2017-12-02

子連れ仕事したくない私が、熊本市議の緒方さんの件で思うこと

熊本市議会のあの子連れ騒動の人が緒方さん。

この騒動を知った時のファーストインプレッション

「なんだ認可保育園入れろよ、それが親子の最も幸せ選択じゃないか

ってことだった。

でも初めて知ったんだが、市議会って月にせいぜい5回しか開かれないのよね。

まあ実際は陳情聞くやら調査するやら色々あるんだろうが、実際会議場に行くのはそんなもんみたいだ。

http://kumamoto-shigikai.jp/kihon/pub/detail.aspx?c_id=8&id=399&pg=1

この時点でまず認可保育園は無い。

熊本事情は知らないが、普通政令指定都市ならパートタイマー以下の「保育に欠けるとは認められない状況」。

じゃあ認可外保育園施設付きの託児所ベビーシッターって選択肢になる。


ここまでが前提。


まあこの時点で

女性子育て仕事を両立する難しさを見せたかった」

っつってるけど、月に4、5回の出勤で・・・?っていう思いはある。

けど我慢して整理してみる。


ベビーシッターではダメなのか



もともとはこういう要求だったよね。

『昨年11月28日午後、議会事務局長ら3人と私で話した。

妊娠報告をして「長男が生まれたら一緒に議場に連れていきたい。

議会内に託児所を設置するか、予算が厳しいならベビーシッターの手配または部分的な補助を出してほしい」

要望した。

一歩でも子育て世代議員を増やすための環境整備を進めたいとお願いしたが、市は

議員さん個人ベビーシッターを雇って、議員控室で見てもらってください」という答えだった。1、2時間話しても平行線だった」

https://mainichi.jp/articles/20171129/mog/00m/040/002000c


好意的解釈すると、

議会職員議員、傍聴人が利用できる制度を作るためにベビーシッター手配や

託児所設置をしましょうよ、公費で」

ってことだよね。

で、その先遣隊が自分だと。

じゃあ議員報酬月額674,000円だけど、その中からさないのはなぜ?

条例とか作らずに公費私的に利用しようとするのは公費私的流用(舛添のシルクの服とか)とは違うの?


それとも、自分ベビーシッター代は出すけど、

議会に関わる人が使える託児所シッター代は、今後熊本市が出していきましょうよ、って交渉してたの?

どっち??


私も、将来的には保育所無償どころかベビーシッター代も助成してくれる世の中になればいいと思ってる。

公務員議員があるべき世の中の提示をして、先に自分たちに対して実現していくのは結構だけど、

現状、保育料なんて自営業のための経費としても認められない。

その中でベビーシッター代を出せとか出さんとか言うのは、熊本市予算案をどうこうしたり、条例を作ったり

あんたのあの議題、賛成してやるからちょっとこの託児の議案そっちから出してくれん?」

とか言って偉い人に取り入ってやるんじゃないの、政治家から

なんでそんな鈍くさいやり方なの、ハウス・オブ・カード見ろや!

唐突Netflixステマでごめん。



認可外保育園ではダメなのか

認可外保育園平成29年6月1日現在熊本市内に50ヶ所ある。

ちょっと驚いた。

熊本市、そんな田舎じゃなかった。ごめん。

うち半数の認可外保育園23ヶ所が熊本市議会のある中央区存在している。

それ使わないのなぜ??

私が目指すのはさまざまな子育てや働き方のスタイルを認め合うこと。

その一つとして仕事によって母子が分離されない姿。

一緒にいるのは赤ちゃんにも母親にも大切。赤ちゃんの発達にも必要で、

大事な部分でもある。産休後は「預けなければいけない」ではなく、

母子を分離しない働き方もできるようにしてほしい。

https://mainichi.jp/articles/20171129/mog/00m/040/002000c

なるほど、様々な働き方のスタイル

結局、個人的に「母子が一緒にいるのが、預けて仕事に出るより大事幸せだと思ってるから預けなかった」ということ?

