2021-12-02

anond:20211202015421

いやいやもう全然違う、なんもわかってねーよおまえ。

あのな、Vtuberが短命なのはつの要因だ。

経費がバカたけえのと人間関係めんどくせえの二つだ。

そのいづれの要因もそもそもVtuberが分業制なところが原因なんだがな。

 

要因1 経費

ユーチューバー流行ったのはなぜじゃ?動画を作るのが簡単で安くて、その割に広告収入が良かったからだ。

撮影用のカメラ1台と編集用のパソコン1台、そしてパフォーマーである自分ひとりで始められたのがユーチューバー

初期費用が高くても数十万、月々の経費も自分が食えるだけ稼げればいいから年300万も売り上げれば十分食っていける。

一方のVtuberはどうかって?

初期費用だけで数百万。技術スタッフ一人、撮影編集スタッフ一人、営業一人、演者一人、統括一人の最小チームでも5人を食わせなきゃならない。(キズナアイの初期チームは5人だったらしい)

人件費だけで月100万以上かかるし、そこにスタジオ代、オフィス代やらなんや固定費がのっかってくる。

なので1000万売り上げたって大赤字、3000万でも自転車操業、1億くらい売り上げてようやくまともな生活をさせてやれるといったところ。

ちなみに上記黎明期活躍した3D企業勢での話だが、昨今主流となったlive2Dの生配信勢も大きくは変わらない。

とにかくランニングコストが高い。完全に個人でできるユーチューバー配信者に比べたら採算ラインが高めに設定されてる。

から打ち切り引退卒業といった形で契約終了、事業撤退で消えてくんだよ。

 

要因2 人間関係

上にも書いた通りVtuberは協業制だろ?まともに稼ごうと思ったら必ず分業する必要がある。キャラクターデザイナーモデラーエンジニア営業広報演者マネージャー

ひとりのVtuberの裏側には何人ものスタッフがいる。

このあたりの構造アニメ制作と似ているが、ひとつ決定的に違うところがある。

演者の力がバカ強い。

アニメ制作でいえばただのいちC.V.にすぎないところの演者が、Vtuberではプロジェクトの命運を左右するほどの力を持っている。

演者をクビにしようとしたり、入れ替えようとしたり、増やそうとしたりすると、高確率大炎上が巻き起こり、プロジェクト自体ポシャる

演者狂言炎上したこともあった。ここ数年に何度もな。

しかし、だ。

演者あくまスタッフの一人にすぎない。しかスタッフの中でも比較権限がなく、責任を負う必要もないスタッフ。多くの場合ただの個人事業主であったり、契約社員に過ぎないのが演者だ。

アニメ制作で言うところの原作者でもないし、製作費を出してる出資者でもない、プロジェクト成否の責任を負うプロデューサーでもない、ただの雇われスタッフしかないはずなのにな。

本来であれば他のスタッフと同程度の扱いであって然るべきなのだ実態は御覧の通り。

演者実質的権力が集中してしまってる。

この歪な構造が、数々の不和を生み出して、プロジェクト崩壊させた。

 

まあ結局のところ分業制ですげえ金掛かるのに所詮タレントビジネスしかなくて売り上げが小さいから無理が出てきて潰れてんのよ。

個人勢の方が長生きなのがその証左

  • せっかくガワ被ってて工業的に都合いいのに演者への依存が強すぎんのもったいないよな。 キズナアイが分裂したの、挑戦的だし気持ちめっちゃ分かるけどクッソスベって業界が萎縮し...

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