2019-07-12

ひととき

少し前に市役所職員逮捕された「ひととき」。実は私はあれにすがったことがある。

離婚と同時に借金任意整理任意整理から減額はされるものの返済は続く。その矢先に子供怪我をしてしまったのだ。泣きっ面に蜂とはまさにこのことだった。返済の期日が迫る。司法書士先生には「これを遅延させたら訴訟もありえる」と聞いていて誰も頼る者のいない私は完全に追い詰められていた。

融資相手ニュースのようにネットではなく田舎特有口コミで紹介された50過ぎの独身の男。そして返済が滞ったとき関係を迫るのではなく、始めから決まった月にとその提案をしてきた。フードコートテーブルに置かれた信金封筒の厚み。情けない話だが私はその封筒しか見えてなかった。溺れる者が藁を掴んだのだ。踏み越えてはいけない一線を踏み越えたとき感情は意外にも自己嫌悪とかそういったものではなく、追い詰められていたのが解放される安心からか、漠然と醒めた冷静な開き直ったものだった。

だが初回の「ひととき」はさすがに緊張した。30代も佳境で子供もいる歳なのに。余談だが私は元夫と別れて2年、そして離婚からすでにレスだった。しか通算4~5年ぶりに身体を開く相手が夫でも恋人でもなく「借金相手」と言うことに自己嫌悪は確かにあったが、ホテルを出たあと車を降ろされて独りになったときに、意味のない作業完了感というか今月分の支払いを済ませたような安心感を覚えたのだ。

それ以降の「ひととき」には何も感じなくなっていた。待ち合わせ時間に車で拾われホテルへ入る。シャワーを浴び、まさぐられて、奉仕をして、揺さぶられながら喘ぎ、それを何度か繰り返したあと再びシャワーを浴びてホテルを出て、拾われた場所で車を降りるという、ひとつ作業として私の中で習慣づけられていた。男は余計なことは言わない、そして訊かない。私を乱暴に扱うこともなく、自分がして欲しいことを命じるのではなく頼み、私がされたくないこと(避妊なしとか)は絶対にしなかった。

それが約1年続いており、来月にその男への返済が無事に終わる。仕事低賃金ではあるが、わずかずつの貯金をしながらも任意整理の返済はまだ続いている。前回の「ひととき」の際に提案されたことがある。日にちは特に決めないで月に4日こういう時間約束することを条件にと金額を提示されたのだ。その金額は非常に絶妙で、耳を疑うような高額でもなく、かと言ってバカにしたような低額でもなくとてもリアル数字子供を塾に行かせてなお、毎月の貯金が少し増やせるような金額だ。たぶん東京あたりなら高校生コンビニアルバイトで稼いでしまうくらいのだろうが。

断っておくが私はこの男を好きになってなどはいない。なにせ借金のかたに女に関係要求するような男だ。弱みにつけこんで来た男だ。ただ、情のようなものが僅かながら私の中に芽生えてないこともないのだ。

「ひととき」の数時間、私はフィジカルな部分を委ねている代わりにメンタルな部分は閉ざしている。しか一年の間、毎月ではなく決まった月とはいえ、委ね続けていたフィジカルイベントメンタルな部分に少し影響し始めている。それを情と呼ぶにはあまりにも動物的なのがいやで、あえて情のようなものという言い方をしている。

決して恋愛感情などではないのだが、その情のようなもので、これまでの割り切りの中に少し気を入れられる関係は築けると思われる。だが息子に話せる関係には断じてなりえないことは永久に変わらない。このあたりが考えどころなのだ

合理的判断した上で、来月返答するつもりだが。まだ悩んでいる。

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