個人感覚からなんとも言えないけど、私は仕事あいだだけでも、保育のプロ真摯に面倒見てくれるのが一番幸せだと思うわ。

子供にとっては。

あなたの子と同い年のうちの子保育園に預けてるけど、

私が自営の仕事の片手間に世話するより何倍も幸せだと確信してる。

入園してしばらくしてから保育所にお世話体験に行ったんだけど、

先生は常に歌ったり(凄まじい数のレパートリー)、絵本読んだり、リズム遊びしたり。

まだしゃべらない子の代弁をして、決して怒らず、栄養満点の食事をみんなと食べて

大きな遊具で体をいっぱい使って遊んで、外に行っては砂や落ち葉にまみれて転げ回る。

ありがたくて涙出そうだった。誇張じゃなく。


7ヶ月の活発になる段階の子供を、静粛を要求される議会に連れてきてずっと抱いて座らせておくのが、

それでも親子の幸せ寄与する。なぜなら母子が分離されないから。

って言うなら、そりゃもうこの人の考え方だし仕方ないよね。


子連れ仕事できるのか



個人的には「できると言えばできるが能率は3割減くらい」という感覚

意外に新生児の方が楽で、6ヶ月~2歳くらいは指示が通らないけどムチャ動くので本当に過酷

カフェ子供を抱いて座ってるのすら落ち着けないのに、議会子連れはどうだろう。

あと、そもそも100%の力で仕事しなくてもいいじゃない」っていう意見

これ、実は分かる。

うちも従業員の方々には「7割くらいの力でやってくれたらええでー」と言っている。(従業員子連れで来ることもある。)

だって帰ってからも色々あるじゃん

忙しいんだよ現代人は。


ただ議員ってどうだろう。

民衆代議士なわけだよね。

議員にならないその他大勢に「私の代わりに頼む」って言われてその席に座ってるんだよね。

体調不良で欠席、わかる。

産休育休介護休、わかる。

家族病気で欠席、わかる。

でも月に4~5日出てきてその席に座ってる時に、あなた代表している市民のために100%の力を出して

集中して仕事して下さい、って言うのはそんなに非道で、子持ち議員に厳しい要求だろうか。

パフォーマンスなのか



パフォーマンスだ。本人もそう言ってる。

https://mainichi.jp/articles/20171129/mog/00m/040/002000c

障害者鉄道乗車拒否が普通だった時代に、あえて乗るという行動で問題提起をした。

からそうせざるを得ない状況だったことを理解しよう」(と言われた事が嬉しかった、との事)



青い芝の会の事だよね。

移動の自由という基本的人権に関わる事を不退転の決意で成し遂げた「パフォーマンス」と同一視すんの、

自分を、という感じだけど。

政治家政治的パフォーマンスをする事を悪いとは私は思わないし、テロかいう人もいるけどそれは物事を悪意ある

単純化に貶めていると思う。


だが、

こういうやり方は限界と分かっていて、みんなが悲鳴をあげているのに、

訴え続けても何も変わらない。

声を聞いてもらうにはもう議場に我が子と座るしかない。

無数の悲痛な声を可視化たかった。

これが分からんのよ。

誰のどんな声を代弁してるの?

ベビーシッターの手配と公的扶助事務局に断られたこと?

託児所を作ってもらえなかったこと?

議員控室で子供を預けてもいいと言われたが、母子を分離したくないという自分の思いを快諾して貰えなかったこと?

少なくとも、職場子供を連れて行って仕事をする事はぜったいにムリ、っていう私の声は入ってない。

子連れ出勤が世の中に広く認められるようになったら、フリーランス経営者は認可保育園ポイント

減らされてもおかしくないけど、その悲痛な声は代弁してくれんの?

自営業になる前は上の子供を職場に連れてって、タブレットアンパンマン見せながら必死コード打ってたけど

あの時の私の悲痛な声は「夫はよ帰ってこいや」でしかなかった。

父親はちゃんと母親と同じように子連れ仕事する負担を(残念ながら負担なんだよなあ)負ってくれんの?

昨日もうちの子風邪保育所Removeだよ!助けて駒崎さん!!


一体何を訴える、誰に利益をもたらす想定のパフォーマンスだったの?

ハフィントンポストでは

子育て世代の悲痛な声が、私のところにはたくさん聞こえています

その声がかき消されてしまう前に、見える形にしたかった。

私が赤ちゃんと座る姿を見せることで、目に見える形でそうした声を体現たかった。

政策決定の場にいる方々、議員や市の幹部に見てほしいという思いでした。


って語ってるけど、毎日新聞では

 --いつから子連れで議場に入りたいと議会事務局要望していましたか

 昨年11月28日午後、議会事務局長ら3人と私で話した。

妊娠報告をして「長男が生まれたら一緒に議場に連れて行きたい。

議会内に託児所を設置するか、予算が厳しいならベビーシッターの手配または部分的な補助を出してほしい」と要望した。

ってある。

ハフィントンポストで語った事は後付けなのだろうか。

後付けでもなんでも社会がいい方向に行くなら、って考えもあるだろうけど、

これはいい方向だろうか。

子持ちにとって、子無しにとって。

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