元
https://anond.hatelabo.jp/20200703193938
https://anond.hatelabo.jp/20200704211736
https://anond.hatelabo.jp/20200705112649
これを読んでいつも思っている話が何となくよぎったので少し書いてみる
上のブログでは、「対価システムにとらわれるコミュ障」の話がメインで語られている。非常に面白い考察なので是非とも全編読んで欲しいのだが、簡潔に言うと「自分に自信のないオタクはもともと自己評価が低いために、相手に対価のあるものを提供しようとしてなんとかコミュニケーションをとろうとするが、特に相手はそんなものに興味はなく普通に人間として交流できる人が欲しいため、コミュニケーションをとれずに終わりがち(最悪の場合は相手に対価を求めてすらしまう)」みたいな話である。
自分もこの「対価システムにとらわれるコミュ障」側の人間なので「わかる」という気持ちなのだが、これに加えてこういうタイプの人間には「人間性への興味の欠落」が発生しているのではないかという思いがある。わかりやすく言うと、七瀬は綾瀬の作った作品にしか興味がなく(本人が自覚しているかどうかはともかく)大して綾瀬という人間には興味がもててないのではないか、という話である。
「いや、七瀬は綾瀬のことをかっこいいとか言ってるし、ツイッターでの日常ツイートとか見てるかもしれないだろ」という意見もあるかもしれないが、結局は綾城を「神作品を作ることができるマシーン」としか捉えていない。「神作品を作ることができるマシーン」がどういう日常を送っているかには興味があっても「自分なりの人生を送って、こういう性格をしていてこういうものが好きで、創作をしながらも日常を送っている綾城」に一切の興味がないのである。なんならさらにいえば「自ジャンルの神創作をする綾城」にしか興味がない。いっぽうの中島は、きっかけは綾城が神作品を作ることかもしれないが、きちんと綾城という人間に興味を持っているように見える。だからこそ中島は綾城に一人の創作を楽しむ人間として色々なジャンルをお勧めできてともに楽しむことができるし、友川は綾城を自ジャンルにどうにかして引きずり戻そうとするのである。
自分の観測範囲では、こういう創作者を「創作者」としてとらえて人間性への興味をなかなか持てないタイプの人を特に創作界隈でよく見かける気がしている。(そして私もそうである。)
こういう場合、コミュニケーションが創作を通じてのみになりがちである。具体的に言えば推しの話や創作をする際の悩みの話、そして自分の作品のみでコミュニケーションをとるのである。
もちろん、それが悪いとは言わない。なんなら創作界隈なんぞ「推しの話をせずになんの話するんだ」「ごたごた言わずに作品で語れ」みたいな界隈なのでどこもかしこも大なり小なり上で書いたような空気はあると思う。が、上で言うような人間性への興味がかなり欠落している人は、「それでしか」コミュニケーションをとらないということになってしまいがちなのである。そしてそうなると往々にして息苦しくなることが多い。なぜなら、その界隈での自分の存在意義を「どれだけ良い作品を作れるか」「推しへの熱量」のみによって測るようになってしまうからである。
誰もが常に創作を続けられるわけではない。日常が忙しくなったり、色々なジャンルに興味が出ることもあるだろう。そもそもとして人によって使える時間、お金は違うし、ジャンルにかけることができる熱量も違う。一つのものに熱を注ぐ人もいれば色々なジャンルをくまなく漁る人もいる。にもかかわらず、創作の質や量、そしてジャンルへの熱量のみで自分の存在意義を測るのならば、ちょっと忙しい時期が続いたりスランプに陥ったりするだけであっという間に居づらさを感じることになってしまう。
普段から創作の話やジャンルの話しかせず、リプライも推しの話か創作の悩みの話のみしか交し合わない。それでいて自分がジャンルに時間や熱量を(やむを得ない事情で)あまりかけられなくなると、「自分は界隈での存在意義がない・・・」とか一人で勝手に病みだすのである。傍から見てると自業自得のただの面倒くさいやつである。
こういうことは人間性によってコミュニケーションをとり、関係性を築いてる要素が多少にでもあれば起きづらい。普段から「△△な作品を作る○○さん」ではなく、「○○さん」という形で多少なりとも人とコミュニケーションを取るようにしていれば、創作に多少熱量が避けなくなっても「自分の居場所を失ったように感じる」ことは少ないだろう。なぜなら自分自身の存在が存在価値になっているからである。(もちろん完全に不可分というわけにはいかないと思う。でも、創作をしている自分100:自分自身0という状況に比べれば、90:10とかにしておくだけでもだいぶ変わるだろうという話である)
