2011-12-09

ネットショッピングに関する意識調査とE ストアーデータからみる傾向 〜

2011 年のネットショッピング事情

スマートフォン所有者、実は「PC で商品購⼊」が⼤多数◇

震災直後に売れた商品第1 位は「飲料⽔」◇

ソーシャルメディアを利⽤してのネットショッピング経験者は11.5%◇

ネット通販総合⽀援の株式会社Eストアー(本社東京都港区代表取締役 ⽯村 賢⼀)は、この度、⾸都圏在住の

20 代〜60 代で2011 年1 ⽉1 ⽇から1124 ⽇までにネットショップの利⽤経験がある男⼥(各516 名、計1032 名)

を対象に、「ネットショッピングに関する意識調査」を実施いたしました。さらに、E ストアー登録店舗から割り出した

売上データ分析結果を交え、2011 年のネットショッピングの動向を以下のとおりにまとめました。

報道関係者各位

PRESS RELEASE

JASDAQ:4304

201112 ⽉9 ⽇(⾦)

<調査結果>

①E ストアー、ネットショッピングの注⽂数は前年⽐20%増。

要因は「スマートフォンの普及」「⼥⼦買いの増加」「震災後の需要拡⼤」

2011 年E ストアーにおけるネットショップ注⽂件数は、⽉別前年対⽐では平均で22%増であり、特に6⽉以降は

平均25%増で推移している。

②増加傾向のスマホ所有者。しかネットショッピングは未だPC で⾏う⼈が⼤多数。

スマートフォン所有者の⼤多数はPC で商品購⼊。理由はスマートフォンでの商品やショップ検索・⽐較・決済

が⾯倒だから

スマートフォン所有者は「PC で閲覧選択し、PC で購⼊する」が66%、「スマートフォンで閲覧選択し、PC で購⼊する」

が19%、「PC で閲覧選択し、スマートフォンで購⼊する」が6%に。

2011ネットショッピングの購⼊傾向は「⼥⼦買い」がより顕著に。

ネットショッピングで購⼊したカテゴリーは男⼥で違いが顕著に。男性は、「パソコン周辺機器」「家電カメラ」、

⼥性は「ファッション」「ヘルス・ビューティー」が上位にランクイン。

→E ストアーの2011カテゴリー別注⽂⽐率では、1 位「グルメ」2 位「ファッション」3 位「美容」の順で多い傾向に。

④⽣活者は賢く楽しんでいる!週末はモールサイト、平⽇は店舗web サイト(独⾃ドメイン型)

を利⽤する傾向に。

⑤東⽇本⼤震災直後、最も売れた商品は「飲料⽔」。

震災前後2 週間の⽐較では18 倍の受注、前年対⽐でも2 倍の売上を維持。

ソーシャルメディア情報を⾒てネットショッピングを楽しむ⼈は3 割。

→「ソーシャルメディアを⾒て購⼊」は11.5%。「参考にしている」は17.6%

株式会社Eストアー 代表取締役 ⽯村 賢⼀ 東京都港区新橋1-10-2 http://Estore.jp/

企業⽂化室 広報担当 03-3595-2931 pr@Estore.co.jp

※調査結果を引⽤、転載する際には、「株式会社Eストアー調べ」とご明記ください。

1

<調査概要

①⼀般の⽅を対象とした意識調査

■表 題 :ネットショッピングに関する意識調査

■調査主体 :株式会社E ストアー

■調査⽅法 :アンケート調査(インターネット調査による)

■調査期間 :20111124 ⽇(⼟)〜25 ⽇(⽇)

■調査対象 :⾸都圏(東京都神奈川県・埼⽟県・千葉県)在住で2011 年1 ⽉1 ⽇から1124

までに、ネットショップの利⽤経験がある20 代〜60 代男⼥

■回答⼈数 :男性516 名、⼥性516 名(内訳は下表の通り)

※注: 回答結果はパーセント表⽰を⾏っており、⼩数点以下第2 位を四捨五⼊して算出しています

そのため、各回答の合計が100%にならない場合があります

②E ストアー調査データ

■表 題 :2011 年のネットショップ動向に関する調査

■調査主体 :株式会社E ストアー

■調査期間 :2011 年1 ⽉1 ⽇(⼟)〜10 ⽉31 ⽇(⽉)

