け容れることは出来たはずだ。

そんな自分感覚を頼りに私は舞台を見ている。そして楽しんでしまっている。オタクで良かったと思う瞬間である


しか舞台を見終わった後に、話が面白かった、あの場面の演技が良かった…

そんな話をする度に私は思ってしまうのだ。

「これ、原作で見たかった」。

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