2018-11-30

ゴミ屋敷からの脱却

婚期を逃したアラサー女。

ゴミ屋敷在住。

この部屋には10年住んだ。

綺麗だったのははじめの2年。

住み着いていた男を追い出したあと、この部屋はゴミ屋敷になった。

たった6.5畳の洋室と2畳の廊下キッチンの1K

1人になって8年

この8年の間に積み重なったゴミと大量の荷物と服

きっとこのまま死ぬんだろうとも思っていたし、こんな部屋で死にたくないとも思っていた。

掃除道具を何度も買った。

それでもこの家に帰ってくると全てのモチベーションは奪われて、買ってきた掃除道具はまた積まれゴミに変わる。

なにから、どこから手をつけていいのかわからなくて何度も泣いたし、泣いても解決しないって憤ったり、全てが嫌になってさらに部屋を荒らしたりもした。

割と本気で死にたかった。

ところが人生は一転する

彼氏ができた。

馴れ初めは割愛するが、とても真剣にまっすぐと告白をしてもらって、とても大切にしてもらっている。

おつきあいを始めて少し経ったつい先月の事

から結婚を前提に同棲したい」と申し出を受けた。

私の家の更新時期が重なったこともある。

泣いて喜んで

お互いの親とも顔を合わせ、部屋も決め、家電を予約したりした。

それでもこのゴミ屋敷をどうしたらいいか明確な案は浮かばなかった。

彼には「部屋散らかってる〜」とは言っていたものの、私の部屋に呼ぶことはなかったし、ゴミ屋敷であることは知られていなかった。

でも、もうこの家を出る。

いい加減になんとかしないといけない。

ついに重い腰を上げて片付けを始めた。

洋室ゴミをまとめた。

3日かけて全てのゴミを袋に詰めた。

が、廊下玄関に積み上がったゴミ邪魔ゴミ出しに時間がかかる。

しかマンションゴミ捨て場にも限界があって、出せても一度に10袋が限界だった。

それに汚いゴミもあったので近所の目も考え、ゴミの回収はプロに任せることにした。

片付いていなく、臭く汚いこの家に人を呼ぶことはかなり勇気のいることだったが、ひとまずかなりの量のゴミ袋を回収してもらえることになった。

これで部屋にスペースができるので、残りのゴミもまたまとめることができる。

全然片付かないと嘆く私に

彼はずっと「大丈夫」と言い続けてくれたし、「手伝うよ」とも言ってくれたけど

もう限界だと思って正直にゴミ屋敷であることを告白した。

泣きながら惨状告白をした私に彼は

「辛かったね、でもこれからは僕がいるか大丈夫だね、少しずつ頑張ろうね」と言った。

正直、どうかしてるんじゃないかと思った。

そんな告白を受けてなぜ平気な顔をしていられるのか不思議だった。

それでもこの空間を目の当たりにしたら

ゲロ吐きながら逃げちゃう気がして、怖くてお手伝いはお断りした。

それに、この問題は私が解決しないといけないと思ったから。

優しさに甘えてしまったら、結局逃げてるのと変わらない。

彼と共に生きるために自立したいから、私は逃げたくなかった。

片付けを始めて、感じたことがある。

自分が割と完璧主義者だ」ということだ。

完璧主義者はゴミ屋敷にしねーよ

と思われるかもしれないが

私の場合、「出来もしないのに完璧主義者」なので、「完璧に出来ないか結果的に手をつけられずに諦める」という思考に繋がっていたような気がする。

やり始めたら完璧にしたくなる。

でも完璧に出来ない。

それは気持ちいから手をつけない。

ゴミ屋敷に住む方がよほど気持ち悪いのに、私の中の完璧主義者は動いてくれない。

からゴミ屋敷になった。

重ねて汚い話で申し訳ないが、

私の家は風呂場も地獄だった。

人が死んだか?ってくらいの風呂場だった。

何で私は毎日そんな空間で体を洗って平気な顔をして出勤できていたのかわからない。

でも今日は決めてた。

今日は必ずお風呂を綺麗にしよう、と。

完璧主義であるかもしれないと感じるようになってから、片付け方を変えるようにした。

この膨大なゴミ屋敷を「まとめて綺麗にしよう」と思うからキャパオーバーを起こす。

