2024-10-03

移民社会日本

最近日本社会の将来について考える機会が増えた。

私は30代前半だが、子供の頃と比べて、今は何もかもが変わったように感じる。特に目立つ変化は、外国人比率だ。私は90年代子供として過ごし、2000年代学生時代を送ったが、当時は外国人は非常に珍しい存在だった。40人のクラスに、外国ルーツを持つ人が一人いるかどうかという状況で、街を歩けば日本人ばかり。外国人を見かけるのは、東京に行ったときぐらいだった。

それから20年が経ち、この国は大きく変わった。特に第2次安倍内閣では経済界から要請を受け、東南アジアから技能実習生として多くの外国人を受け入れる政策が取られた。当時私は20代で、上の世代の「氷河期世代」が政府失策により就職できない状況にあったのに、労働力が不足すれば低賃金外国人を雇うという流れに、うんざりしたのを覚えている。

企業利益を最優先にし、国の将来についての長期的な視点考慮されず、短期的な合理性から外国人労働者を採用するようになったのだろう。

それから10年が経ち、外国人は街中で普通に見かける存在となった。2023年10月末には、外国人比率過去最高の2.5%を超えた。このままのペースで進めば、2067年には10人に1人が外国人となる時代が訪れると予想されている。

私は20代前半の頃、アメリカに住むことを夢見て、実際に2年半ほど留学した。その時に感じたのは、アメリカ多民族国家として、世界で最も早くそ課題に直面している国だということだった。かつてアメリカは「人種のるつぼ」と言われていたが、実際は人種ごとに生活が分かれており、今では「人種サラダボウル」と呼ばれることが多い。富裕層白人アジア人は、貧困層が立ち入れない「ゲーテッド・コミュニティ」に住み、黒人などの低所得者層治安の悪い地域暮らしている。

アメリカで私が考えたのは、「日本という国が多文化共生に耐えうるのだろうか?」という疑問だった。よく日本人は「日本治安が良い、宗教がないからだ」と言うが、私から見ればそれは誤りだ。日本平和である理由は、日本人という単一民族が、共有された価値観を持つ社会形成しているからだ。日本人はこれまで、異なる価値観を持つ民族集団対立し、それを解決する経験ほとんど積んできていない。

ネット上でも、中国人韓国人といった比較的似た価値観を持つ集団に対してさえ、批判的な意見が多い。似通った集団に対してもこうであるならば、全く異なる慣習や宗教を持つ中東の人々を受け入れた場合、一体どうなるのだろうか。また、多くの日本人はまだ知らないが、ヨーロッパでは多くのイスラム教徒が現地のヨーロッパ人との間で文化的な摩擦が生まれている。日本人はそれを受け入れ、多文化共生することができるのだろうか。日々、そんなことを考えながら生活している。

  • 10人に1人って思ったより少なかった でも、文化も経済も移民の中で閉じるだけで、日本人はそんなに恩恵ないし、受け入れどうこうもないんじゃない? 中国人で話題になってるように...

    • 東京都心はもう30%くらい外国人な気はする

      • この前フィリピン人のジミーを羽田空港行きの電車に案内したわいを褒めろ!

  • だいじょうぶだいじょうぶ もともと朝鮮と中国から移民してきたんだから

  • 東京に住んでるとすれ違う人の4人に1人は外国人って感じだし、 外国人うんぬんを気にしている人は居ない。 新宿なんかだと人口の半分は外国人。 移民が!とネットで騒いでるのはほと...

  • 外国移民と田舎移民に支配される東京

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん