2015-11-28

フィリピン昏睡強盗に遭った話

フィリピン昏睡強盗に遭ったので、同じような被害者を増やさないために、インターネット上に遺産を残しておく。

自分一般的大学生男子語学留学インターンシップのためにフィリピンを訪れていた。

留学も終盤にさしかかり、フィリピンに到着してから10ヶ月のところで事件は起こった。

場所マニラマカティ

東南アジアでも随一の発展地域

治安が悪いと専ら有名なマニラの中では、マカティ比較治安の良い場所とされていたため油断していた。

夜の飛行機国外へ移動する予定だったため、その日の昼頃はマニラで暇でも潰そうかとマカティショッピングセンターで買い物でもしようと街を歩いていた。

そのとき、老人と婦人の二人組が話しかけてきた。優しそうな顔をしていた。

「どこからきたのか」「観光か」と質問を投げかけてくる老人。

日本人と名乗ることは少しだけ躊躇いがあったものの、日本人観光をしていると告げた。

そしてその老人は、自分中国籍で久々にフィリピンに帰ってきたのだと話す。同じく観光をしているのだと。

婦人は老人の案内役のようなもので、久々に会ったかエスコートしていると言っていた。

続けて老人は暇なら一緒に買物でも行こうと誘ってきた。タクシー代も折半すれば安くなるだろうと。

ここで、頷いてしまったのが事件の始まりである

共に土産などを買いにショッピングセンターに立ち寄る。

旅の思い出に写真を撮ろうとすると、あとで良い場所があるからと断られた。今思えば怪しい。

クバオという場所に連れて行かれて、そのあたりにあるショッピングセンターに立ち寄った。

マニラ地理は詳しくなかったが、ショッピングのためにマカティから移動するには少しばかり遠い不自然場所だった。

そして、夕方になり夕食を一緒に食べようということになった。

レストランに立ち寄ると人数が7人に増えていた。

たまたま知り合いに出会ったという感じで、なぜか7人に囲まれる私。

ボス格のババア指輪ネックレスなど高級そうな装飾品をジャラジャラとつけている。怪しい。

レストラン食事ほとんど注文もしていない。出てきたのはスープライスだけ。

突然ボス格のババアは私に向かってチョコレート差し出してきた。

「私がつくってきたチョコレートからたべなさい」と。

横にいた老人はそのチョコレートを食べてみせる。

しかし明らかに怪しい。以前インターネットで見た昏睡強盗の手口そっくりだ。

手作りチョコレートマンゴーを食べさせる手口で、中には睡眠薬が混入していると。

チョコレートは嫌いだからと断っていても、食べろとしつこい。

周りもなぜ折角つくってくれたのに食べないのだと何やらピリピリした空気を作り出された。

暴力沙汰になっても困るので、口に入れたふりをして後から気づかれないように吐き出そうと思って、チョコレートを口に投入。

これも甘い選択だった。

口に入れた瞬間、ハッカのような味が舌を刺激する。

その後飲み込んだふりをしてトイレに行って吐き出したが、チョコはやはり口の中で溶けていた。

案の定睡眠薬のようなものはいっていたのか泥酔したような気分になってくる。

これはまずいと、店を出てタクシーを探すがなかなかこの地域にはタクシーがないようだ。

マカティ出会った婦人が私のことを逃すものかと右腕を強く握ってくる。

やっと見つけたタクシーに乗り込み、すぐに空港へと告げたそのとき集団タクシーに乗り込んできてしまった。

現地語でタクシー運転手と会話をはじめ、タクシーは発進してしまった。

そして見知らぬ場所へ連れて行かれてしまい、その後の記憶ほとんどない。

翌日、空港から飛行機フィリピンを離れたが、どうしても、どうやって空港に来たのか思い出すことができない。




後日、限度額いっぱいまで海外キャッシング請求が来ていた。

暗証番号もどこかで盗まれていたようで、どこからつけられていたのかと思うと怖い。

睡眠薬のせいか、右腕を強く握られたせいか、翌日から右腕の握力が極端に低下してしまった。

メチコバールを処方され、一ヶ月ほどで元の握力に戻ったが、その間は利き腕が使えず大変不便だった。

飛行機航空券は改めて買い直した。学生の身には痛い出費となった。

はじめに中国籍という話を聞いて油断してしまった。

きっと全員フィリピン人のプロ強盗だろう。

後々調べてみると、昏睡強盗によって捕まったとしても、日本円で数万円ほどで釈放されてしまうようだ。

彼らにとっては昏睡強盗は完全なビジネスであり、日本人は格好のカモだ。

彼らの手口は巧妙だ。

日本人の断れない国民性をついてくる。

何があっても初めて出会った人と行動を共にするような事をしないというのが今回の教訓である

知人からトランプ詐欺で数十万を騙し取られたという話も聞いた。

チョコレート以外にも、飲み物の中に睡眠薬が混入していたり、マンゴーに塗りつけられている場合があるという。

臓器売買や人身取引被害ではなかっただけ、今思えば救われたのかもしれない。

フィリピン人は陽気で気さくな国民性であるが、中には本気で騙しに来ている人もいることを忘れてはいけないと感じた。

追記:

もし被害に遭った場合は、地元警察被害届を出すこと。

金銭的な補償や、後遺症が残った際に必要となる。

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