2019-06-28

全部が一斉に正しくはならない

ちょっと前、朝日新聞WebNEC子会社社員懲戒解雇の不当を訴えるみたいな記事が出ていた。

https://www.asahi.com/articles/ASM6S3J88M6SULFA008.html

記事に依れば

男性側の代理人弁護士らによると、男性は2016年からNECのグループ企業に出向し、大阪市内郵便物仕分けなどを担当していた。』

とある

記事中の会社名で少しばかり検索すればわかるが、このNEC子会社SIerだ。

SIerに務める53歳男性正社員郵便仕分け担当している。

この時点で男性正社員業務状態は相当にイレギュラーであろうことが推察できる。

郵便物(あるいは社内連絡便)の仕分けは、一般的外注事務員が行う仕事だ。

職に貴賤はないけれど、少なくとも53歳男性正社員が携わるには違和感がある。

有体に表現するならだいぶおかしい。

郵便物仕分け業務に就く前に、とっくに馘首されていてもおかしくないのに会社に残っていられる時点でおかしいのだ。

記事を読み進めると、懲戒事由は転勤命令違反

郵便仕分けをしていた事業所が閉鎖となり、他にさせる仕事がないかビルメンテの仕事はどうか、と打診したら拒否されたので懲戒しましたと云う話。

仕事トイレ掃除だろうが何だろうが、給料出るだけいいじゃないか。何の業務だったら満足だったのよ、このひと。

これで訴えられたら人事も立つ瀬がないだろう。

俺は自分仕事相場観を確かめるため、時折転職サイトハローワーク求人検索で同業種の求人を眺める。するとNやらFやらHやらの子会社SIer仕事を流す『パートナー企業』と称した外注先の求人がちょくちょく目に入る。

地方IT求人なんてのは本当にひどいもので、

基本的Windows操作ができる

Word,Excel,PowerPointが一通り使える

情報専門学校卒以上ならばなお良し

などの条件を並べ立てた挙句、基本給が15万円ほどに数万円の固定残業費(30H迄)、その他手当は交通費のみなどという壮絶な求人情報が平然と提示されていたりする。

労働生産性観点から見れば、この絶望的な求人に応じて雇用され、子会社SIer派遣されて更に客先常駐する社内SE(とは名ばかりのIT用務員)の仕事に携わる労働者の方が郵便物仕分けをしているおっさん正社員よりもはるかに優れていることは想像に難くない。

しかし、おっさん正社員に支払われていた給料は彼の人が会社から受け取るそれを凌駕していたはずだ。

NEC子会社正社員とはそうした身分だ。

記事はこう結んでいる。

『NECは「本人の意向や家庭の事情考慮し、最大限の配慮をした。対応問題はなかった」(広報)としている。』

もっぺん言うが、これで訴えられたら人事も立つ瀬がないだろう。

一番美しい世界は、おっさん希望する格好で仕事場に残れて、地方IT求人ももう少しましに、できればおっさんと同じぐらいの給料を得られるようになることだろう。

しか現実ではおっさんが馘首され、地方の糞みたいな求人はちっとも減らない。

どうせなら先に救われるべきは地獄のような地方求人に応募して働かざるを得ないパートナー企業社員の方じゃないのかね。

だっておっさん仕事選ばなかったらまあまあの高給で働けていたのに自ら捨てたのだ。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん