2021-04-30

違国日記差別の話

だってDMMクーポンでたくさん本を買った。

読みたい本は山のようにあったが、なんとなく暇つぶしに端末に読めるもの、読み返しても面白いもの、を基準に選んだ。

例えばギャラリーフェイク、例えば蟲師、例えばファウンデーションシリーズ

それでも100冊までは余ったので続きが気になってるけど買ってはいなかった本を買った。

で、それが違国日記

7巻まで出てる。

どんな漫画かっていうと、姉夫婦が突然死んでしまい姪を勢いで引き取ってしまった少女小説家の話。

へんくつな少々コミュ障気味の小説家の話す言葉、つまりは語彙が姪にはむつかしくて、違う国の言葉に聞こえる、と言う。

彼女目線で語られるので、だから「違」う「国」での「日記」。

ちょっとこの漫画少女小説家の思考方法には、うなずけるところとそうでないところがあって、実のところそれについては

語りたいのだけど久しぶりにここに書きたくなったのは、その最新刊、35話で、姪の同級生女の子エピソードを読んだせいだ。

彼女医学部志望で、例の医学部女子受験生男子と違って下駄はいてない、というニュース激怒する。

自分生き方否定された、と絶望して学校に一時期いけないのだが…

男子下駄はいている理由は「医師が体力勝負で、24時間対応が求められることもあり、女性という生物学機能妊娠出産)に

よる離脱が想定されうる」ので、「男性医師が欲しい(同僚としても部下としても社会的にも)」という理解でいたのだが(認識

違っていたらごめんなさい)、作中の彼女は「人間扱いされてないってことだよね!」と叫んでいる。

両親が医者病院を継ぐことが目的で夢で存在理由なそんな彼女が、女ってだけで不合格になる、それは理不尽だと思う、思うのだが…

少し「もやっ」とした違和感があった。

作中の彼女は15歳で、その子現場ニーズでそうなってしまったんだ(正しくない選択だとは思うけど)、とつい言いたくなって

しまたからかもしれない。

色々もっと方法があったかもしれないが、「入口障害を作るしかない」という「悪手」を取ってしまったのは彼女否定したいわけ

でも受ける資格がないとでも言ってるわけでもないはず。

とはいえ、ここまで書いてきて思ったが、ニーズがない、と言われたと彼女が取った、のかもしれない。

こういうのも無意識的な差別意識なんだろうか。

それを否と即否定したくないというぼんやりとした思考は。

男が怖いから世の中の男全て消えてしまえ、みたいな文章出会ったときと同じように、少しもやっとする。

自分が物書きのくせに言語化できないのは修行がたらん気がする。

しか医学部志望の子エピソードは、なぜかちょっと違和感があったのだ。

もっとそれぞれの孤独についての漫画だと思っていたから。

個人のありよう生き方社会と関連するとはいえ内面だけ深く深く掘っていく漫画であってほしいな。

勝手な読者の言い分だね、まったく

  • 売文や売漫に何を求めているのかね?

  • 「生まれながらにして変えることができない事柄によって不平等な対応をされる」のは何がどうあろうと差別行為 現場のニーズがあるなら現場の過酷な労働環境を変えるべきであり、そ...

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