美少女おじさんを見るたび、中の人が美少女を演じて動画をアップするまでの人生を想像する。
頭の中でいろんなストーリーを描く。
大人の男性が、美少女になるために機材を購入し、カメラの前で可愛い身振り手振りを習得してみせる。それも同じ男性を喜ばせるために。
そういった背景を想像してみて度々興奮してしまう。更にその先まで。
美少女に憑依するおじさんが、視聴者(モブ)に犯される妄想とか。
「VTuberの中の人の招待暴きます」的な動画やサイトも見る。中の人が男かどうかを知るために。
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親のプチウェブで「天xxxリ」や「らxxxxxxあ」を毎日のように見ては悶々と過ごしていた。
それからとうとう性の目覚めが来ず、自分が異常な性的嗜好の持ち主であることを悟ったのは高校生になってからだった。如何せん情報が少ない時代だったため確信が持てなかったのだ。
ネットで聞きかじった情報で、区役所の奥で行われていた女装イベントや、漫画喫茶の体をした女装者のハッテン場に通うようになった。
プレイルームでは犯されるのを待つ女装男性がじっと椅子に座っていたり、逆に獲物を探してうろうろする男性と目が合ったりもした。
いつぞやの男の娘ブームあたりから登場した綺麗で自信満々な子もまあ好きだが、より性的興奮を喚起してくれるのはむしろおじさんだった。
もちろんエッチをすることだけが楽しいわけではなく、化粧を始めたばかりで自信のなさそうな怯えてる女装子を女の子扱いして喜ばせることも好きだった。
ゲイバーに行った時、ママに「あんたはレズタチね」と一瞥された後言われたのを思い出した。
ブラとパンティ姿のおじさんたちが必死でメス声を上げる姿は皮肉でなくとても愛おしい。
気付いたら乱入してきた男女含め最終的に5人でプレイしたのはいい思い出である。
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ところで、女装趣味の根っこにあるものはオートガイネフィリア(自己女性化愛好症)と言うものであり、
これは要するに「自分を女性だと思うことで興奮する」という性的嗜好である。
そうじゃない人からすればちょっと何言ってるかわからないとお思いだろう。
しかし「禁忌を破ることこそエロティシズム」的なことをバタイユ先生は説いており、その考えに基づけば、女装とエロとは親和性が高い。
そしてここでいう禁忌とは言うまでもなくジェンダーロールである。
強きものでなければならない、弱いところを見せてはいけない、という男性性からの解放。
そんな男性を解きほぐして内に秘めているメス性を炙り出すのが大好きだ。
男の娘ブームの時も驚いたが、今のVR美少女ブームにも驚いている。
世の中には、こんなに男の皮を捨てたい男性がいたのかと。
「バ美肉おじさん」と言うものを知ったとき、新しいオモチャを手に入れた子供のような気持ちになった。
まだ手を出せていないが、VRChatには更に美少女の形をしたおじさんがたくさんいるらしいと聞いている。
最後に。