2014-11-05

トドトドうるせえよ

保護されたのはよかったと思う。

わたしは牛肉豚肉鶏肉も大好きだし、その肉を食べながら猫を大切に飼っているし、家畜ペット野生動物も同じ命なのに区別して扱う自分倫理観薄っぺらさも重々承知の上で、完全なる人間エゴに基づいて、物珍しさだけで「トド保護されてよかった」と感じている。そのエゴについて論じるのはまた今度でいい。

むかしあったマスコミ主導のタマちゃんブームとかああいったのも世の習いだと思う。

から興味本位で、マスコミトド保護現場取材すること自体は、まあわかる。わかるというか、とやかく言う資格はわたしにはない。

その上で言う。

中継しているリポーター、お前は何様のつもりなんだ。

終始謎の上から目線適当なことばかりまくしたてやがって。

人の前に立ち言葉を操る仕事に携わる者として基本的スタンスがなっていないばかりか、いささかの美学すら感じない、むしろ不快感しか撒き散らさないお粗末さ。

「今、鴨川シーワールド従業員らが」じゃねえよ。

「ら」ってなんだよ。「ら」って。

「ら」ってのはそもそも係る対象を他より下に位置づけることばなんだよ。

従業員の方々が」だろうが。

見物客、なぜ餌を持って来る。

お前飼うのか。家でトド飼うのか。

いや気持ちはわかる。

野良猫に、いけないと思いつつ餌をやりたくなってしまうのと根本的には同じだろう。

でもクマにドングリ問題と若干重なるものを感じ、個人的にあまり賛同はできない思想だ。

「感動した」と号泣するおばちゃんも、きっと悪い人じゃないんだろう。

何かしら、自分人生のどこかにリンクするところがあったのかもしれない。

衰弱してゆくトドの姿は痛々しく、確かに保護されてよかった、とは思う。それは最初にも言った。

世間はいろいろな価値観を持った人がいて、ひとつのものごとにも多様な角度からさまざまな反応が集まる。

その反応の中でもとりわけ振り切れたもの、今回で言えば上記のような人々の反応、そういうのをわざわざピックアップすること、基本的自分立ち位置もわからない、いかにも頭の悪そうな、美学ポリシーもなさそうな人間たちがマイクカメラを持たされて、極端な反応をする人々にさらに極端に同調した映像と音声を公共電波に流すこと。

マスコミに久々にうんざりさせられた。

マスコミなんてそんなもんだろ」「何を今更期待してんの?」

もちろん、情報は取捨選択すべきもので、発信源を見極め、思想の偏りや経済事情などを考慮して受け取るべきものなのは今や常識だ。

でもわたしは、マスコミに期待しても無駄だとは思わない。

マスメディア代表であるテレビ視聴率がすべての世界から、つまんない内容に対して「つまんねえからもう見ねえよ」と言い続けていれば少しはつまらなくなくなるはずだし、偏向報道に対して「こんな公平性に欠けた報道なんてもう見ねえよ」と言い続けていれば、少しはまともな報道をするはずだし、おかしなことば遣いや不適切取材についても(以下略)。インターネットにすっかり先を越されているけれど、そのインターネットテレビ批判し続けることが、今のテレビもっと面白くすることになるといいな、と思ったりしている。トドは助かってよかったと思うし、水族館の方々は本当にお疲れ様です。

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