http://anond.hatelabo.jp/20140503135700
なるほど。当方二十代前半。カゲプロはMVをいくつか白い目で観てアニメを4話まで観て再度MVを観て色々設定を発見できた時点。情報の答え合わせと仰られていたその感覚についてふと懐かしい記憶が蘇ったので増田。
私はちょっと違うかもしれないがおよそ同じような感覚で東方やその二次創作物語に嵌っていたような気がする。
まずキャラが大量でようわからん。キャラ絵もうへぁすげぇ。うわなんか女の子で盛り上がってるうえぇ。でもシューティングやそのゲーム展開に同期させた音楽演出とかいいなぁと思った。
それからも触れているうちにちょっとずつキャラを覚えていき、そうなるとだんだん面白く感じてきた。
原作からして、ストーリーや世界観、キャラクタの相関など設定が完璧に網羅されておらず、想像を掻き立てる。
私はその世界を理解しようと妄想することに心地よさを感じた。世界を構築している感覚である。
東方とカゲプロはものすごく色々違うだろうけど、断片的な情報の群れを楽しむ点で私は今とても似た体験と感じている。
というわけで、そういった情報の未整理、「謎の楽しみ方」において自分にとって両者の間で何が共通で何が異なるだろうか考えてみた。
カゲプロの特徴として、これが自意識の高さに特化した設定であることが挙げられそうだ。この作品の素晴らしいポイントも音楽性やイラストを含めてここではないだろうかと思う。
東方の場合はある程度の神話などの背景知識やキャラクタのニッチな思考や能力、階級などの設定を用いながらありそうなことなさそうなことを考える面があったように感じる。
対してカゲプロは背景知識のお勉強などという高次の要素を必要とせず、身近で簡素な思考から生まれる出来事から情報の群をなしている。この枠組みは自意識を演出する上で重要であると感じる。自意識の発現に史料批判は伴わない。
理解しやすいキャラクタと不必要な背景知識が読者を須らく同じ土俵からスタートさせる。私はこの稚拙な設定から、10代の頃のあの無知から世界を把握していこうとする感覚に浸り堪能している。ロックのあの感情の高ぶり、イラストのあの通常から脱却してカッコよくあろうとする姿勢は、その世界観の結論として位置し、私は自力で何かを考えた先にカッコ良い結論に至れたという高い自意識に浸れるのだ。
このあたりはきっと繊細なお年頃の子たちは等身大に浴びているんだろうなぁと思うし、東方では味わえないなぁ。全然違うな。東方のは、作者が描写していない箇所を狙って、AがBした、AとBはこういう関係だとかを論理的に導けそうってのが楽しかった気がする。
東方とカゲプロの情報落ちの面白さの違いは何か、それはなんか勢力図の構築か作者の描いた意図の構築かの違い、とかそんなんで一旦。東方固有の面白さがカゲプロに通ずるところあるかなと思っのだがうーん……なんか論点が定まらん……入口の広さから来る途中入場からの同じコンテンツを数回楽しめる感覚、東方のとあるロックな二次創作を再度観た時あぁ二次創作作者こういうキャラ理解で描いてたんだなぁみたいな思い出がカゲロウMV再度視聴時に引っかかったのだろうか……なら勢力図の構築とか関係ねぇなうーん。
カゲプロ、最初はニコニコの他のボカロ曲と合わせて思春期の大事な子たちに対して血とかアイドルとかセクロスとかセンセーショナルな描写で煽ってるのやだなぁと漠然と思っていたけど、新房監督の助力もあってかアニメ観る限りでは血なども抽象化されて誰もが通りそうなレベルの根の優しい感じの気高き繊細な中二って印象に変わって今のところ好きです。
おやすみ。
十代に人気を博しているカゲプロにはまった。当方二十代後半である。 4月12日、アニメ第一話を視聴し、本編のストーリーはありきたりなもので、盛り上がりに欠ける演出が逆に目に...
http://anond.hatelabo.jp/20140503135700 なるほど。当方二十代前半。カゲプロはMVをいくつか白い目で観てアニメを4話まで観て再度MVを観て色々設定を発見できた時点。情報の答え合わせと仰...