2018-07-05

発達障害者海外では生きやすいのか?

アメリカに数年間住んでたことがある、診断済みのADHDです。

帰国してからコンサータ治療をしています

今月で帰国して丁度1年経つの

個人的に感じた発達障害者を取り巻く日本との違いを振り返っていきたいと思います


海外といっても私が語れる国はアメリカしかないし、

発達障害にも色んな種類や個人差があります

国別の教育行政支援の違いについても語れません。

あくまで私の経験を元に書いていくので、

かなり偏った話になるとは思いますが、ご了承ください。





まず呼称

ADHDはそのまま「ADHD」で

自閉系の障害全般は「Autism(オーティズム)」と呼ばれます





アメリカ人は診断済みであれば、どんどん発達障害カミングアウトしていきます




大学の必修科目で発達障害について学ぶ授業があったのですが、

「僕もADHDだ」、「私の妹もautismだ」など、

当事者やその家族が自ら手を挙げて発言していて、本当に驚きました。

アメリカ学校自体、授業では積極的発言することが推奨されています。)



ちょっと仲良くなれば、「実は発達障害なんだ」と面と向かってカミングアウトされることもあります



発達障害が「恥である」という概念が薄いです。

感覚的には、喘息とか、アレルギーとか、そこら辺と一緒。



発達障害に悩まされること自体日本と変わらなくても、

発達障害個性の内と捉えて、あまり深刻に考えない人が多い。



それを踏まえた上でも、発達障害に対する一般的知名度

日本よりは上なのではないかと思いました。










しかし、発達障害者に対する周りの扱いは

残念ながら日本とあまり変わりません。



よくネットでは「アメリカ発達障害理解があり、周りが寛容である」という話が見受けられます

それは違うかな、と。

やっぱり変人はどこでも遠巻きにされます




私自身、英語が下手なアジア系外国人ということを除いても

コミュニケーション挙動に難があったため

日本での生活同様アメリカから避けられることは多々ありました。





私の周りにいた、おそらく定型日本人達は

私と同レベル英語でもどんどん現地の友達を作っていたので

人種差別はあまり関係なかったと信じたいです。



それから、前述の発達障害カミングアウトしてくれたアメリカ人や

カミングアウトはなくても「この人もしかしたら発達障害なんじゃない…?」

と感じたアメリカ人。

やっぱり彼らもコミュニティグループ内では浮いていました。










ただ、日本人が普段人格能力を結び付けて総合的に他人評価するのに対して

アメリカ人は、コミュニケーション性格に難があっても、何か特出する能力があれば

受け入れてくれる人が多いと感じました。




私はとある特技を持っているのですが

発達障害起因のコミュニケーション難のせいでぼっち気味だった私に対しても

その特技に関しては彼らはきちんと認めてくれました。


たまーにジョーク飛ばしたり、冴えた意見を言った時も

「それいいね!」

と大きなリアクションをしてくれました。






日本だと、その人の普段の「キャラ」が優先されて

何か面白いことを言ったり、凄いことをしても「し~~ん」となる空気がありますよね?





グループ内で影響力のある人がリアクションを取らなかったら、残りのメンバーも右に倣えで「し~~~ん」。





もしくはコソコソ顔を見合わせて、誰も反応をしないと察するやいなや「し~~~ん」。




アメリカ人もその場にいる全員が反応をくれるわけではないですが

少なくとも彼らは、「自分がいいと思ったものは素直に評価する」という線引きができているように感じました。







日本と同じで人間関係が狭くなることは共通していても

普段キャラに左右されずに能力のもの評価される分、自信をつけやすいです。





もちろん、言語の壁や人種差別に悩まされることはあります







私はADHD故の飽き性から英語がどうしても上達せず

移住を諦めて帰国しました。





なので安易移住は勧められません。





ただ、何か得意分野を持った発達障害の人は

日本よりもアメリカの方が相対的に生きやすいのではないかと思いました。

  • 人種差別って容姿差別でしょ 額に日の丸マークが入ってるわけじゃないしお前の人種は何打はタブーのはす

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