2020-07-07

仲の良い家族になりたかった

仲の良い家族ドラマアニメなんかではよく見るし、私の友人にもいる。

お互いを尊重して、助け合う家族とか。何かがあった時、真っ先に頼ってしまう両親、兄、姉、とか。趣味を共有し合えるとか。

「親に心配かけたくない」、「お母さん/お父さんのために」、とかの言葉とか。

全部羨ましい。

尊重なんてしたことないし、家族の誰かを助けようと思ったこともない。家族は一番頼りたくない存在だし、親孝行も一生しない。私の趣味はきっと一生好きになってもらえない。

ひどい子どもだな、と思う。

でも仕方ないじゃん。姉と兄はともかく、両親のことはどうしたって好きになれない。特に、母。

父も好きではない。傲慢すぎるし、人を見下してるし。でも、母はよりはマシ。

母。

私や兄に対して、絶対に嫌な思いをする言葉を言ってくる。言ってくるというか、他の人と話してる中で混ぜてくる。本人が聞いている前で悪口みたいな感じ。

兄には、第一志望に受かったことがないこと、浪人したこととか。

私には、私の趣味気持ち悪いと言ったり、私の友人を侮辱したり、姉や兄と比較した言葉を言ったりする。

私はアニメ漫画が好きだし、それなりにグッズを買ったりもする。ミュージカルなどの舞台作品もよく見に行く。いわゆるオタクだ。

でも、母はオタクという存在が嫌いで、私がオタクであることを変とか、あり得ないとか言う。

アニメ漫画も変、グッズも変、変な劇、変な俳優、変、変……。「変なものにばっかりお金使って」、よく言われる。

勝手に捨てたり買うなと制限したりはしないものの、かなり否定的だ。

母曰く、「私はあんたの趣味否定してはないでしょ。否定したみたいに言うのやめてくれる?」

変とか気持ち悪いって言うのは、否定ではないんですか?

自分の好きなものを変とか気持ち悪いって言われるの、けっこう辛い。

私の友人を侮辱。本人は自覚いかもしれない。

私の友人には、偏差値が高くない学校に通う人、高卒の人、鬱病通信制学校に通う人、学校をやめてしまった人など、母にとって『素敵じゃない』人がたくさんいる。

母は学歴主義で、中卒や高卒は論外、偏差値が低い学校に通う人は見下し、鬱などの精神的な病にかかった人のことは理解できない。

から、私の友人の一人の、「偏差値の違う複数大学に受かっていたが、学びたいことを学ぶのに最適な環境を考えて、結果的偏差値が低い学校を選んだ」人のことを、あり得ないと言う。高学歴じゃなきゃ社会で戦えない、らしい。

鬱病になり、学校に通えなくなってしまった」人のことを、本人も家族も甘いのよ、と言う。

目つむってても受かると思っていた大学に受からなかったというコンプレックスがそう思わせているのかもしれない。本人が精神的に病んだことがないからそう言うのかもしれない。

でも、私の友人なんですけど。

私は広い交友関係は作れない。でも、少ない友人たちと長く付き合っていて、保育園の頃からの人だっている。

尊敬できるところが必ず一つはある、大好きな人しかいない。見た目や、学歴病気で変わってしまうような好意は抱いていない。

家族よりも信頼できる人達ばかりだ。

友人の学歴について話すことが嫌になってしまった。

もし大学名を言ったら、大好きな友人は、母によってけなされるかもしれないから。

持病を抱えた人のことも言いたくない。

私の友人の話をしたくない。

自分自身の話も、したくなくなった。

母と会話したくないから、お腹いっぱいじゃなくても夕飯の席から逃げている。

比較は幼い頃からされてきた。

「姉/兄/私(母自身のこと)はこんなことしなかったよ。」

「私が若い頃はこんなこと当たり前のようにやってたよ。」

もっと姉を見習いなさい。」

私は母でも、姉でも、兄でもない。

母の育ってきた環境と、私の育ってきた環境は違う。

見習いたい人は自分で決める。

頭ごなしにあんたには無理、とかもよく言われる。

夢を応援してくれたことはない。

母は自身のことを偏見はないし差別もしない、って言うけど、偏見だらけ。

私が母の言葉否定すると、それ以上の強い否定で返ってくる。

から、何か言われても戦えなくなった。

戦おうとしたら、たぶん泣いてしまうし。否定的言葉を吐くのはすごく苦手で、心がぐっと重くなるからあんまりしたくないし。

友人たちに申し訳ないな。

母の嫌いなところは、いくらでも出てくる。

好きなところは……思いつかない。

最近母が、父のことで私を逃げ場にしている。

それが、本当に嫌で仕方がない。

父との喧嘩は増えたし、リビングから泣き叫ぶ声が聞こえてくる。

私に優しい言葉をかけてほしいのか、ただ父から離れたいのか、わからないけど。

私は母にどうしたって優しい言葉はかけられない。

私の趣味も、友人も否定して、私を否定するような言葉を幼い頃から何度も言ってきた人のこと、どうやったら慰めようと思えますか?

あんたも私を否定する!」

だってあなたが私を否定するから

客観的に見れば私が悪いところはたくさんある。それは理解してる。

でもそれを直そうとは思えないくらい、苦しめられたから。

私は母を「お母さん」という呼称で呼ぶけれど、家族とは思えていない。

叶うなら、家族であり、友人であり、先輩であり、先生であるような関係になりたかった。

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