2021-03-20

行政書士って割とやばい業界なのかな

これ見る限りは限られたパイを取り合ってるけっこうヤバ目の業界という感じがするがどうなんだろう

税理士のほうがプライドもってそうなイメージがある

いろいろ未知の世界があるなあ

主だった士業の間で、行政書士以外に「ヒヨコ食い」があるという話を、管理人は聞きません。行政書士にのヒヨコ食いが横行する原因は、ひとつには行政書士試験が実務と全く関係ないこと、もうひとつには経験ある先輩のもとで実務に接する機会があまりにも少ないことによると思います

行政書士試験合格して、期待を胸にハローワークへ向かいます行政書士求人を探しますが、それ自体が大変少ないことに気づくまでそう時間はかかりません。履歴書職務経歴書を、書いては郵送しを繰り返し、疲れ果てて、何とかならないかインターネット検索をかけまくっているうちに、引っかかってしまうのが「実務研修」であったり「アカデミー」であったりするわけです。仮にこれで引っかからなかったとしても、実務経験営業ノウハウもないのにいきなり開業するしかないのか、と決めて開業し、案の定仕事は取れず、営業の仕方もわからず、手持ち金は先細り、焦るところにSEOだの広告コンサルティングだのという話が舞い込むことになります

ヒヨコ食いが横行するもうひとつ理由があるとすれば、行政書士業務がはっきりしていない上にマンガドラマの影響で行政書士試験受験生大量発生してしまった事があると思います。よく調べないまま「法知識を用いてほとんど弁護士のような活躍ができるが、その割にハードルはあまり高くない資格」というイメージが出来上がってしまいました。行政書士試験合格率制ではなく、合格点制です。300点満点中180点取れれば合格なのです。結果、毎年合格者を排出し、市場は完全に飽和状態です。

認可申請代理入国管理書類作成行政書士の独占業務で、行なってもどこからも待ったがかかりません。ですがその市場規模を考えれば、明らかに現状は行政書士が飽和状態だというべきでしょう。そうなると有利なのは以前から顧客を抱えている古参行政書士です。新人行政書士は、なにか自分にできることはないか試行錯誤した挙句、非司行為や非弁行為に手を出すのです。そして非司行為や非弁行為で急成長した「成功した新人」が純然たる新人ターゲットにしたヒヨコ食いをするケースが目立ちます

非司行為や非弁行為でもいいから、業務を行なって成功したいと考える人いるかもしれません。しかし、そう考える方は今が「士業戦国時代であるということを心のどこかに留めておいてください。サムライ業が増えすぎ、これまでは業際問題的に考えると行政書士に行わせておいてはいけない行為であっても「まあ、周辺業務だし」で許されていたところ、本来資格を持つ人から「それは我々の仕事だ」といつ主張されてもおかしくない時代なのです。例を挙げますと、グレーゾーン金利撤廃によって、借金をしていた人は一定の条件のもと払い過ぎ金利を取り返す事ができるようになりました。いわゆる「過払い金返還請求」です。この業務最初に見つけ出したのは司法書士です。従ってはじめは司法書士の間でこの業務は人気業務となりました。しかし、弁護士としてあまり儲けていなかった人が、この業務弁護士仕事だと言って手をつけ始めると、あっと言う間に司法書士弁護士駆逐されることとなりました。

行政書士は、弁護士司法書士税理士公認会計士弁理士社会保険労務士など、主だったほとんどの士業との間に業際問題を抱えています。そして、法律を素直に読む限り、ほとんどのケースで行政書士は不利です。仮に利益が上がるようになってもいつどこから「それは我々の仕事だ。出て行け」を言われても文句は言えないと覚悟をする必要があります

  • え、行政書士ができることってよっぽどのことがない限り制度上は弁護士でもできると思ってた。 独占業務なんてあるのか・・・

  • よくわからんのだが、そこまで資格を直接に生かした職業につくことを義務的に考える必要あるのだろうか ある程度「法律に詳しい人」を証明する資格として用いる程度ではダメなんだ...

    • 英語に関してはやったぶんだけ活用が広がるから、使わないという選択肢はなくなるで もちろん会社員で勤めてれば勤務中は使わないってことは多いとおもうけどね

  • 司法試験合格諦めた人が一応勉強した証として取っておく程度のものかと思ってた 経営で転職する時には多少役に立つ

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