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2021-03-22

世の中庵野庵野なんで違う話を敢えてするなら、真鍋譲治さんという漫画家がいるのだけど、

もう、白泉社アウトランダーズなんて言っても通じない人ばかりなのだろうけど、

それから当時はキャラうる星やつらラムに似てるとか揶揄されてた覚えもあるのだけど、

彼はまだ現役で漫画を描いていて、個人的感想だけど、どんどん漫画が上手くなってると思う

上手い漫画面白い漫画が描けることと収入は比例しない、と御大水木しげる先生も仰っているわけだけど、

能力収入は比例しないけど、真鍋氏は漫画は上手くなってる

ただ、一枚絵になると魅力が弱いというか、等身がちょっとバランス悪かったり、

本気で描く気ないのかなあ、という気もするんだけど、

でも、庵野氏のインタビューにあった逆算というか、労力とリターンの話で考えると、

一枚絵ってそんなに儲からないと思うんだよね

さっき神絵師みたいに呼ばれてる人のライブを観てて、みんな絵が上手くなりたいとか言ってたけど、

ぶっちゃけラノベの表紙みたいなので食べていけるはずもなく、

一枚絵だと単に綺麗な一枚の絵ってだけで消費されてしまいがちなので、

そうなるとトレーディングカードイラストとか描いて糊口を凌ぐことになりそうな気がする

その点、漫画最近相場は知らんけど、原稿一枚最低5000円から1万円ぐらいは払うと思うので、

吾妻ひでおが言ってたように、5000円札を描くつもりで原稿を描く、というモチベーションが生まれ

運が良ければ単行本にもなるわけだし、自分の絵に自分ブランディングやす

小説の表紙や挿絵だと、小説がつまらなければ一蓮托生ではないか、表紙詐欺しかなれないわけで、

そう考えると、良くも悪くも漫画の方が自分コントロールやすいように思う

あと、ど根性ガエルの作者が言ってたように、アシスタントを雇うのはネタを出してもらうためでもあって、

要は他人意見を聞く、取り入れる、ということを嫌っていると、そのうちギャグネタが尽きて思い付かなくなり、

そこから穴を空ける、失踪するみたいに特にギャグ漫画家はなりがちなので、

最近主流になってきた原作者を付けるとか、そのへんを編集ちゃんと考えてくれれば心強いのではと思ったり

話を戻すと真鍋氏は一枚絵は正直自分には微妙に思えるのだけど、

漫画文法としては確実に上手くなっていて、自分子供の頃から現役で書き続けてるのに正直驚いてるのだけど、

あと、デジタルに完全移行はしていないみたいで、漫画原稿ペン入れまではするけど、

それをスキャンして、トーからデジタルみたいなのだけど、

面白いのは漫画原稿の段階でカッターカットして、紙上にカットした絵を配置してスキャンしてたり、

まりアナログ段階で画像編集してたりして、でも最終的な原稿デジタルデータではそんなことを感じさせなくて、

これはこれで極めてるというか、すごいなあと思ったり

そういえば、中村嘉宏さん(エロ漫画では胃之上奇嘉郎名義)はエロ漫画だったと思うけど面白いことをしていて、

コミスタとかデジタルで下描きまで描いて、それをコピー紙にプリントアウトして、

そのコピー紙にペン入れして、それをスキャンしてまたデジタルに戻して、みたいなことをやってて、

個人的にこの手法のいいところは、デジタルで出しにくいカスレみたいなのとか描きやすい気がしたり、

まあ、なんだかんだ人間、紙に一番親しみがあるわけで、

それから、昔の話なので最近は分からないけど、たくま朋正さんも同じことをやってた気がする

デジタルの下描きの線を薄い水色とかで出力するのがポイントかなあ

デジタルでやってる人も、下描き段階までは紙みたいな人もいて、色々面白いというか

要は液晶解像度なんかより紙の解像度は超高いわけで、

画面のExcelだと間違いに気付かないけど、出力してから気付いた、みたいなことも人間よくあるわけで、

全部アナログに徹底する必要もないんだよなあ、ということをいつも考えているのだけど、

真鍋氏の方法を知って改めてそう思ったり

2020-09-18

正直アントンシク先生の絵が動いているのは感動だし凄いことだし、やっとメジャーどころになったなと言うファン心理もある。ただ、これよりもアントンシク先生原作の『ガゴゼ』をやってほしかたかなって。今のアニメ世界は2期も作られないので逆に幸運だったと考えるべきなんだろうか。

そしてやっぱり仕方ないんことなんだけど、『恋情デスペラードから見てます、なんて声を聞くと古参ではないほどの中参ファンから見てもなんだかなあと思うこともある。

作者はかつて、ツイッターで大量の鬱コメントを書き込まないでよかった、とツイートして、保留状態にされている鬱コメントモザイクをかけてツイートしていた。『リンドバーグアニメ化決定! というドッキリツイートで周囲をわかせつつもアニメ業界から声がかからないことを落ちこんだりもしていた。実力は十分なのにいつまでもマイナーなまま。そんな先生がハネたんだから嬉しいのは嬉しい。やっと報われたんだな、評価されたんだなと言う爽やかな気持ち

まあファン心理によくある話です。

この人の画作りは師匠胃之上奇嘉郎中村嘉宏先生の影響が強い。師匠アントンシク先生表情筋の使い方が豊かで、しかもエグみがない。普通画作りにおいて表情筋を突き詰めると青年誌風の嫌な顔になりがち。しかしこの人達の表情はオーバーアクションで豊かで適切なのに汚くない。正確なだけでないダイナミックなパースの捉え方、躍動するキャラ筋肉、派手なデフォルメなのに失われない立体感天才という言葉を軽々しく使うのは気がひけるけど、やっぱり天才だなあと思うわけで。

画作りだけでなくシナリオの組み立てもうまいんですね、特にアントンシク先生場合、一巻でこれだけの情報さらっと入れてくるのか、という普通の読者が読み飛ばせるくらいの違和感の無さで情報を詰め込んでくる。シナリオとだけで一生を終える人もいるのに、両方しっかりやるわけです。よくいますよ、絵だけ巧くて話が書けない。話はうまいけど絵が描けない人。だから両方できて両方ともハイレベルっていうのは創作クラスタからするとわけわからんわけです。当然積み重ねた時間と労力は計り知れないけど、才能と環境がないとこんな風にはなれないので。

 
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