2019-03-31

結局共感が欲しいだけ

もうどうしたらいいんだろ。

祖母が弱っています

多分もう私のことなんて認識してない。

祖母の娘、私の母親すら認識をしていないと聞いたから。

祖母は優しいけど昔の人だった。

遠くに住んでいるので会うのは年に一回のお盆だけ。

子供の頃から結婚してひ孫を見るのが楽しみだ」と言われてきた。

小学生の頃、自分はそんなことを言われて「あぁ、自分もいつかは誰かと付き合って結婚して、子供ができてお婆ちゃんにひ孫を見せるのか」と漠然に思ってた。

中学生の頃、「彼氏はいないのか」と言う問いに対しては「周りの子好きな人がいて彼氏がいる。私にはいない。なぜか好きな人がいない。でもあいつとかあいつは話が合って楽しい恋愛として好きかは分からない」と考えた。

高校生の頃、「彼氏はいないのか」に加えて「結婚が楽しみだ」と言われるようになった。

その時にはすでに、私には「これから彼氏ができて結婚をする」という未来がとても難しくて遠くて、考えるのが嫌になっていた。

多分「アセクシャル」なんだと思う。

成人してこの手の話が増えた。

貴方モテそうね」

彼氏いないの?」

結婚したくないの?」

「え、付き合ったこともないの?」

「〇〇ちゃん結婚するんだって

自分おかしいのかと思った。

周りは当たり前に誰かを好きになり好きになられ、付き合って、恋愛して、体を繋げて、結婚して、子供を授かり育てる。

そう、当たり前なのだ

自分小学生の頃、自分もいつかそうなるかと思っていた。

小学5年生の頃、何人かの友人と放課後教室担任先生を囲み話が弾んだ。

はい先生だった。

誰が言い出したかからないけど、「先生、私将来ちゃん結婚できるかな」と。

先生は笑いながら、「できるよ!先生はかっこよくないし太ってるけど、ちゃん結婚してる。みんなだってできるよ。」そう言ったのを覚えてる。

私もそれを聞いて、「自分結婚するのか」と思った。

でもその時にはすでにそうだったんだと思う。

友人との「恋愛話」は好きだった。

やれ誰々が誰を好きか、誰が誰と付き合ってるかなんて今だって毎日のようにテレビスキャンダルが流れてる。そういうこと。下世話な話が人間は好きなのだ。その一環だ。

だけどその話の矛先が自分に向けられると本当に困った。

貴方好きな人いないの?」

いない。

いないのだ。

まず周りの異性をそういう風に好きになれないのだ。

当時からすごく困った。

「いない」と正直に言っても意味はないのだ。

そう、普通は「いない」という選択肢が無いのが当たり前だから

追求されて逃がしてくれない。永遠にこの質問は続く。早くこの話題から抜けたくて適当な嘘も言ったことがある。その後は地獄だけど。

なんで、なんでみんなそうなんだろう。

誰かを好きなるって当たり前なのか。

からない。

高校の頃、一度だけ好意を伝えられたことがある。間接的にだけど。

他校の知り合いが「貴方を店で見かけてから気になってると言う奴がいる。連絡先を教えていいか?」と。

絶句だった。そして言い知れぬ嫌悪感を感じた。

自分がそう見られている」と言うことを初めて知ったのだ。

嫌だった。

まず私のどこを好きになるのだろう。

女性にしては身長が高いし、細くはない、容姿は崩れているし、性格はガサツで適当で、嫌な奴だ。

「こんな女に好意を持つなんて、相当イかれてる」

もう一度でもこう思ってしまってからダメだった。

自分恋愛的に好意を持ってくれる人が無理になった。

母は世間一般的普通の人だ。

LGBTには理解がある。普通の人だ。

から余計、私のことを理解するのは難しいと思う。

会社にすごく素敵な男性がいる。

背も高くて、男前で、声まで素敵で優しい人だ。

もうすぐお子さんが産まれるようでイキイキしてる。

本当に素敵な人だと。人間として好意を持てる人だと思う。

それを母に伝えた。

母は前半はニコニコしながら「いい人だね、かっこいいね」と聞いていたが、私が「もうすぐお子さんが産まれる」と言った瞬間

「え?結婚してる人なの?

なーんだ、じゃあいいわ。てかあんたその人と付き合いたいって話じゃないの?結婚してていいわけ?」

底知れない怒りと悲しみが襲った。

その時はなんて返事したか覚えてないけど、今でもショックだった。

私が素敵だと、人として魅力を感じた人を侮辱された気分で辛かった。

そしてすぐ誰かを「恋愛相手」としか見れない母親に、世間絶望した。

母親

「〇〇の店員さんがカッコいい、付き合いたい。」

「この芸能人カッコいい。あんたこう言う人と結婚しなよ。」

「こう言う人タイプじゃないの?」

彼氏いないの?好きな人いないの?」

「本気で結婚しないの?この家にずっといるの?」

事あるごとに言われるこのセリフに怒りと苦しみで一杯だ。

祖母が弱っています

祖母は歳をとるごとに「結婚」と言います

毎年毎年、会うたびに「結婚」と。

貴方旦那さんに会いたい」と。

死ぬまでに会いたい」と。

会うたびに、会うたびに悲しくなります

ごめんねおばあちゃん。会わせてあげれそうにないよ。ごめんね、ごめんねおばあちゃん

好きな人がいないの。結婚できる人がいないの。

もし私が、同性が好きだったら、きっと同性のパートナーを連れて胸を張って祖母に紹介できました。

祖母は昔の人ですが、きっと理解してくれると思います

でも、それすらできない。

だって前提がないから。「好きになる」前提が。

祖母はもう認知症を患い、日に日に弱り、徘徊があるのでベッドに縛られて、私の知らない病院で日に日に衰弱しています

長くはないかと思う。

そんなこと考えたくないけど。

何度もレンタル彼氏でもなんでも使って、祖母に紹介しようかと考えたけど、無理だった。それすらにも嫌悪感を抱いてしまう。

おばあちゃん、本当にごめんなさい。

おばあちゃんのお願い、叶えたいけど無理だ。

私は、異性同性に対して、恋愛的に好意を持てない。魅力が分からない人です。

でも世間は、一般は、普通は、周りは

「誰かを好きになって、愛する」ことが当たり前なのです。

そのギャップに苦しんでいる人がいる。

このことを忘れないで。

  • 若い女の意識高い系はそうやって余裕ぶって30半ばで取り返しがつかなくなる バツイチより警戒される存在になる

  • アセクシャルの仲間が増えて嬉しいです

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