こういうニュースを目にする度に、痴漢をされた嫌な記憶が蘇ってくる。
気持ちの整理のため、一人の意見としてここに吐露させてほしい。
私は開かない方のドア付近にいた。
平日の通勤ラッシュはとうに過ぎた時間だが、結構な混み具合だった。
一人の男が背後から体を寄せてきた。上体はどうか覚えていないが、私の尻の窪みに男性器があてがわれた。コートの季節ではないから、服越しでもはっきり分かった。
最初から勃起状態なのが不可解だが、女性と違って男性はすぐ興奮が体に現れてしまうから、混雑した車内でそうなってしまうのは仕方ないと、はじめは放置していた。
不快感が募る。数駅過ぎて車内が空いても、男は離れようとしない。
さすがにこれは偶然ではなく故意の痴漢だと思い至り、ショルダーバッグから物を取り出すふりをして、男に肘をガシガシ当てたら、次の駅で降りていった。
(今考えたら、気づいた時点で壁に身を寄せるなり車両を変えればよかったのだが、当時は混乱していたのだと思う)
偶然でも位置的にやはり違和感があり、何度か声をあげようと思ったが、色々な不安があった。
まず、なんと言えばいいのか。
「痴漢です!」と言ったら理由も聞かれるだろうし、「後ろの男の垂直ちNこを尻の凹みに嵌められてます」と具体的に説明するのは勇気がいる。(こういう匿名でならいくらでも言えるのに)
男に直接「当てんなよ」と言えるほどの度胸もなかった。
一番の懸念が、訴えても立証できないことだ。
尻の谷間に勃起した性器をあてがわれたことを、どう証明すればいいのか。
互いの身体中にセンサーでもついてなければ証明できなくない?証言だけで信じてくれる?被害妄想と思われるかも。
局部が当たってるだけで動いてないし、監視カメラの映像があったとしても、決定的ではないんじゃないか。
証拠がない・弱いのをいいことに、逆に私が訴えられるかもしれない。
痴漢なんて罰されて然るべきと思うが、訴える方がリスクが高いような気がして、私は黙って肘打ちするくらいしかできなかった。
あれで逃げてくれたからよかったけど、相手が悪かったらどうなっていただろう。
上記の経験をしてからは、なるべく女性専用車両に乗ることにしている。
周りが女性ならあの不快感を味わう恐れもないし、もしもの免罪も生むことはないだろうから。
たとえ年配でも、凄まじい不細工でも、女体であれば良いという奴は間違いなく存在する。
大半の男性は善良だが、ごく一部、理性がコントロールできない者がいる。
変態と遭遇する確率の方が低いのだ、自衛の加減なんて分からない。
だから機関が用意してくれた女性専用車両を、ひとまずの自衛に利用させてもらうのは、責められることだろうか。
宗教上の理由以外に、痴漢などの性的暴力の抑止力として導入している国は、フィリピンなど複数あるようだ。
脊髄反射で女性専用車両を反対する方は、なぜその車両ができたのか、どうか成り立ちを考えてみてほしい。
一握りの変態のために、貴重な車両が女性専用になってしまうなら、痴漢を許さないでほしい。
ただ本当に恐ろしいのが免罪で…間違いなく立証できる手段があればいいのに。
だからあえて男性が女性専用車両に乗るなんて火中に飛び込む真似はしないでほしいというのが私の意見だが、
階段やエレベータなど多くの人が乗降しやすい位置にあることや、男性専用車両がなく不公平なことは、鉄道会社にご考慮いただきたいと願う。
私は男性です。女性専用車両には反対してません。男性専用車両も(冤罪のリスクがないので)あったら良いとは思います。ストレス無く乗れるし。 だから機関が用意してくれた女性...
本当に必要なのは 被疑者の自白だけで有罪になる現状からの脱却 第三者である他の乗客までもが無実を指摘してもなお拘束・勾留される事態が起きたが、被疑者の自白でしか有罪にで...