有名かもしれないけど、あるヒッキーが官僚の親から叱咤のメールをもらった動画がこれ。
https://www.youtube.com/watch?v=yvi4gcKO0_E
この動画内では社会の厳しさを、親が体験してきた目線でその思いを聞くことができる。
「大学」も卒業していない人の仕事は何がある?いくらもらえる?、
「大学」をでていなければそこでおわり、
みんな嫌々「勉強」している、「勉強」しないのは言い訳でしか無い、生きていかなくては「いけない」、などなど。
まっとうに聞こえるし、親としては共感できるものが多いだろう。
でも、この意見はやはり偏っているし、息がつまる。
そもそもこの親の言う「まともな会社」は上位十数パーセントの会社を指しているだろう。
多数派をまともでないという切り捨て方をしている点でも引っかかるが、それを官僚がしているとなると国民としても少々悲しい。
この親の思考は「すべき」という考えにとらわれすぎている。
わかっているけどできない状態はある。
それは前頭葉の発達具合によるものだけではないし、複数の条件の下でそういう行動に至る。
自分の行動に主体性を感じられなければストレスがたまるし、性格によっては無気力になり、自分の人生を生きれていないように感じる。
合理的な説明をして、「あ、そうか。じゃあ自分はそするよ!」と変われる人間も居るだろうが、それはその人がたまたまそういう人間だったという話にすぎない。
この親は今まで何人の人間を見てきたのだろうか、どんな種類の人間を見てきたのだろうか、
その集団に偏りはなかったのだろうか、もしかして自分に近い集団以外を人間としてみていないのでは無いだろうか。
人間の性格の個体差のようなものを無視していて、自分のような人間がスタンダードで、あとは劣等種だなんて思っていないだろうか。
そんな疑問を抱いた。
だが、家族間でもそれを求められると息がつまる。
生きている意味に疑問を抱く。そうすると、自暴自棄になって、いつ死んでもいいやと考え出し、刹那的な行動に走る。
これは個体差があると思う。
しかし、脅迫以外の方法でないと動かない人々は確かに存在する。
そういう個体に生まれた時点で欠陥品として切り捨ててもいいが、果たして、それは豊かな社会なのだろうか。
そんな要請にどうしても答えられなかった人はどうなるだろうか。
ある人はどうでもよくなり、逃げ出し、考える事をやめるだろう。
それに対してふんばり、自らを奮えたたせて立派になる人間もいるかもしれない。
だけど、そこに至るまでのプロセスは人によって、何が適切かは異なる。
そういう多様な可能性を多くの人が理解するようになれば、優しい社会になると思うのだ。
大学出ていなくても楽しそうに生きている人、サラリーマンより稼いでる人、たくさんいるんだけどなあ。
まともだけど儲かる仕事(起業すればだけど)なんてちょこちょこあるし。
youtuberとか配信業者なんてある意味優秀だし、親の見解が狭いと苦しいと思う。
学歴よりも「名前を適切に売る力」の方が生活していく上で大事だと思うよ。
結局この親自体も縛られて生きている社会の被害者なんだと思う。
この手の記事なり書き込みなりをよく見るけど『資本論』読めよって思うわ。お前が考えてるようなことは150年前にマルクスさまががっつり考察されておられるぞ。
そういう親だから子供がヒッキーになったんじゃないの? ヒッキーの友達が二人いて、親のこともよく知ってるんだけど、 一人は親が精神科医、一人は親がコンサル。 普段の言動を見...