■調査対象 :当社顧客店舗(14,560 店/201110現在

※各図の「SA」、「MA」はそれぞれ以下を表しています

「SA」選択肢から1 つを選択する回答⽅式

MA選択肢から複数選択する回答⽅式

<調査結果>

E ストアーの2010 年と2011 年のネットショップ注⽂件数の傾向から各⽉を⽐較したところ、平均で22%増の注⽂件

数を獲得し、特に2011 年6 ⽉以降は平均25%増という⾼い伸び率を記録しています(図1)。E ストアーでは、本年の注

⽂件数の伸びを「スマートフォンの普及」と「⼥⼦買いの増加」、「震災後の需要拡⼤」であると推測しています

ネットショッピングの注⽂数は前年⽐ 20%増。

要因は「スマートフォンの普及」「 ⼥⼦買いの増加」「震災後の需要拡⼤」

(件)

図1:【E ストアー】2010 年と2011 年のネットショップ注⽂件数

(当社顧客店舗 14,560 店)

2

意識調査ではまずネットショッピングをする際の利⽤端末を質問したところ、「PC のみで利⽤」が79.9%、「従来型携

電話PC を利⽤」が9.2%、「スマートフォンPC を利⽤」が8.1%、「スマートフォンのみ」が0.9%、「従来型携

電話のみ」が0.3%となり、多くがPC のみでネットショッピングを⾏う中、モバイルの活⽤では「従来型携帯電話

PC を利⽤」と「スマートフォンPC を利⽤」がほぼ同率であり、モバイルのみで利⽤する⼈は少数であることが分かり

ました(図2)。さらに、スマートフォンの所有率を調べたところ、25.7%の⼈がスマートフォンを所有していることが分

かりました(図3)。中でも20男性にいたっては40.3%に達しています(図4)。

②増加傾向のスマホ所有者。しかネットショッピングは未だPC で⾏う⼈が⼤多数。

図3:【意識調査】スマートフォンの所有率

(SA、N=1032)

図4:【意識調査】20男性スマートフォンの所有率

(SA、N=129)

図2:【意識調査】ネットショッピングをする際の利⽤端末

(SA、N=1032)

持っていない

持っている

持っている

持っていない

3

スマートフォン所有者へネットショッピングをする際に使⽤する端末を聞いたところ、「PC で閲覧選択し、PC で購⼊す

る」が64.9%、「スマートフォンで閲覧選択し、PC で購⼊する」が19.2%、「PC で閲覧選択し、スマートフォンで購⼊

する」が5.7%でした(図5)。

スマートフォン所有者の割合が25%も存在するなか、ネットショッピングにおいてはPC で購⼊する⼈が多数であり、

次に多い「スマートフォンPC を利⽤する⼈」に⾄っては、スマートフォンは商品やショップの閲覧に使⽤する⼈が多

いことが浮き彫りになりました。

また、スマートフォンを所有しながらもスマートフォンネットショッピングをしない⼈にその理由を質問したところ、

スマートフォンでは商品やショップを探すのが⾯倒である」が56.4%、「スマートフォンでは商品の詳細までわから

いから」が38.8%、「スマートフォンでは価格や商品⽐較が⾯倒である」が38.2%という回答が得られました(図6)。

MM 総研によると、2011 年度上期(4 ⽉〜9 ⽉)の国内携帯電話端末の出荷台数は前年⽐6%増の2,028 万台で、そ

のうちスマートフォン出荷台数は前年⽐4.5 倍の1,004 万台となり、総出荷台数の約半数の49.5%を占める結果となっ

ています。また、E ストアーの2011 年端末別注⽂数でも、従来型携帯電話は毎⽉減少傾向にあるものスマートフォン

は増加傾向にありますしかしながら、全体的にはまだまだPC からの注⽂が圧倒的に多いのが現状です(図7)。

図6:【意識調査】スマートフォン所有者のうちスマートフォンネットショッピングをしない理由

(MA、N=165)

図5:【意識調査】スマートフォン所有者の

ネットショッピングをする際に使⽤する端末

(SA、N=265)

PC で閲覧選択し、

PC で購⼊

スマートフォンで閲覧

選択し、PC で購⼊

PC で閲覧選択し、

スマートフォン

購⼊

その他

図7:【E ストアー】2011 年端末別注⽂数

(当社顧客店舗14,560 店)

