2020-09-18

正直アントンシク先生の絵が動いているのは感動だし凄いことだし、やっとメジャーどころになったなと言うファン心理もある。ただ、これよりもアントンシク先生原作の『ガゴゼ』をやってほしかたかなって。今のアニメ世界は2期も作られないので逆に幸運だったと考えるべきなんだろうか。

そしてやっぱり仕方ないんことなんだけど、『恋情デスペラードから見てます、なんて声を聞くと古参ではないほどの中参ファンから見てもなんだかなあと思うこともある。

作者はかつて、ツイッターで大量の鬱コメントを書き込まないでよかった、とツイートして、保留状態にされている鬱コメントモザイクをかけてツイートしていた。『リンドバーグアニメ化決定! というドッキリツイートで周囲をわかせつつもアニメ業界から声がかからないことを落ちこんだりもしていた。実力は十分なのにいつまでもマイナーなまま。そんな先生がハネたんだから嬉しいのは嬉しい。やっと報われたんだな、評価されたんだなと言う爽やかな気持ち

まあファン心理によくある話です。

この人の画作りは師匠胃之上奇嘉郎中村嘉宏先生の影響が強い。師匠アントンシク先生表情筋の使い方が豊かで、しかもエグみがない。普通画作りにおいて表情筋を突き詰めると青年誌風の嫌な顔になりがち。しかしこの人達の表情はオーバーアクションで豊かで適切なのに汚くない。正確なだけでないダイナミックなパースの捉え方、躍動するキャラ筋肉、派手なデフォルメなのに失われない立体感天才という言葉を軽々しく使うのは気がひけるけど、やっぱり天才だなあと思うわけで。

画作りだけでなくシナリオの組み立てもうまいんですね、特にアントンシク先生場合、一巻でこれだけの情報さらっと入れてくるのか、という普通の読者が読み飛ばせるくらいの違和感の無さで情報を詰め込んでくる。シナリオとだけで一生を終える人もいるのに、両方しっかりやるわけです。よくいますよ、絵だけ巧くて話が書けない。話はうまいけど絵が描けない人。だから両方できて両方ともハイレベルっていうのは創作クラスタからするとわけわからんわけです。当然積み重ねた時間と労力は計り知れないけど、才能と環境がないとこんな風にはなれないので。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん