1月末から始まったこのコロナ騒動によって、自分の心と体が緩み切っていた。
とうとう今日、その緩みが自分自身に災厄として降りかかってきたのだ。
もちろん最終的にその全責任はこの自分にあり、誰も責めることはできない。
しかし、自分自身の戒めととしてここに簡単に顛末を記しておきたい。
私自身のことを少し話しておこう。
普段であれば、月の1週間、長くなると2週間ほどは海外に出張しているのだが、
このコロナ騒動以後出張ができなくなり、ずっと日本にとどまっている。
そして3月の初めからはテレワークとなり、ずっと自宅で仕事している。
それでも、毎日始業時間になるとPCに向かい、急減速を始めた取引にうっすらと不安を感じながら、
なお仕事をひねり出し、特にさぼるわけでもなく、やるべき業務をこなしていく。
仕事を終えると、きちんと自分で夕食を作り、1時間ほど近くの公園をランニングする。
ランニングから帰ってくると、家で語学の勉強をこなし、寝る前に缶ビール1本飲んで眠りにつくという毎日だ。
そうこうしているうちに、GWが始まった。
今年のGWは14連休といつもよりだいぶ長いのだが、実家に帰ることもできず、かといって旅行に行くこともできず、
狭い1Kの自宅にこもり、予定のない日々を過ごしていいる。
予定もなく、かといって連絡を取り合うような友人もおらず、家でこもっているのはなかなかにこたえるものだ。
自分自身のこれまでの行いの結果とは言え、自分がいかに今まで人と心を重ねることができず、
孤独で、偏屈で耐えがたい存在であるということをかみしめている。
日々積もるこの寂寥は自分自身を確実に摩耗し、そしてこのまままではさらに薄っぺらい人間へと堕ちてしまうのではないか、そんな恐怖感に身をやつされている。
そして今日買い出しのためランニング以外で久しぶりに外に出た。
いつも夜走っているので、明るくとてもいい天気で、久しぶりに太陽の下に出た感覚がとても新鮮で気持ちのいいものだった。
なんだか心がすっと軽くなり、久しぶりにラーメンを食べようと思った。
私は健康を気にし久しく行っていなかったのだが、家系ラーメンにすりおろしニンニクをたっぷりと入れて、のりとライスを追加して食べるのが、
とても好きなのだ。なにせこのコロナ禍の中、人に会う予定もなくちょうどいい。
ラーメンを食べ終え、買い出し中のスーパーのレジでクレジットで会計を済まそうとしているときに異変が起こった。
急激な便意だ。
どんだけ頑張って肛門をきつく締めようと、押しとどめられないほど込みあがってくるものがあるのだ。
こんな時に限ってレジはおじいちゃんで自分がクレジットを出したもんだから、トロトロ時間がかかり、
何とか会計を済ませ、強烈な便意の波を抱えながら家路を急いだ。
正直言おう。増田でうんこ漏らす報告をする奴らは心が弱いのだと思っていた。
自分はこれまで、たとえ便意があったとしても精神力で乗り切ってきたというプライドもあった。
本当にすんでんのところだったのだ。
だが、間に合わなかった。
これまで経験したことのない便意は自分のアナルとともに、これまでの実績と自負を押し流していった。
仕方がない、このコロナ騒動によって半ば長い夏休みに突入し、自分自身知らないうちにだらけ切ってしまっていたのだと思う。
これで自分はこれまで軽蔑していたうんこたれ増田の一員となってしまったのだ。
「心の緩みは、アナルの緩み」ということわざがあるが、今日身をもってそれを学ばされた。
もちろん、すべてはこのコロナ騒動によって引き起こされたことではあるが、
それでもなおここに自戒を込めてそして、増田諸氏への忠告も込めてここに記したい。