2024-06-17

ゲーム制作虚しすぎる

6歳の誕生日、親に買ってもらったゲーム機で遊んで俺は衝撃を受けた。

その前からゲーム付き電卓みたいのはやらせてもらっていたがレベルが違った。

画面の向こうには別世界が広がっていて、俺はその世界ヒーローだった。

それから俺はゲームにのめり込んで、ゲームのために生きてきた。

ゲームをやるために飯を食って寝て学校に行き、ゲーム禁止されないために勉強をした。

ゲームクリエイターになりたいか教養を身に着け、情報を集め、ゲームをひたすらやった。

プログラミングは正直クソつまんねーと思ったけどゲームを作るためだからと頑張って覚えた。

そして会社に入って、ゲームを作って、趣味でも勉強して、順調な人生だ。

他人が同じように人生を語ったら順調すぎてウゼーと思ったろうな。

でもゲーム作ってるうちに気付くんだな、俺如きが関わってもゲームなんて面白くならねえって。俺の中に面白ゲームを作る才能がねえ。

ゲーム作ってて面白かったと思えるものがねえ。

人生を乗り換えるのが面倒だから乗り続けた電車は俺を帰り道の分からない知らん所へ運んじまった。

マネタイズの仕組み化がやらしいとか、バグを取るのが面倒とかそういう複雑な話じゃねえ。

単純にゲームを作るのは遊ぶのと比べてコスパが悪すぎるってだけのことだ。

一人で作ったしょーもないゲームを作り上げたときにあるのは虚しさだ。

なんでこんな遊んだ人間時間無駄にするだけの存在を作ったのかと。

多少のダウンロードはされる。

レビューはつかない。

★1が投げられる所までもやってないのかも知れん。

虚無だ。

会社で作ったゲームに対しての虚しさはその何倍もの強さがある。

俺が関わった部分が全体の足を引っ張ってるような気がしてならない。

エゴサして面白いと褒められてる部分は俺が関わってないような所だらけだ。

実際には影響を及ぼせるような仕事はしてないから単なる妄想だ。

ただの一部分でしかねえ。

合奏コンクール口パクしてる奴らと俺の立ち位置に違いなんてねえ。

そしてそもそも、俺たちは参加賞しかもらえねえ負け組集団だ。

ゲーム作って何が一番虚しいって、ノイズしかえことだ。

世界必要のねえ贅沢品でしかなく、しかデジタルデータからいくらでも量産できる。

そんな中でしょーもないものいくら増えても世の中は豊かにならねえ。

食い物なら不味くても腹の足しにはなる。

掃除とか工事とかも人出が増えれば荷物持ちぐらいにはなって世の中が少し回りやすくなる。

工場従業員が増えて休みやすくなれば事故は減るし、流通人間全然足りてない。

ゲームなんてのはクソゲー掴んだらただ金ドブなんじゃなくて時間無駄になる。

世の中に与えている価値マイナスなんだ。

観葉植物や変な洗剤を高値で売りつけるヤクザねずみ講と同じような社会にとってマイナス労働だ。

虚無しかねえ。

俺はただの寄生虫だ。

水商売に手を出すなってのはこういう話なんだな。

縁日ペンキ塗ったひよこ売って生計立ててる詐欺師みてえなもんだ。

なんでこんな人生になったんだろう。

最近ゲームを遊ぶのも楽しくねえ。

楽しいゲームを作れた奴らへの嫉妬しかねえ。

他人感謝される仕事してる奴らは人生うまく行きすぎだろ。

戻れない年齢になってから突然歯車が狂ってほしい。

俺と同じ地獄に落ちたとして過去の栄光がある方がきっと辛い。

そこでなら、俺のほうが幸せになれる。

ああ、俺って負けず嫌いなだけかなあ。

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