コスプレには人一倍敏感な増田です。人一倍敏感であるが故にコスプレをネタにした漫画は忌避しがちなのですが、そうは言っても好きなのでセール時に買って積んでいたのを消化しました。
はてブのホッテントリで何度か見かけはしたものの、アイキャッチというかサムネの絵が古臭くてスルー。しかしふと何かの時に一度見てみたら本編の白黒絵は今風で十分に上手く、今風で無かったのはカラー絵の彩色だったらしい。
古のオタク部活もの+コスプレ。コスROMを作りたいという「やべー女」が「おもしれー女」になってコスプレバトルを繰り広げる。
序盤はハーレム系エロコメ漫画そのもので、????状態になったものの3巻が転換点か。世間でコスプレはどう思われているか?という現実的な悪意の側面をきちんと描き、なぜコスプレをするのか?の答えを得る展開は実に熱い。真に邪悪な敵役は作らず、ジャンプ的な要素を入れた"レイヤーの話"として面白いと思う。あと作品としての主人公は男だと思ってたけど違ったと最近気付いた。
レギュラーキャラの量産と進行速度がやや気になるのと、面白いが非常に微妙な点に於いて世間でウケる作品に比べるとまだ何か足りない感じはする。出版社的にも書店的にも特に推されてる作品というわけでは無いので、やはりオタクの内輪向けみたいなノリがハードルだろうか。
この手の作品でありがちなオタクネタはあまり多くないが、使われる時のネタは比較的新しいので世代の違いは感じる(ボカロネタとか全くわからん…)。
アニメ化と聞いて。
ギャルでオタクなコスプレイヤー志望+非オタ男。エロゲーマーというところからしても、この構図は俺妹に近いか…?
2.5次元が"コスプレイヤーの話"ならこちらは"コスプレの話"。オタクではあってもコスプレ知識無しの状態から二人三脚でコスプレをしていく、衣装作りもメイクも基礎や技術論からみっちりとな話。
コスプレに敏感でも詳細な過程については自分も知識が無かったので学びがある。ここに造形や小物製作が加わるとさらに創意工夫の塊になるのだから奥が深い。
今のところは読むのに負荷の掛からないラブコメといったところで、今後の方向性が気になるところ。
1はさして面白くも何とも、だったのが人間関係が見え始めてくる2以降が面白い。コミケ在りし頃にTwitterでよく流れてきていた所謂コスプレ学級会ネタから嫉妬、裏切り、復讐、クソカメコへの呪詛、といった負の要素を詰め込んだ汚い2.5次元の誘惑。