はてなキーワード: イベリコとは
生ハム原木をほしいと思っているお前に、買った俺から一つだけ言わせてほしい。
「やめておけ」
俺もあの頃生ハムが好きだった。ただ好きという以上に憧れだったと言ってもいい。
最初は安いセットを買ったんだ。原木と、台とナイフもセットになってて、すぐに楽しめるやつ。
安いからと言って味が劣るかと言われればそんなことはない。まあ初めての原木だ、味の善し悪しなんてわかるはずもなかったが、
はじめの一本を食い終わって、しばらく後次の原木を買った。台等はもうあるのでその分の値段を原木につぎ込んだ少しグレードの良いものだ。
こうして俺は、だいたい一年に一回のペースで購入してそれを4ヶ月くらい楽しむというサイクルが出来上がっていた。
ちなみに原木を買うのは秋から冬だ。夏場締め切った部屋に置くとハムが悪くなってしまうので、涼しくなる時期に買うのがよい。
一度夏前に買ってしまったが、そのときは昼夜空調をかけ続ける羽目に陥ってしまった、気をつけろ。
こうしてあるとき、最高の原木と言われるハモンイベリコ・ベジョータをとうとう買うに至った。
放牧され、どんぐりを食べて太ったイベリコ豚で作られたというそれは、常温で脂が溶け出すというほどの代物で、
その味たるやそれまで食べてきた原木を軽く凌駕する旨味の塊であり、あれがあった頃は最高の幸せを噛み締めていたね。
事ここにいたり、ふと気づいてしまったのだ。
例えば外食などで生ハムを食べたとき「ああそうそうこんな味こんな味」としか感じなくなっていたことに。
そこにはもはや感動などなかった、それはただの確認作業へと成り果てていたのだ。
俺は生ハムが本当に好きだった。好きだったはずなのに。
ぶただから言葉が変になるかも。出荷も近くなってくると女友達の愚痴がエグくなってくる。そんなエグい愚痴を丁寧に聞いて、遅くまで付き合ってやる俺はまるで紅の豚のように優しい人間だ。だが、今日という今日は我慢ならなかった。彼女は養豚場時代からの友人で、気がふれた仲なんだけど、独身貴族とも言ってられなくなって豚カツに熱心らしい。彼女曰く、
(1)ろくな出荷先が見つからない
とか。どんな雄豚がいいのか聞くと
結婚相手に求める条件
(1)100g800円以上
(2)脂肪は30%未満
(3)アクなし
(4)クドくなく胃を大事にする
とのこと。そう聞いて、ピンと思い浮かんだのが、やはり養豚場時代からの友人で、腐れ縁続きで同じ肉屋に勤めている豚の顔だった。あいつなら全部の条件満たしている。彼女にそう言うと、「まるお(彼のアダ名だ)も変わったよね。今なら、付き合ってあげてもいいかも」と。養豚場時代はちびまる子ちゃんのまるおだった彼も、今では立派な好青年。引く手は多い方だろう。でも、彼女の言い草に、俺はブヒッと来た。なぜなら、彼は養豚時代に売れなさ過ぎて、今では夜な夜なネットで加工場叩きに精を出す立派なミートになっているからだ。
お前、養豚場時代にチャラ雄と付き合ってないで、まるおと付き合ってれば今頃理想の豚カツができてたぞ。お前の周りに今、理想の相手が居ないのは自分の選択の結果だろ。ようはお前が雄豚を見る目がない、バカ女だってことだよ。お前あのころ、飼育担当と一緒になってまるおのことバカにしてたよな。ダサイし気が利かないし女と喋る時ブヒるしで、一生売れ残り間違いなしって。事実あいつは8割引だよ。お前らのせいで。お前があの頃優しくしてやってれば、もしかしたらあいつも豚カツと縁があったかもしれないのに。お前も豚カツになれたのかもしれないのに。とにかく鮮度悪いんだよ、お前。周りにパン粉撒き散らすしかできないなら、自分も8割引になれよ。お前には小間切れの炒めものがお似合いだよ。
まで言って口に豚カツを放って帰ってきた。いや、ブヒッとした。この瞬間のために豚カツを我慢してきたと思ったよ。