4

これらにより、スマートフォンの普及が進んだと⾔われている2011 年において、スマートフォンの出荷台数は急激に

増加しているものの、ネットショッピング利⽤者全体で⾒るとまだまだPC での利⽤が主流であり、スマートフォンは商

品やサービスの選択ツールとなっていることが分かりました。したがって、スマートフォンネットショッピングへの動

機づけとなり消費者の購⼊意欲を⾼めるとも推測されます

しかし、今回の調査からユーザビリティの⾯でスマートフォンでのネットショッピング利⽤は期待されたほど多くはな

いということも判明し、スマートフォンでの購⼊決済を促すための課題も浮き彫りになりました。2011 年に⼤幅に普及

したスマートフォンですが、2012 年はさらなるスマートフォン所有者の拡⼤が⾒込まれ、ネットショッピングにおいて

スマートフォンの使われ⽅にますます注⽬が⾼まる1 年になると予測されるでしょう。

意識調査において、今年ネットショッピングでどのカテゴリーの商品をよく購⼊したかという質問をしたところ、全体

では1 位「本・雑誌」が49.4%、2 位「⾷品・飲料」が49.3%、3 位「ファッション・バッグ・アクセサリーなど」が

40.1%となりました(図8)。男⼥別の売上ランキングを⾒ると、男性は「パソコン周辺機器」「家電カメラ」、⼥性は

ファッション」「ヘルス・ビューティー」が上位に⼊ることから、購⼊する商品カテゴリーの傾向に男⼥で⼤きな違い

があることが浮き彫りになりました(図9)。

2011ネットショッピングの購⼊傾向は「⼥⼦買い」がより顕著に。

回答者20から60 代の男⼥計1,032 名

図8: 【意識調査】今年ネットショッピングでよく購⼊した商品

(MA、N=1032)

図9: 【意識調査】今年ネットショッピングでよく購⼊した商品(男⼥別)

(MA、N=1032、男性516 ⼈、⼥性516 ⼈)

男 性 ⼥ 性

5

⼀⽅、E ストアー登録店舗を対象にした2011カテゴリー別注⽂⽐率によると、1 位「グルメ」、2 位「ファッション」、

3 位「美容」の順で多いことが分かります(図10)。

これらにより、意識調査で主に⼥性の購⼊層が多い「ファッション」「美容」がE ストアーデータでも上位となってい

たことから、今年のネットショッピングの購⼊傾向は⼥性の消費が活発であった「⼥⼦買い」現象が強いことを裏付けま

した。

意識調査にて⼀⽇のうち最もネットショッピングを⾏う時間はいつかを調べたところ、22 時〜24 時と回答した⼈が

47.9%と最も多い結果となりました(図11)。また、E ストアーの売上データの傾向を時間別に⾒ると、全体では⼀般調

査と同じく20から右肩上がりで上昇し、22 時にピークを迎え、深夜にかけて減少するという傾向が⾒られました(図12)。

さらに端末別に調べたところPC、従来型携帯電話に関しては22 時がピークでその後下がっていましたが、スマートフォ

ンについては22 時のピークを23 時まで維持するという結果になりました(図13)。

④⽣活者は賢く楽しんでいる!週末はモールサイト、平⽇は店舗web サイト

(独⾃ドメイン型)を利⽤する傾向に。

10:【E ストアー】今2011カテゴリー別注⽂⽐率

(当社顧客店舗14,560 店)

グルメ

ファッション

美容

11:【意識調査】⼀⽇のうち最もネットショッピング

⾏う時間(MA、N=1032)

(時)

12:【E ストアー】⼀⽇のうち最もネットショッピング

⾏う時間(当社顧客店舗 14,560 店)

6

これらの結果からネットショッピングは⼀般的に夜〜深夜に利⽤されることが多い中、スマートフォン所有者に限っ

ては就寝時⼿元で操作ネットショッピングを楽しんでいることが予測されます

また、⼀般調査にて、よく利⽤するショッピングサイトを聞いたところ1 位「楽天市場」、2 位「Amazon」、3 位「Yahoo!