だが、人間性に興味を持てないオタクはこうすることができない。上で述べたように創作を通じたコミュニケーションしか取れない。そうするとやはり熱量のみでしか存在価値を確保できないし、それが少し減るだけでとあっという間に居場所を失ったように感じるのである。
補足だが、これはすべて自分から見た視点での話である。界隈の他の人が自分を自分自身としてみてくれていてもあまり関係ないのである。大事なのは自分自身が他の人とどういう風にコミュニケーションをとろうとするかである。「創作を通じてのみでコミュニケーションをとろうとしている人間」は「創作ができない自分自身はコミュニケーションをとることができない」と「勝手に自分で感じて」、「勝手に居づらさを感じている」のである。ただただ面倒くさい。
この話は「自分自身という人間に価値を感じることができないので、代わりになんとかして対価を出す」という話と外からは同じように見える。なんとかして対価を出すことによって存在価値のない自分が相手とコミュニケーションをとろうとしているとみることもできれば、相手という人間に興味を持つことができないので、コミュニケーションをとる方法が創作しかない、とみることもできる。おそらく多くのこのタイプの人は両方の側面があって個人個人によってそのウエイトが変わるだけだと思う。あるいは、例えば自分という人間に価値を感じないので、相手という人間に対してどういう風に興味を持てばいいのかわからないのかもしれない(たぶん自分はこれ)。
どうするべきかわかっていれば正直自分もそんなに困っていないので、個人的には結構難しいイメージがある。特に、相手という人間に対して興味がないならば興味を持てるようにすればいいじゃないか、とぃう話にも見えるが人に対して興味が持てるならこんなにこじらせてないし、もっと人生楽に生きることができると思う。相手という人間への興味を持てないからこんなに面倒くさいことになっているし、自分自身の存在を承認してもらい、社会や界隈とどうにかしてコミュニケーションをとるために手を動かし続けているのである。
その中で個人的に大事だと思っているのは、「自分を自分として見てくれる人からの言葉を否定しない」である。創作でしかコミュニケーションをとれず、創作が進まないために人とやり取りできなくなっている時に「あなたはあなたのままでいい」と言ってくれる人がいたら、そこで「いや、自分なんてなんにも出せてないし語れないし・・・」と卑屈になるのをぐっとこらえて素直に受け取るようにするのだ。そういうやり取りを少しづつ積み重ねていくと、そのうち「相手が自分のどういう人間であるところに興味を持ってくれているか」がわかるようになってくる。そうすると、今度は自分という人間への興味の持ち方が少しづつわかるようになってくる。そうすると、そのうち相手の人間性に対して興味を持つことが少しづつできるようになると思う。
おけけパワー中島のムーブをぐっとこらえて素直に受け取っておくようにすれば、そのうちおけけパワー中島が自分を救ってくれるかもしれない。
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でもキモ
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なぜイラつく? ヘイト誘導していたとして、自分には何の関係もないじゃないか。 そいつらが何を考えてどう振る舞っていようが、そいつらが好き勝手やってるだけだし、放っておけ...
わかる。ほんとそれな。「私にもそういうところはあるけど~^^」と言いながら他人を批判するのはマジでクズクズしかいない。「じゃあまず、自分が直してこれたらまた言ってね^...
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いや、アイドルは自分自身を売っているけど、同人書きはあくまでも作品を世に出してるだけじゃん。 それなのに作家本人を神と崇めて仲良くなれるかもと勝手に期待して信仰を深めて...
しかも1000に1つでも自分の脳内の理想から外れたらその途端急に冷めて、今度は砂かけ長文で中傷しだすんだぞ すげえよな
精神病的な名前がついてそうだな ストーカーみたいだし
なんでだろうっていうから個人的意見を述べたのに、わけがわからない」かあげく精神病とか言って笑った 女を自分より下に見て叩きたい男カスさんやんけ~!だったら素直に叩いとれ...
