2020-07-10

同人やってて辛いなと思ったこと。

続けること自体が大変だなって思っているんだけど、一番大変だなって思ったのは自分感情の処理の仕方だなと思う。

 

 

私は20代後半になってはじめて同人活動に足を突っ込んだ人間だ。

なんでそんな年になっていきなりドボンたかといったら、単純にその時期、仕事を辞めたからだ。

そして心を壊しかけたところで推しに救われた。

なんかよくわからないけど「推しについての思いを書きたい!」と思って書き始めて、Pixivアカウントつくって(こんなサイトあるのかーって感じだった。いにしえの腐れだったので、昔はホームページ自分で作ったりしてたよ笑)、一気に三本話を書いて、そこから(今思えばなんでだよって感じだけど)同人イベントに申し込んだ。大イベントの中のジャンルオンリー企業主催)だったと思う。

  

 

私が幸運だったのは、イベント当日、はじめておとなりさんになったスペース主さんが、あまりにも不慣れな私を見て色んなことを教えてくれたことだ。

この年になって手取り足取り丁寧に説明いただく機会もなかなかないし、新しいことにチャレンジする機会もよっぽどでないかぎりないので、ものすごい新鮮な経験だった。

しかった(今もいい思い出です)

会計とか人の並ばせ方、お金を見えるところに置かないとかから始まって、トイレは混むからイベント会場前に行った方がいい、とか。

イベント、はじめてだと緊張しますよね! でも楽しいですよ」と言ってくれたのが本当に嬉しかった。

本も幸い手に取ってもらえて、あれよという間にイベント参加が楽しいものだという認識が植え付けられた。

 

 

……そこから数年経って、活動していたジャンルを上がった。

公式供給が絶えてからも3年くらいは活動していたので、多分同じジャンルの人の中では活動期間は長い方だったと思う。

止めるきっかけがあった。ふっと気がついてしまったのだ。

最初はすごく書くのが楽しかった。誰に読まれているとか、自分が誰の話を読んでいるとか、どこどこさんとお友達だとかそういうことは一切気にしていなかった。

数年経って、自分がそういうことを気にし始めていると気がついてしまった。

何年も同じ沼にいたことで、誰と誰が親しいとか、自分の書いたものを読んでくれているとかが目に見えるようになってしまっていた。そのことによりによってイベント最中に思い至り我に返ってしまった。

「なんであの人は私の書いたものを手に取ってくれないんだろう」、なんて考えることになろうとは。

もう駄目だな、と思った。こういう気持ち創作をするもんじゃないな、と。

 

 

私はあくまでも推しが好きで、推し幸せにしたいなと思って書いていた。

つの間にか活動の軸がそこから特定人達自分が書いたものを読んでもらうことが目標なっちゃっているのでは? と思ったのだ。

それって、どうなんだろう。

誰かと仲良くするために書くの? 特定の? 読んでくれている人他にも一杯いるのに? それっていいのか? 誰かに好かれるために二次創作をする、みたいなことになっちゃうのでは? とかグルグル色々考えた。

 

 

推しのことは今も好きだけど、もうそからぱったり書けなくなってしまった。

そこから二年間同人活動は一切止めた。自分が信用ならねえな……と思ってしまったので。

 

 

 

 

次に活動したのは同ジャンルの別カプだ。詳しく書くとバレそうだからちょっとフェイク入っちゃうのを許して貰いたい。

そのジャンル、すごく息が長くて、章ごとに主役が違うし出てくるキャラも勿論ストーリーも違うシェアワールドになっている。

私が最初にハマった話よりも前の時間軸の話を読んで、今度はそっちにハマッたわけだ。世界観は元々好きだしまあ……わかりやすいなあ、私。

好きだーっていう気持ちのままにPixivアカウントを再度使い、話を書き、やっぱりそれだけで満足出来ずイベントに足を運んだ。

今回はちゃん自戒を胸に刻んで。

 

 

過去経験で失敗したなと思うのは、活動して、その中で誰かに書いたものを読んでもらうということにいつの間にか比重を置きすぎていたなっていうことだ。

ものを書いている以上、誰かに読んでもらうこと・そのためのクオリティについては考える必要があると思っているが、「特定の誰か」に評価されたい……が原動力になった時点で、もうそれは最初きらめきを失っていると思う。

私は推しが好きだ。好きなのに、自分自分心臓他人任せにしてしまった結果、書けなくなった。

前回はそのせいで自分で筆を折ったようなものだ。本当に馬鹿だなと思う。

 

 

自分心臓自分で守らないといけない。

心臓っていうのは、自分が好きだと思うものだ。たとえば今回の話で言ったら推しに対する思い入れとか。そういう原動力

 

 

今のジャンル活動人数がものすごく多くて、人の繋がりなんていちいち見ていられない広い海だ。

ぶっちゃけ、ありがたいなと思っている。

以前は推しのことを話せる友達が欲しいなと思っていたけど、今は別にいかな……という感じ。

私は私が好きな推しの話を書くことをまず優先しようと思っている。書いているのは二次創作なので何をかいわんやって感じだけど、原作への好きとか、リスペクトありきで活動したい。

共感は欲しいなと思う。私もコレ好きですよ、とか。でもそれはベタっとした同調圧力的なものでは絶対にないと思う。そういうのがもうまるごと嫌。

 

 

 

 

しまた同じ失敗をしかけたら、そのときが書くのを止めるときかな、と思っている。

  • わかる。 アンダーマイニング効果やなぁ。

  • あー。この記事とこの記事おなじだ。どっちもアンダーマイニング効果だ。グリム童話みたい。 anond:20200708204059 anond:20200710022650 ワイの推しVTuberはファンアートのハッシュタグを巡回...

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