ショッピング」となり、モールショッピングサイトが上位を占めました(図14)。1 位〜3 位を選択した⼈に、よく利⽤

する曜⽇を質問したところ、週末利⽤が多い傾向になりました(図15)。

図13:【E ストアー】端末別⼀⽇のうち最もネットショッピングを⾏う時間

(当社顧客店舗 14,560 店)

PC

従来型携帯電話 スマートフォン

(時) (時)

(時)

図14:【意識調査】よく利⽤するショッピングサイト

(MA、N=1032)

図15:【意識調査】図14 において「楽天市場

Amazon」「Yahoo!ショッピング

を選択した⼈の曜⽇における

利⽤傾向 (SA、N=975)

7

⼀⽅、E ストアーの売上データの傾向を曜⽇別に⾒ると、注⽂数が⼀番多い曜⽇は⽉曜⽇で、⽕曜⽇から⼟曜⽇にかけ

てなだらかに減少し、⽇曜⽇から上昇するという傾向が⾒られました(図16)。

このことにより、モールショッピングサイトは週末に、店舗web サイト(独⾃ドメイン型)は⽐較的平⽇に利⽤する

傾向であることが明らかになりました。消費者は、週末にセールポイントサービス実施するモールサイトを利⽤し、

常にアフターフォローやきめ細かいサービス実施する独⾃ドメインサイトは平⽇に利⽤していることが考えられ、賢

ショッピングを楽しんでいることが推測されます

東⽇本⼤震災後のネットショッピング利⽤については、17.1%の⼈が震災前より増えており、その理由を聞いたところ

ネットで買うほうがお得だから」と「配送してもらえるから」が多いことがわかりました(図17)。調査の結果、震災

を機にネットショッピングの良さを改めて⾒直されていることが浮き彫りになりました。

⑤東⽇本⼤震災直後、最も売れた商品は「飲料⽔」。

震災前後2 週間の⽐較では18 倍の受注、前年対⽐でも2 倍の売上を維持。

図16:【E ストアー】1 週間のうちネットショッピングを⾏う曜⽇

(当社顧客店舗 14,560 店)

図17:【意識調査】震災後にネットショッピングをするようになった理由

(MA、N=1032)

8

また、E ストアーの売上データから売上動向を分析した結果、震災直後に最も売れた商品は「飲料⽔」となり、震災

前後2 週間を⽐較すると17.8 倍の売れ⾏きとなりました(図18)。現在でも「飲料⽔」の売上は好調で前年対⽐で

2 倍の売上を維持しています

意識調査において、ソーシャルメディア情報を⾒て商品を購⼊したことがあるかどうかを質問したところ、「ある」

11.5%となり、「購⼊したことはないが、参考にしている」が17.6%であわせて約3 割がソーシャルメディアを⾒て

ネットショッピングを楽しんでいるということが分かりました(図19)。また、ソーシャルメディアを⾒てネットショッ

ピングをしたことのある⼈に理由を聞いたところ、「参考になるコメントがあったから」「通販サイトでは確認できない情

報を知ることが出来たから」が多い傾向となりました(図20)。

ソーシャルメディア情報を⾒てネットショッピングを楽しむ⼈は3 割。

震災前:2011 年2 ⽉26 ⽇(⼟)〜3 ⽉11 ⽇(⾦)

震災後:2011 年3 ⽉12 ⽇(⼟)〜3 ⽉25 ⽇(⾦)

図18:【Eストアー】震災前後飲料⽔注⽂件数

図19:【意識調査】ソーシャルメディア情報を⾒て商品を購⼊したことがあるか

(SA、N=1032)

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今年は幅広い層にソーシャルメディアが浸透しはじめた年でしたが、ネットショッピングにおいては、特定の商品・サ

ービス等に関する⼝コミ情報検索して参考にするという使われ⽅が主流でした。今後はさらなるソーシャルメディア

拡⼤で魅⼒を感じる情報に触れる機会が増え、“共感や納得をして購⼊をする”という動きが広がると予測しています

株式会社Eストアー 代表取締役 ⽯村 賢⼀ 東京都港区新橋1-10-2 http://Estore.jp/

企業⽂化室 広報担当 03-3595-2931 pr@Estore.co.jp

20:【意識調査】ソーシャルメディア情報を参考にした理由

(SA、N=301)

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