はてなキーワード: 反社会的活動家とは
「ろくでなし子さんが逮捕される前に教えてあげたかった女子留置生活TIP」(http://anond.hatelabo.jp/20140716042957)がバズってたので乗っかる
まずタイトルの留置所というのは俗称で、正しくは留置施設。各警察署の中にある。
僕が知ってるのは都内区部の某警察署だけど3階くらいにあったかな。
外から見て鉄格子がはまってる階があればそこに留置施設がある。
現行犯でも礼状逮捕でも、ひとまず管轄の警察署に連行されて、両手の指紋と掌紋をデータベースに登録されて、ベルトやその他持ち物没収された後に分厚い鉄のドアを隔てた向こう側に閉じ込められる。
法律上は逮捕から48時間は警察が勾留(閉じ込めておく)する事ができる。
そのいわゆる48で出る人もいるし、有罪にできそうな人、あるいは警察に敵視された人などは検察に勾留延長申請されて10日延長を2回まで、トータルで22日間まではわりと簡単に勾留される。
検察が有罪にできる自信を持てる容疑なら起訴されてさらに数ヶ月は閉じ込められるけど、自信がなければ釈放される。
日本の有罪率が高いのは、有罪にできる人しか起訴されないから。
よほど危険人物や具合の悪い人以外は4人から6人くらいで一つの房に入る。
いちおう挨拶するけど、極限に狭くて長い時間一緒に過ごすから基本的に皆気を遣う。
ちなみに彼はその時点で2ヶ月以上入ってたと聞いた。(半年くらいだったかも)
本来起訴されて裁判が始まったら未決囚として拘置所という別の施設に移されるはずなんだが、拘置所の定員が一杯だったりすると留置施設にそのまま置かれたりする。
代用監獄と言われるゆえん。
最初に番号を付けられる。
留置施設の中では名前でなく番号で呼ばれるので、激しく尊厳を傷つけられる。
有罪確定どころか起訴前でさえ閉じ込められて番号で呼ばれるという暴力。
まるでお前は社会のゴミクズだと言われているような気になるし、そうする事で自白させやすいし冤罪だって作りやすい。
起床は6時くらい、番号で点呼があって、掃除して、洗顔歯磨きして朝食。
メニューは安い民宿の食事みたいな感じで、特に悪くないけど量は少なめ。
その後運動と髭剃りの時間がたしか15分くらい、房ごとに交代で10畳くらいの狭いスペースで過ごす。
取り調べある人は取り調べ、または裁判所や検察に行く人は行く、行かない人は貸本を読んだり差し入れの本を読んだりして過ごす。
刑事の取り調べはうんざりするけど、窓から外が見えると嬉しい。
出たらマックに行きたいとずっと思って過ごしてた。
12時くらいに昼食。
昼食だけは自弁といって、留置係に現金を預けている人はそのお金で特定のお店から缶の飲物やお弁当を買って、普通の食事に追加できる。
缶の飲物は目の前で開けられてお椀についで渡される。
僕の知ってる留置施設では、昼食は食パン4枚とジャムとマーガリン、それにゼリーみたいなもの。それだけ。
知ってる限り20日くらいは続いたから今でも毎日それかもしれない。
午後も取り調べある人、裁判、検察の調べ、または実況見分など人それぞれの過ごし方。全部他人が決めるんだけど。
夕食はたしか5時くらい、掃除して就寝は9時くらいだったと思うけど、少し蛍光灯が暗くなるだけでかなり明るい。
これが一番つらかった。
明るい中で寝なければいけないし、毛布を被ったりうつ伏せで顔が見えなくしてると留置係の警察官に注意される。
常に留置者の顔が確認できないと駄目らしく、その状態で寝るのはつらい。
外に出て一番嬉しかったのは寝る時に真っ暗にできる事。
暗闇で寝られるのは幸せ。
僕は20日ちょっとで出たけど、あれ以上あそこにいたら人間性が歪むと思う。
警察や国家を憎み反社会的活動家になるか、誇りを失って利己的犯罪者性向になるか。