私の前では男も女も平等だぞ 🌈死のコロナビーーーーム🌈
だからたかだか同人サークルの一作者をいちいち神みたいに持ち上げて、何から何まで全肯定というか自分の理想を押し付けなきゃ気が済まないのはそもそもなんでなん? って話だろ 実...
赤の他人が勝手に盛り上がって凸してくるなんて基地外ですやん
ついてそうじゃなくてそうだぞ
単純に、若くてまだ思春期を抜けていないだけだからだと思うけど 自己肯定感が低いと、他者に理想を投影しがちになる もしかしたら、女の子の育つ環境とか、教育とかも、そこら辺の...
七瀬も友川も恋愛依存症の構造とほぼ同一なんだよね。 未成年なら自我確立してないとか未熟だとか理由も言い訳も山ほど用意できるけど、 成人の依存症は総じてネガティブ思考で不安...
作家への信仰に興味があったらthe beginners guideというゲームをプレイして欲しい。萌え製造機と作品と作者を切り離せない解釈厨の信者の話。ゲーム製作者の男同士なので百合ではないが...
でもホモゲなんでしょう?
七瀬も友川も、認知してほしいなら自分のアカウントからコメントすれば良かったんじゃね?
こんな冷静的確な人でも「はめたのは~」は死ぬほどムカつくという感情論でハイ次ってなってるのに一番驚いた 体を張った神のジャンル移動に対する行き場のない感情の引き受けが100...
いやいや、ここでの怒りは「私のおかげ」「感謝しろ」と言わんばかりの上から目線のどや顔に対するもので、ジャンル移動への怨嗟とはまた別だと思うが。 ただ、おパ島は綾城含む身...
>言わんばかりの~ まさにそれ。言わんばかりのって、ナチュラルな決めつけは怒り(イラっとした)からでしょ? 「万人に効果のある挑発ができる」が証明されてる いまのところ全...
>あそこで攻撃手段をとらなかった友川はすごいと思う。 普通はとらないので全然すごくない
結局太宰「駈込み訴え」でわかるように理想が先にあってそこにすでに立っている他人をみとめると人間は平静ではいられない ってこった 日常ツイートを見たくないってのはようす...
七瀬は「自分に厳しい人間」ではなく思い込みで他人(おパ島)を評価しその妄執に駆られて動いてるだけの人間だと思う その憎悪をおパ島にぶつけなかった点はよかったけどそれだけ...
こういうカルチャーよくわかんないけど 元ネタの漫画なんかキングオブコメディみたいな世界観だな
そんな気持ちで二次創作をする人に驚いた。同人作家に認知されるために二次創作するというところに突っ込む人があまりいないのは何故ですか?
この文章も興味深かったし元ネタの漫画も巧かった 雑にくくると『陰キャがいて陰キャ憧れのミューズがいてけどミューズに彼氏的陽キャがいて辛すぎる』っていう、始まる前からNTRで...
対価システム ≒ 債権・債務 互酬性 http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2010/07/post-a1fa.html ”おおむね「これあげるから、それをちょうだい」という交換の原理、「これをされたく...
https://anond.hatelabo.jp/20200704211736 増田さん「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ」っていう作品読んだらもっとエモいこと書けそうだから ぜひ読んでくれ。 そして感想書いてくれ。
■おけけパワー中島と人間関係に対価システムを持ち込むオタク https://anond.hatelabo.jp/20200703193938 ■七瀬サイドの人間はなぜ対価システムに至るのか(おけけパワー中島) https://anond.hatelabo.jp/...
レスをもらえる蜜の味を覚えやがったな うまうまだろう?
人間が人間である以上、避けられない物事というのはいくつかあるが、せめてその背景を理解しておくことは重要であると改めて思った。
おれは対価システム側の人間なので、増田の考察はかなり参考になる。増田自身もかなりの苦労を乗り越えて今の見地に到達したのだろう。 だがしかし、あえて些末な部分にツッコミを...
仮設とは?