2017-11-29

彼のファンわたし一人

交際3年目。お互い順調で、意思疎通も良好。喧嘩も少なく、妥協ではなく和解ができる関係婚約もしてるし、結婚に向けての準備も互いに協力できている。

二人のあいだに問題はない。あまり

ただ、二人以外の外の世界と接するのには、少々辟易している。

なぜなら、わたしが彼に魅力を見出した部分は、世間ではあまり評価されない部分だからだ。

わたしが良いと思う部分を説明しようにも、うまく説明することができない。もしもうまく説明できたとしても、聞き手がそれに価値があると判断することは少ない。仮にわかやす説明できたとしても、そんな関係愛情や信頼に基づいて成立しうるということを「ありえない」と思い込んでる人からは、愛や信頼以外の要素(詐欺や嘘やお金寄生など)があると誹られる。

このことについて幾度か彼にも相談したけれど、「ぼくらの関係や僕のことを他の誰かから信じてもらうには、これから20年かけてこの関係を維持しつづけるしかないよ。きっと壊れるという予想を裏切ることでしか、最終的な証明はできない」と諭された。言われてみれば、もっともなことだ。

でも、やっぱりしんどい20年は長い。

彼の良いところを知っていてくれる人が20もの間ずっといない、というのは、あまりに心細い。

例えば綺麗な虹を見ても、月を見ても、花を見ても、それを分かち合いたいと思う人はいるし、分かち合う時、それを良いと受け止めてくれる人と一緒に分かち合うことができれば、その瞬間はとても楽しいものになる。

わたしはそれらを彼と分かち合う瞬間が一番楽しい。だけど、彼とともに彼そのものを分かち合うのは、むずかしい。

彼の良いところや、素敵なところ、思い出に残したいようなエピソード。それらを全て彼とだけ分かち合うには、限界がある。

だけど、彼以外の人は、きっと、そういう良さをわかってくれない。というより、彼の良さはわかりにくく伝わりにくい。伝わりにくいものを解れと願ったって、それは難しいことだ。聞き手は、わたしよりも彼と接した量があまりに少ないのだから

それって孤独で寂しいことなのかもしれない、と思った。

素敵だと思ったものを分かち合い半分こする相手がみつからないさびしさ。

自分がいいと思ったものを、同じように良いと感じてくれる人が見つからない寂しさ。

野原で摘んだ花を手渡す相手のいない寂しさ。

そう思ったら、泣けてきてしまった。彼の前でわたしは一日じゅう泣いてしまった。

長らく、飢餓感のような「のろけたい」という思いを抱えながらも、無力感や罪悪感からうまくのろけられずにいた自分だけれど、やっと点と点が線で繋がった気分だった。彼はとなりにいたけれど、でも、わたしはきっと寂しかったのだ。彼という素敵なものを一緒に素敵と思ってくれる人を見つけられなくて、心細かったのだ。

それから、ふと、「わかりやす長所もつもの好きな人たちはいいな」と、うらやましくなった。

たとえばパートナーの見目かたちの良さや、収入職業や家柄。たとえば世間で広く知られて高く評価されやす性質説明して理解されやす定型交流エピソード

もちろん、パートナーだけじゃない。好きになるコンテンツもそう。アイドルとか、漫画とか、映画とか。

そういうわかりやすコンテンツ力があれば、同じようにそれを「素敵」と感じる人にも出会えるだろうし、同じように感じる人と、「素敵だよね」と分かち合うこともできる。それはきっと楽しいし、寂しくない。

わたしは彼の素敵なところが好きで一緒にいるから、きっとファンなのだ。だけど、彼のファンわたしの他に誰もいない。

わかりやすコンテンツ力は、他者から「いいなあ」って羨ましがられるためのマウンティングとして使われる場合も多々あるかもしれないけれど。でも、「いいなあ」って言ってもらえるってことは、それだけ、他の人にも通じやすい魅力ってことだ。

「それのどこがいいの」と吐き捨てられるより、きっとずっと、心強い。

「のろけたい」という思いは、ひとからもらった素敵な部分を、誰かと分かち合いたいという動機でも発生するんだね。

ずっとずっと、マウンティング目的とか、自分が受けている愛情アピールとかだと思っていたけれど。そればかりが動機ではないのだね。誰かに肯定してもらうまで、自分幸せだと認識できない人たちがする行為というわけでもない。

綺麗な虹を見たら、写真におさめて、虹を見て喜んでくれる誰かにおくるみたいに、彼との思い出を語りたくなる。

まりわたし必要なのろけの聞き手は、彼とのエピソードを聞いて、彼を良い存在判断してくれる価値観の持ち主で、そして、彼との幸福エピソードを聞いて、一緒に喜んで、幸せになってくれるひと、ということかな。

それって、わたししか居ないや。親ですらむり。やっぱりわたしの求めているのはもう一人のわたししかない。自分コピーを求めるなんて、叶わない願いだ。

わたしが抱えるこの方面での寂しさが消えるのが、もう一人のわたし出会えることならば、それはきっと、今後一生、(もしくは20年後私たち関係幸福を信じてくれる人に巡り合うまで)、きっと解消されることはない。

ながいなあ。20年。

しあわせをのろけたい。とても。のろけたいです。

どうしたらいいんだろう。

  • anond:20171129004237

    あなたが彼のことを好きなら諦めるしか無いでしょう。 誰もあなたの彼の存在を認められないんだから。

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