家の中をかなり細かくエリア分けし、「今日はここ」「今日はこっち」

30分でも1時間でもいいから、1つの空間を決めてそこだけ片付けたら潔く寝る。

全てのゴミチリ完璧に綺麗にしようとはせず、適当に、とにかく引っ越しに向けて少しずつ進めること。

しかしたらお掃除が得意な人には当たり前のことかもしれない。

でもその当たり前を理解できていなかったからこそ私の部屋はゴミ屋敷になった。

ここに気づけたことだけでも、私はちゃんとこの先頑張れる気がする。

風呂場は1時間ほどで綺麗になった。

溜めてしまっていたシャンプーリンスの詰め替えの袋や、そのほかのゴミを全て捨てた。

髪の毛や汚れがこびりついた洗面台を全部磨いた。

浴槽をピカピカにした。

自分課題発見した。

適当」が上手くできない。

「とりあえず掃除は後にするとして、風呂のものが片付いたなら廊下ゴミをまとめないと」と頭ではわかっているのに、洗面台を隅から隅まで磨いてしまった。

反省すべき点ではあるが、お風呂場が綺麗になったことで気持ちは随分変わった。

物事優先順位をしっかりと決めようと思う。

一生あの汚いお風呂場でシャワーを浴びると思ってた。

もものの1時間でピカピカになった。

昨日まで、絶望しかなかったのに、「なんかイケるかもしれない」って思えた。

彼が言ってた「大丈夫大丈夫

正直「大丈夫じゃないんですよ…」って思ってたけど、今日初めて「大丈夫かもしれない」って思えた。

明日廊下をやる。

次はキッチン

今日までに得た自分性格を考えながら、手早く、いい意味で一旦は適当に、とにかく物をこの部屋から出すことを目標にして、来るべき引越しの日までに必ず片付けてみせようと思う。

ここの投稿を見ていると

ゴミ屋敷に住んでた人、身内のゴミ屋敷を片付けた人、ゴミ屋敷関連ではなくても心が少し折れている人をよく見かける

ゴミ屋敷の住人と一緒にされたくはないだろうが、共感できる部分も多くあった。

でも、いつか必ず良くなる日が来るって

私は今日はっきり感じることができた。

そして多分、私がしっかりと自立し、良い意味適当に生きることができれば、彼との未来もきっと明るくなると信じることができる。

生きていてよかった

死ななくてよかった

大切な人に出会って、この歳になっても、また新たな自分底力を見ることができた。

10年もお世話になったこの部屋に

しっかりと感謝をして引っ越しができるように、明日も私はゴミ屋敷を片付けます

  • 完璧を求めるがゆえできないこと、ある。 自分はそれが片付けだとかゴミだとかではないけど。 もっとハードル下げれば良いってわかってんのにうまくできないなー。どうしたもんか。

  • 私も似たような形でゴミ部屋だった 虫が嫌いだったので自分ルールで水回りと生物の放置だけは避けてたけどそれ以外はめちゃくちゃ。 しかも無神経だったからその部屋に友人を呼んで...

    • 部屋をきれいな状態で保つには高度なスキルと習慣の設計が必要だから仕方ない

  • そうか ゴミ屋敷を脱却するには恋人を作ればいいのか だがゴミ屋敷暦5年よりも恋人いない暦30年の方が長いわけだが

  • こういうのろけ話を書いてる時の女って3行に1回くらい絶頂迎えてそう

  • 山登りをすると学べるよ。とても無理そうに思えることでも、とにかく一歩前進を繰り返す事が大切って。

  • ゴミ屋敷にする人と住むのって苦痛。 ヨカッタネ。

  • 結論。ゴミ屋敷から脱却するには、全部捨てるしかない。

  • 恋人が出来た事より、ゴミ屋敷から出ることのほうが嬉しそう。 こういうゴミためる系の伴侶って、だらしないから お相手は苦労しそう。

  • 自分で発見した増田は天才だな! 家の中をかなり細かくエリア分けし、「今日はここ」「今日はこっち」 30分でも1時間でもいいから、1つの空間を決めてそこだけ片付けたら潔く寝...

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