上記エントリを書いた増田である。チラ裏のつもりで書いたのに反響が多くて驚いた。しかし己の気持ちを文章で伝えることがいかに難しいかということも実感した。何点か補足・追記したい。
何人かの方が、昔VS今という文脈で文章を読まれたようだ。それは少々違う。昔に戻るかと聞かれれば私は否と応える。豊富なコンテンツが溢れる現在のオタク生活は最高だ。十分に楽しんでいる。しかしコンテンツ方面に問題はなくてもコミュニケーションの方面では多少齟齬があるという話だ。タイトルに書いたように"少しだけがっかり"であって"大いに絶望"ではない。あまり二元論的に捉えずに頂けると有り難い。
ライトオタクに対するディスだ、と反応された方もいる。私は思う。ライト層をディスって気持ちよくなれるならとっくにそうしている。ライト層を見下し異物として切り離すことが上手くできなかったからこそここで長文を書き散らしているのだ、と。
私が「今のオタクのほとんどはオタクコンテンツを嗜むだけの一般人である」と書いたのは、オタク気質のある人だけがオタクだとアピールするためではない。大げさに言えばそのように認識しないと精神を安定させられなかったためだ。ただの苦肉の策だ。
異国の地で日本人に会うとなぜか親近感や安堵を覚える。同じ日本人という共通の言語、文化、常識などの背景の文脈を共有できると思うからだ(その文脈がどの程度共通しているのかはさておき)。オタクという言葉にもそれと似たような作用があると思う。相手が自分はオタクだと紹介してきた場合、オタクという言葉に含まれる文脈を背景として共有できるものだと思っていた。それは研究熱心さ、多少変わった人であること、後ろ指を指されがちであること、また劣等感であったり、周囲に馴染みにくいことなど、ネガティブな側面とポジティブな側面を雑多に含めたイメージだ。オタクであることを隠して生きてきた私にとって、相手の属性のひとつにオタクがあるということは安堵を感じさせる要素だった。同じオタクの前では自分を過度に虚飾しなくてもいい、劣等感を感じることなく己のコンテンツへの造詣を語っても構わないという安心感だった。
その感覚を抱いてSNSを始めたのが良くなかったのだろう。相手がオタクだと名乗ると、オタクとしてのもろもろの背景を相手も共有しているだろうと勝手に期待してしまった。そこから先はお察しである。もはやオタクにネガティブなニュアンスなどなく、皆パリピだった。
私は自分のオタクに対する認識をアップデートする必要に迫られた。彼らをオタクである、と認識すると勝手に同一視して期待してしまう。期待することをやめられない。ならば彼らはオタクでない、オタク趣味を嗜む一般人であると定義したほうが勝手な期待をせずに済む。しかしその定義には副作用もあった。同じ文脈をひとり共有できていないという孤独感をもたらしたのである。なので一抹の寂しさを感じていると書いた次第だ。
これはオタク論のような大きな話ではない。パリピになれない陰キャの悲哀とでも述べた方が正しいだろう。そしてオタ気質の人間/そうでない人間のすれ違いもそれと並列に存在している。この話にオタクは関係ないと看破したブクマカがいたが、素晴らしい洞察力だ。ネガティブな気質を文脈として共有しないと他者に対して自由に振る舞えないというコミュ障の話でもあるのだ。そしてオタク文化が大衆化する前は文脈の共有が容易かった。
何人かの方からは、気の合う人間とだけ付き合えばいいというアドバイスを頂いた。正論だ。しかし私の場合、絵を通じて人と関わることも多いのでなかなか難しい。私の絵が好きだと言ってくれる人を気質が違うから関わるなと門前払いすることはどうにもできそうにない。私は彼らのことが嫌いではないのだ。ただ寂しさを感じるだけだ。しかし昔オタ趣味に耽っていたころは一人が当たり前で寂しさなど感じなかった。SNSを始めた途端に寂しさを感じ出したというのはなんとも皮肉なものだ。
昭和生まれのオタクだ。 私の学生時代、オタクであることが周囲に知られることは社会的な死を意味した。私はオタクであることを隠して生きていた。 部屋でどハマりしている漫画を...
