小林よしのりが昔言っていた。
現実主義なんて言葉を口に出す人間はその時点で現実が向上することをあきらめている敗北主義者であり、
現実主義をとなえながら世の中よくなるだとかこれが必要だなどと言ってたらそいつは間違いなく詐欺師である、と
私は昔右翼だったが今は逆に左翼寄りなため小林よしのりが嫌いだが、この言葉は間違いなく正しいと経験上思う。
まともな教育を受けてない人間は、何が良くて何が悪いかという判断すらつかないため
大人がこれが正しい、といった方向に簡単に誘導される、そんな恐ろしい世界で、
それを打ち砕くためには学がなくても通じる原始的な欲求に訴えかけるしか無い、というような話だった。
この教育をまともに受けておらず知識がないバカが増えると、バカは自分で判断する能力を持たないため
自分の頭で考えず周りの空気に流されてとんでもない方向に進んでしまう、という話は
ガッチャマンクラウズインサイトというアニメでも描かれている。
こういうアニメが出てきたということは、それだけネットにもバカなユーザの利用者数が増えてきて、
そのバカが国家による誘導に対してどれだけ無防備であるか、ということが可視化されるようになってきているということであろう。
実際そういうバカを食い物にしてのし上がろうとする国会議員やWebコンサルタントなどの姿が今日もはてなで目についた。
学のない人間はどれだけ裏切られても国家を信じて依存し右翼になるしか無いのが惨めである
ダマされるというよりも、右翼のいうことを信じるという選択肢しか持ち得ないからだ。
おかしいと思っても、それ以外に彼らに寄り添ってくれる考え方がないのだ。
学のない人間は、自分がいまいる世界の中で自分が上方に移動するというイメージが持てない。そのための知識がない。
だから自分にとってもっと良い世界があるということもわからなければ、
もっと良い方向に移動する方法もわからない。そもそもそういう希望を抱くことすら出来ない。
国そのものが上昇すればそのお零れで自分の生活が少し良くなるかも、という形でしか自分の生活が良くなるイメージを抱けない。
しかしアベノミクスは、全体の底上げという非効率的な手法は取らず、大企業優遇で株価を上げるという方策をとった。
別に私はこの方法が間違いだとは思わない。まず金融政策が最も即効性があり、かつ効率的である。
あてもない財源を計算にいれて実行できない財政政策ばかり唱えていた民主党よりはるかに意味がある仕事をした。私自身それなりに儲けさせてもらうことができた。
しかし学のない人間にはこういう話は理解できなかっただろうし対応も出来なかった。そして彼らには何のメリットもなかった。
ただただ金持ちがより金持ちになるようにしか見えなかったはずだ。国家を信じてももう意味が無い。
それでも、学の無い人間は国家のためにつくしていればいずれ国家が報いてくれると信じるしかない。そこにしか希望がないからだ。
そういう絶望の裏返しとしての狂信に踊らされれているのが現代の愛国者であり、右翼である。
上に書いたような事情で右翼をやっているやつらが現実主義なわけがない。ただの現実逃避である。
自分自身に対してはウジウジして希望も持てないくせに、愛国みたいなことを言って自分を慰めるようなやつのどこが現実主義者なのか。
タチが悪いことに学があって現実をよくわきまえているのに右翼を気取って、馬鹿を扇動して搾取することを目的とする最低最悪のクズも見てきた。
私はこういう右翼を山ほど見てきて嫌気が差したので右翼的な活動から身を引いた。
何が右翼は現実主義、だ。 左翼もたいがいお花畑だが右翼よりはマシだし、そんな右翼にならざるを得ない学のない人間を騙して儲けようとしている人間はただのクズだ。