2018-01-09

サービスの正しい価格

成人式着物レンタル着付け会社はれのひ」が夜逃げ計画倒産をした事件について。

新成人を迎える女性被害にあった人はとても可愛そうだとは、まず思うのだけれど、しかしなんぼなんぼでも、こう、不用意すぎねえ? と思うのだ。

素人さらっと考えただけでも、振り袖のレンタルなんてお見合い正月成人式とくらいしか出番がない。つまりレンタル業者側としては数十万〜三桁万の着物および小物を用意してその投資額を年間10日位の出動で回収しなきゃならんわけで、博打性が高い業態だろうなってのは想像がつく。事実着物レンタル旅行代理店も、経営不安定で淘汰が始まってるのは検索すれば2010年位からトレンドだってわかる。

サービスデザイン的な話で言えば、あるサービスが1/20の割合提供されない場合価格的には−5%することが可能なわけで(この構造鏡像化したのが保険という業態で)、「安いサービスを選好する」ってのは、つまり消費者判断としてそういうものだと思うのよ。

もちろん消費者保護って観点重要で、あまりにも疑心暗鬼になり商取引に専門知識必要になりすぎると市場経済が冷え込むんで、悪辣な業者は取り締まらなければならない。それは事実なんだけど、物事の成り立ちとしては「売り手と買い手の野蛮な知恵比べとしての商取引があり、それだと円滑な経済活動の足かせになるから、適度になるまで監視規制を強めた」ってのが経緯でしょう。

取引契約一種なわけで、消費者は常に無謬であり絶対保護されるべきってのは錯覚にすぎない。むしろ基本は自己責任自己防衛であり、企業個人消費者という力関係の中で個人消費者に力が足りない部分をそっと助けるあたりがバランスの落とし所だと思うのよ。

今回被害にあった人がバカだとかそういう意図はまったくないんだけど、何らかのものやらサービスを購入するにあたって、みんな、相場観とかを持たないものなのか?

てるみくらぶときもそうだったけれど、明らかにケアリの価格だったわけでしょう。言い方悪いけれど、安かろう悪かろうなわけで。「このサービスを得るのならばこのくらいの価格クオリティ維持するには必要だろうから、これより下の価格アイテムリスクありそうだな」とか「このサービス提供者は、前入金を急かすようなビジネススキームを使っててひっかかるな」とか、ごく普通世間知として、ないものなのかな。

何かを購入するときに「あれよりこっちのほうが高い/安い」っていう価格比較だけじゃなくて、むしろ正札をブラインドした状態で「このサービスの適価ってどれくらいなんだろう?」「このサービス提供する提供者がサービスを維持可能末端価格はどれくらいだろう?」って意識がないと、やっぱりマズイと思うんだよ。

それがないと、地元商店街追放してベンチャーサービスに飛びついて、結果、そのベンチャーサービスさえも破綻して、そうしたって地元商店街は戻ってこないとか、そういうことになるんじゃないかな。外食だって生鮮食品だって、「その内容を望むならこの価格覚悟すべき」っていう適価があると思うんだよ。

  • anond:20180109002232

    全然安くないよ今回の詐欺

  • anond:20180109002232

    馬鹿にするつもりはないとか言いながら馬鹿にすんのやめたほうがいいよ嫌われるし話真面目に聞いてもらえなくなるよ。

記事への反応(ブックマークコメント)

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