悪いけど賛同できない。
ちょっと話が逸れるが、聞いて欲しい。
ネタバレしてしまうと、「キーチ!!」は一人の直情型のコミュ障の少年が電通によってカリスマにされるまでの話。
少女買春に腹を立てて、少女を買った権力者たちをぶん殴りまくってヒーローになる。
「キーチVS」は、在日米軍のひき逃げが大人の事情でうやむやになったことに腹を立て、権力者たちを拉致る話。
在日アメリカ軍司令官、経団連会長、前総理大臣を拉致監禁をやらかし、一転、テロリストとなる。
電通によってカリスマにさせられた彼は、電通によって悪の化身にされる。
日本国の主権を無視して、アメリカは富士樹海に焼け野原を作り、地上部隊を投入して主犯の主人公は銃殺される。
「あやまちは繰り返しません」という平和記念碑が爆撃地に建てられる。
おしまい。
というあらすじ。
さすがに、いくらテロリストがいたとしても、日本にいる犯罪者を日本の警察を差し置いて、米軍が始末するっていうのはどうかな?
それも、空爆とかね。
って思った。
アメリカもフランスもシリアに対して宣戦布告しているわけではない。
イスラム国に宣戦布告、といっても国として認知してるわけではない。
あくまでシリアの(テロリストがいると思われる)一部地域に対する空爆。
考えてもみろよ。
自分の隣に悪い人がいたとする。
それを警察が捕まえにくる。わかる。
軍が捕まえに来る。…わからないでもない。
他国の軍が民間人もろとも空から爆撃。…わからない。…わからない。
なりふり構わない行動に出ている相手に対して、なりふり構わない行動で返していいものだろうか。
世の中を変えたかったら、選挙で政権をとって、外交努力をして、それでもダメだったらきちんと宣戦布告をして、という正規の手続きをしていない敵だからといって、空から爆撃とかそんな非合法な手段をとっていいものだろうか。
フランス対イスラム国であるべきでも、キリスト教国対イスラム過激派であるべきでもない。
法治国家対テロリストであるためには、法に従った行動を取るべきだと思う。
正当な手続きすらとらずに自分たちを爆撃する異国の軍隊は、住民にとってはテロリストでしかない。
難民に紛れ込んだのではないか、だから難民を受け付けてはいけない。ということを言う人がいる。
フランスでは非常事態宣言をひかずにもモスクを閉鎖したり出来るように憲法を改正したいという。
そもそもは、反米政権は打倒されるべきとして、アサド政権打倒のためにはもISの勢力が増すことはやむなしという姿勢のせいなのは言うまでもない。
アサドとイランが目の敵にするISは敵の敵だからお目こぼし、という最初の理屈から大間違い。
さて、長くなったけど、そんなこんなで、私は加害者を憎み、被害者に同情する。
でも、フランスとかイスラム国とか宗教とか、特定のグルーピングで、彼らを支援したり、避難したりはできない。