戦争はしちゃいけないで思考停止しちゃうサヨクって奴が、ぼくは大嫌いです。
さて、日中戦争・太平洋戦争ですが、当時人口 7000 万に対して、
軍人・軍属の戦死・戦病死が 230 万、そして民間人犠牲者が 80 万くらいなので
概算で 5 % 弱が死んでますね。
ちなみに 3/11 の大地震は死者・行方不明者がだいたい 2 万 しか しない。
地震と違って、戦争時は日本全国からまんべんなく死者がでるし、
軍人・軍属は働き盛りの成人男性で構成されてると考えていいから
ちょっと同僚や同級生を思い出して、このなかの 1 割くらい死ぬし、自分がその中に含まれるかもって考えて全然 OK です。
私たちが本当に考えなきゃいけない、語り継がなきゃいけない戦争の怖さは
それこそが、負けた当事国たる日本人が語り継がなきゃいけないものであると、筆者は思います。
先の戦争において私たちは負け、結果として多大な資産を失いながら何も得られませんでした。
支払った代償は労働人口の1割弱。
著者が考える、語り継がなきゃいけないもの、それは次の2つに集約されます。
著者の受けてきた教育は主に2つ。
日本人は加害者であり、かつ軍事独裁の被害者であった。基本的にはこの2点だったと印象受けています。
著者は疑問を持ちます。
受動的、すぎませんか?
私のご先祖様達は、時代に振り回されただけの人々だったのですか?
著者は思います。当時の日本人は十分に当事者だったのではないかと。
決して軍部だけが暴走したのではなく、政治家だけが無力だったのではなく、マスコミだけが煽っただけではないと。
では、どうすればその空気の再構築を防げるか? 筆者は、損益を冷徹につきつけることが抑止につながると考えています。
当時の日本人はどの程度の犠牲と利益を見込んで、実際はどの程度の犠牲と利益だったのか。
著者は、それこそ語り継ぐべきだと考えます。
ミッシングリンクがあり、著者は自分の祖父・祖母に直接聞けなかったことがあります。
「支持したのであれば、それはなぜですか?」
推測ですが、結局、大多数の日本人は、戦前、開戦を支持したのだろうと思います。
なぜでしょう?
著者は、明確な理由が想像つきません。
なんとなく、「まぁ、負けることはないだろう」と思っていたのかなぁ? と思います。
真実はわかりません。
私たちが本当に避けなければいけないことの一つとして、「次もまた、このような大敗を喫すること」というのがあります。
次の戦争、次の次の戦争、世界がある限り、おそらく次の戦争の機会はまた来るでしょう。
その時、負けることがないよう。大敗はしないよう、開戦前の空気と空気が醸造された理由をシビアに語り継ぐべきだと著者は考えています。
ネットウヨクと呼ばれてでも、反戦平和すぎる言説には反感を抱いてきました。
あまりにも楽観的すぎる。著者は率直に言ってそう思っています。
その昔聞いた、とある質問への答え「相手が殺しに来るなら殺されればいい」というのは、自分以外の他人には強制できません。それは無理です。
一報、最近の保守も劣化がひどいのではないかと感じるようになってきました。
今までは、幻想として楽しむ人が多かった。
にも関わらず、最近は真顔で唱える人が多くなっている気がする。
これは 劣化 でしょ。