(先に言っておくが、私は小さい頃から本も読まないし、国語は苦手だし、読むのはBL漫画と雑誌とツイッターだけだ。出身学部も今流行りの横文字のネーミングだし、文章を書くのはてんでだめだ。)
このあいだ、3年間付き合っていた子と別れた。
3年間なんて短いと言われるかもしれないが、ランドセル背負ってた子が高校生になってしまうくらいには長い。
付き合いはじめの頃から喧嘩が絶えなくて、相手の子は私の機嫌を伺ってばかりの3年間だった。「嫌われちゃったかな、今日もイライラして眠れてないんじゃないかな、って考えて心が休まらなかった」と言っていた。でも私だってそうだ。トラウマ級の罵詈雑言を浴びせられ、その傷を反芻しつづける地獄みたいな3年間。
別れ話を切り出すたびに、その子は自分の頭を殴ったり、包丁を持ち出して死ぬなんて言い出したりする子だった。笑っちゃうくらい、絵に描いたようなヒステリーだった。幼稚すぎて嫌だったけど、そんな姿も愛おしかった。その子を傷つけたくなくて、別れられないまま3年も経ってしまっていた。
でもその子が自分にとっては世界一可愛くて、甘い香りがして、自分にはもったいないくらい素敵な女の子に見えていた。
ここまでが、
私がこうであれと願う
である。
相手の本心は分からない。私に復縁のチャンスがあるのかも分からない。
私のこと嫌いになってないよね?私のこと今でも好きだよね?って聞いたら彼女は涙いっぱいの目で今も大好きだよって言ってくれた。
完全に冷められていたけど、私が傷つかないように嘘ついてくれたのか、本心だったのか、私には分からない。
私がヒステリーを起こすのを嫌がっていた彼女は、自分のせいで私が傷つくのを嫌だと言っていた。
幼稚な私にはその気持ちが理解できない。それくらい激しく愛しているということを分かって欲しいだけだから。喜んで欲しくて、わかって欲しくてやったのに。
私のことを世界一好きだと分かっていても別れを告げた彼女は、もうこれ以上自分のせいで傷つく私をみたくないという利他的な人だったのだろうか。
それとも、どれだけ傷ついても世界で一番好きな人と一生を共にすることが幸せだと思っていた私と違って、穏やかな人と傷つかない一生を過ごす方を選びたいという保身的な人だったのだろうか。
24時間365日機嫌を伺ってばかりだったから、別れてからの日々は寂しくて苦しい時もあるけどすごく楽だ。
ちゃんとおやすみを言ってから寝る習慣もなくなって、自分が眠い時に寝れるし、朝の目覚めもすごくいい。
休みの日は全部彼女に捧げていたけど、今は我慢していた趣味も、友達と遊ぶことも思う存分できる。
でも、経済面や学力など、私が絶対に恋人に譲れない条件を、彼女は全てクリアしていた。なんなら、これからの人生、彼女を超える優良物件なんてない。
(そんなに愛した人のことを優良物件呼ばわりするな、というコメントは理解できるけど私は賛成できない。人生のパートナーを選ぶ上で、綺麗事なんか言ってられないでしょ。SixTONESの松村北斗が昔「大好き程度で結婚すんじゃねえ」と言っていた。これは大好き♪くらいのノリじゃなくて、愛してる相手と結婚しろ!ということなのか、大好きだけじゃなくてちゃんと現実面も考えて洗濯しろ!ということなのか分からないが、どちらにせよ、伴侶とは生活を共にするわけなのだから、条件で選ぶなよ!と文句は言わないでほしい。愛で金は買えませんから。)
その感情は愛情からくるものではなくて、顔のパーツ一つひとつが好みドンピシャだったという本能的なものだった。
すごくいい匂いがして、この人となら一生過ごしてもずっとラブラブでいれると思っていたのだった。
思い直してくれないかなあ〜
他の人と付き合っても、やっぱり私との日々の方が楽しかったなあって戻ってきてくれないかなあ〜
振られたのにまだ振られたと思えないのは、