一人目のバイトが飛びました。
その子は私が面接をし、一緒に頑張ろうと決めた子で、理由は言わず突然来なくなりました。
お店も改築された商業ビルの入り口という好立地もあり、すごく忙しくヘコんでいる暇もなく、取り急ぎで、派遣とバイトを三人入れました。
バイトの子が無断で辞めるのは悲しいことですが、この業界ではたまにあることだったので、この頃の私は不満には思いましたが、まだそこまで焦ってはいませんでした。
私の仕事は接客に加えて、育成、面接、報告書、商品の発注、シフト作成、クレーム対応etc
自分では精一杯やってきたつもりでした。
そんな中またバイトが飛びました。
この頃から私はバイトの子が辞めてしまうのが恐怖になり、バイトの子にとても気を使うようになりました。
シフトはバイトの希望中心で、体調不良がでたら休日出勤をしてとにかくバイトが辞めないようにと務めました。お店もエリア内で一番売上が良く、とても忙しかったので、そうするべきだと考えていました。今思うとこの頃から心が病んでいたとおもいます。
上司はというと、地方エリアということもあり、本社から月に一回来て二時間程の近況報告をし、また一か月空けるの繰り返し。
相談をしても、最近の若い子はそうだ。東京ではそんなことしょっ中。飛んだ子もそうだが、辞めやすい環境を作った私にも問題があったのではと言われてしまい、自分を責める毎日でした。
業務に追われるが、残業をしすぎると本社から怒られる。いわゆるサビ残が当たり前の毎日。
入っても、きつくてすぐに辞めるだろうな、それもまた私の所為になるんだろうな、こんなお店で働く子は可哀想だなと思うようになり、面接をすることが受け付けなくなりました。
この時点で私は完全に鬱を患っていました。
休みの日は出かけず魂が抜けたようになる。少しのことで落ち込む。夜眠れない。休みの日に職場から電話があると心臓がバクバクしてとまらない。焦る。泣く。そして自分を責めてしまう。
限界でした。
私が辞めて残ったメンバーはどうなるの?など辞めることを切り出すことが一番のストレスに変わりました。
ああ、ニュースでよくみる自殺された人ってこんな思いが煮詰まってしまったのかな?と毎日嫌で嫌で嫌で嫌で。
そんなある日、上司にバイトの無駄欠勤報告の電話をしている最中、私は涙がとまらず、辞めたい辞めたいと何度も繰り返していました。
なんと上司はあっさり、そっかならしょうがないねと受け入れてくれました。
それからバイトの面接ができないこと、休みの日の電話が怖いこと、夜眠れないこと、洗いざらい吐き出しました。
近隣店舗からのヘルプ、売り上げ度外視の商品発注停止、上司が面接の代行…私の仕事は一変しました。
お店のスタッフには仕事が辛いという内容は伏せ、転職のため退職するという旨を報告し、それから1か月後仕事を辞めました。今までの公休で溜まっていた有給は3カ月程ありました。
私はもともと店長なんて向いてなかったのかもしれません。ですが、私は今よく頑張ったと私を褒めてあげたいです。
そして、私に力を貸してくださった貴方にお礼を言いたい。ありがとうございます。私は貴方が誰だかわからない。とても失礼なことをしたかもしれない。でも本当にありがとう。
もし私のように悩んでいる人がいたら、無理することはありません。あなたは悪くない。
やるべき努力はあると思うけど、度が過ぎた努力は努力とは呼びません。苦痛に思ってることがあるならまず誰かに話してみてください。そして話を聞いてあげてください。それだけで救われます。
私の拙い文を読んでくださってありがとうございます。
今はもう少しだけ休もうと思います。
長いうんち
お疲れ様でした。