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ヤンキーが多い地域で育つと肩身の狭い思いをすることになるってだけで時代とか関係ないぞ
オタク向けの作品が人口に膾炙しただけでオタクが増えたわけじゃないんだよな。 まあこんなことなんぼ言っても世間は揶揄してくるだけだが。
なんだろ この言葉を重ねるほど小物感が強くなる現象
なんだろ この言葉を重ねるほど小物感が強くなる現象
文字が詰まってて読めなーい😭
昔オタクに値した人はな、今インスタで発信に回っとるんや
オタクって言葉は「いい年こいてアニメ漫画にご執心のなんかキモい人」って認識されてた時代を経ることで大分意味がフワッとしてる気がする。 元増田ですらわかりやすさを重視して...
老害が何と言おうと「アニメやゲーム、漫画を好めばオタク」だよ。 それとも「いつまでも同じところに留まって興味の幅を広げようとしない人がオタクと言えるのか」なんて言っても...
というかブサイクのコミュ障だったら趣味が何であれオタク扱いだよね
今アニメを楽しんでる若者は90年代にテレビドラマを楽しんでた若者と変わらないよな
ほんそれ
仲間が二人しか見つからないってのは真のオタク様(笑)のアンテナ感度が低いだけでは。 Twitterなんかで腐るほど見かけるけど。 「あー、私って一つの作品をずっと愛し続ける古き良...
大半のアニメが1クール12回の放送で終わってしまうのでは、 そもそも深く探求しようがない気もする。
東方?
東方なら先に「ゲーム」と言わね? まあ、漫画はアニメ化しては使い捨ての勢いがどんどん激しくなってると思うし、元増田みたいに思っても仕方ない。
昔からワンクール終われば嫁が変わると言ってたものだと思うが。 それが、二次創作ガイドラインありコンテンツが異様な長寿命を見せるようになり、 コミケでのトップはfate、アイマ...
「昔からワンクール終われば嫁が変わると言ってた」・・・それすら昔の話ではないんだ。昭和のオタクにとってはね。
老害から言わせてもらうとアニメは4クールで一本だ。
4クールって1年ってこと?
昔っからそんな感じだったような気もするけどなあ。 劇場版でも、 『さらば宇宙戦艦ヤマト』で泣いて、 『銀河鉄道999』のゴダイゴの主題歌にノリノリで、 『機動戦士ガンダム』の第...
感想ブログみたいなのをみんなで書いてそれにコメント欄で殴りかかるとかしなくなったね。 そこはちょっと寂しい気もするが凄い殺伐としてて作品の考察そっちのけになることもめち...
岡田斗司夫かよ オタクが貴族だった時代はとっくに終わったんだよ
人間自体はそんなに急に進化しないのでオタク気質の人の割合が昔と変わらないのは当然です。それでもネットによって同じような趣向の人を見つけやすくなったのは事実でしょう。
全文に共感するわけではないけれど、“私が一抹の寂しさを感じたのは、現代においてオタクコンテンツがこれほど大衆に受け入れられているのに、肝心のオタク自体はそのコンテンツ...
オタク文化の大衆化にすごくがっかりした anond:20221228200137 という増田、250ブコメを越えてようやく過去の増田の再投稿だと指摘される nonameotaku 2019年1月11日に全く同じ増田が投稿され...
老害は一生同じ話題で盛り上がれるからな
なんか若者気取りが多いけど、実際は老害側だよね
3年11ヶ月前にブコメしたにもかかわらず再度ブコメしてしまい、大変申し訳ございませんでした。 代表として私が土下座して謝罪いたします。
はてぶ以外に社会と関わる術がない人にとっては大問題なのかもしれないけどどうでもよくね?
こうして見ると、はてなって同じ人が延々と会話してるだけの場所なんだな もはや村というより集落だろ
ジェンダー問題とかはちゃんと最新のネタをキャッチアップしてレスバしてるのはいいところだと思うぞ
つっても感覚はやたら古くない?
てかキミもネチコイな(苦笑)
これがはてな界のソーカル事件ですか
うんうん、これじゃあ国会議員が3年前に宗教団体のイベントに参加したことを覚えてなくても仕方ないよな
はてブみたいに1人1発言が大集合して個別に批評を受けにくいサービスってのはコミュ症にとっては都合のいい場所だからな お互い一方的にもかかわらず表面上はコミュニケーションが...
忘れるからブクマしてるんだろ
こまけぇこたぁいいんだよ こちとら食らいつけるモノはいつでも全力で行けと教わってんだよ