よく国産豚厨って批判の対象になるけど、ネットのアメリカ産叩きとか国産厨って、養豚場時代に見向きもしなかったのに、今更になって柔らかくなるように肉を叩いてるんだな。一理あると思ったよ。
それなりに美食だったりするから、多分まずくはないはず。
あふれる肉汁に、とろける脂身。
レストランなら食べる順番に
前菜2
と、出していけばいいんだけど
家庭料理だから、いっせーの、せ! で出さなきゃいけなくて
料理を出してね。
スープもアツアツ
メインもアツアツ
前菜もあったかいものはアツアツで出したわけです。
結構大変ですよ、この計算。
(さすがにパスタまでアツアツ無理だった。
アルデンテで茹で上げたやつにオリーブオイルなじませて準備だけして
あったかいジェノベーゼソースを絡めるぐらいまでは善処したけど)
それはともかく
「いただきます」でみんなで食べて
「おいしー!」って言ってくれれば
料理人としては嬉しいわけです。
5タスクぐらい同時進行しなきゃいけないけど
それを乗り越えて同時に料理をバンと出してね
全部おいしいタイミングで食べられるの。
すごいでしょ。
少なくとも、私はすごくおいしかったし
娘(2歳)もパクパク食べてくれたから
おいしかったんだと思う。
テレビ見ながらもぐもぐするかな、うちの旦那は。
「おなかに入ればみんな一緒」
「味は良かった」
とかたまに聞く言葉だけど
素人から見れば、豚肉を焼いただけですよ。
せいぜい、「ロース肉のステーキw」ぐらいしか認識はないと思う。
そこに表面を高温で一気に焼いて肉汁を閉じ込めたあとじっくりと脂身まで
火が通るようにオーブンで焼き上げ、うっすらと肉にピンク色が残る程度に
仕上げたとかね、そういう目はないわけです。
もちろん、そこまで読んでいただかなくて結構(笑)
おいしいか、おいしくないか?
そこだけなんです。
味だけじゃなくてね、見た目や香りとかも全部含めて料理ですから
全身で味わってもらいたいんです。
テレビを見ながらもぐもぐして、本当に美味しいのかなって疑問に思う。
コンビニ弁当をもぐもぐしながらパソコンでwebページ見るのと
レベルが一緒でしょと。
スペシャルなディナーだったし、すごい計算の上で作られた料理だったから
一口食べて「うまいっ!」って言って欲しかったのが正直な気持ち。
もぐもぐしながらテレビ見てる旦那に
「どう? お肉おいしい?」
ってわざわざ聞かないと「おいしいよ」って言ってもらえないって
すごくやる気がなくなります。
市販のお漬物でも出してやることにしましょう。
ああ、なんて簡単な晩御飯。
昨日2時間かけて作ったディナーとは程遠い手軽さだわ。
住んでいるマンションがガス調理可になったので、肉焼くことにしたんですけど
豚なら金華豚かイベリコにしようと思ってて、ダンナもそうだと思ってた
そしたら、昨日いきなりダンナが「よし、もらいにいくぞ」って言い出して、
肉のハナマサじゃなくてブリーダーもう見つけてたんだと思ってついて行ったら、
車が止まったのは市内の葬儀場(火葬場?)で、意味分からないとか思って聞いたら、
「ここで収容されてる子の中から連れて帰ろう」
とか言い出して、本気で信じられなかった
だって葬儀場って、有り得ないでしょ
年寄りのどうでもいいのとか、若くても病死のとか、
そういうのが亡くなってるのに、そんなのからもらって帰ろうとか信じられない
あたしがそのこと言ったら
「天命で亡くなった子を大事に食べてやろう、
休みの日は俺もちゃんとするから」
とか言ってたけど、ちゃんとしたところの子じゃなきゃ買う気しないよね、普通
そういうけちくさい人だったなんてかなりショック…
でも、ただのところからもらったら、骨にして捨てるときにも気にしなくていいかな