短大を卒業する間際、友人にKis-My-Ft2のコンサートへ連れていってもらった。「地元に来たら行ってみたい気がする」という私の曖昧な興味を拾ってくれた友人は律儀に二公演分チケットを用意してくれた。初めてのジャニーズのコンサートは非現実的な世界で、圧倒的なきらめきを私はからだいっぱいに浴びた。あれから4年と少し、私はまだジャニオタのままでいる。
ジャニオタになった経緯はさておき、私は「自閉スペクトラム障がい」と分類される人間である。耳馴染みのないひとも多いだろう。いわゆる、アスペルガー症候群である。
そう診断されたのは割と最近のことで、自閉スペクトラム(以下、ASD)として、ジャニオタとしての生活を振り返ってみようと思う。概ね自分語り。
【初対面は意外と苦ではない】
Twitterで知り合い現場で会い、お知り合いになる…という人はかなりいるのではないだろうか。私にもそうしてお知り合いになったかたが何人かいる。けれどそれは一対一であるから成立するのであり、これが(私を含み)三人になるだけでコミュ障が発動してしまう。
キスマイのデビューツアーのドーム公演、私と友人夜行バスに乗り込んで東京へと向かった。東京では友人の相方と合流して、その日一日を3人で過ごした。一日一緒にいたら少しくらい仲良くなるものだろうが、私は友人の相方とろくに会話をした覚えがない。今思えば、私は彼女と話が出来ない分友人にばかり話かけていた。ただただ反省するばかりである。のちに彼女とは一対一で現場へ行き、今では彼女の家にお世話になるくらいには関係が発展した。
以前、勤務していた会社では、過出勤の場合は代休制で休みを取ることになっていた。本来土曜日は隔週出勤であったのだが、月に2回以上土曜日出勤をすると代休として好きな日に休むことが出来た。私はその代休を現場の日に充てた。チケットも当選していて、平日に友人と現場に行けることをとても楽しみにしていた。しかし、事務の先輩が一足先にその日に休みを申請してしまったのだ。私は人に話しかけることが非常に苦手で、ちょっとしたことを聞く(話しかける)までに何十分も何時間もかかってしまう。いつ言おうか、とおどおどしている間になにも知らない先輩が先に休みを入れてしまった。事務所内に事務の女性は私と先輩のふたりで、基本的にどちらかが出勤していないといけない。自業自得ではあるのだが、休む気満々であった私はパニックになってしまい、とにかく早くチケットの交換をしなければと昼休みに友人に電話をかけた。頭は大混乱で、更に約束を破ってしまったと自責の念にかられてしまい電話中にわんわん泣いてしまった。予定通りにいかないとパニックに陥ってしまう、ASDの特性だったのではないかと思う。
結果的には私も先輩も休みが取れ、交換もすることなく現場には入ることが出来た。このパニック杞憂に終わったのだが、のちに先輩がもっともらしい理由を付けて代休を取っていることを知り、ますます先輩に話しかけづらくなったというコミュ障話もあるのだが、書いていたらただの悪口になったので省略する。w
【ひとりか、一対一か】
最初の項目でも説明したのたが、わたしは複数人で行動することが非常に苦手である。学校に通っていた時分には臆病さを矜持や驕りで誤魔化していたこともあったが、基本的にひとりでいることが好きだ。現場もコンサートであろうと舞台であろうとひとりで行くことが多い。むしろコンサートでは全く声を出すことなく自担ロックオンなので、これまで同行してくださった方にはいい思いをしてもらえなかったのではないかと思うと申し訳なくて仕方がない。
嬉しいことに、現場の日に食事やお茶をするお知り合いが出来、現場の日以外でもそういったお付き合いが出来ている。ただし前述のとおり複数人の付き合いは苦手なので、共通の知り合いがいたとしても一対一でしか会ったことはない。
ASD含む発達障がいには二次障害と呼ばれる精神疾患が付き物である。私は幸いにも疾患となるほどではないにしろ、多少気分の不安定さなどが気になるときがある。気分が落ち込んでいると振り込みを忘れてしまうし、あとから探す気力も出てこず、結局流してしまったりする。また乗り物が非常に苦手で、最近では長時間電車に乗ることが出来ず当選したにもかかわらずその公演を諦めてしまった。ヲタ活をするにあたって、くやしいこともあるけれど、自分のからだとこころが一番である。
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さて、ここまで自分のASDとしての特性とジャニオタ生活を振り返ってみたけれど、ASDの大きな特性である「過集中」「すさまじいまでの興味・こだわり」は、私の中にはあまり感じられない。大人の発達障がい自体、過剰診断されているようだし私もそのうちに入ってるのかもしれない。だがこれだけは言わせてくれ。私はジャニオタになってもコミュ障炸裂してます!!!!というのはおいて。それでもこんなコミュ障で自分のきもちが上手に伝えられない私に、きらめきを降り注ぎ続けてくれているアイドルはずっと応援していきたいと思うし、コミュ障でなかなか喋り出すまでに時間がかかる私とお付き合いしてくださってる方々に感謝を。
支離滅裂になってきたぞ。おそまつさまでした。