俺(A)は男で、小~中辺りで1回、高校1回、大学で1回、男から好意を持たれた。
どれも、相手から好きですと告白されたわけではなく「あのときのアレはなに?」とこちらから聞いたところ「実はAが好きだった」という答えをもらう形で知った。
「あのときのアレ」とは三者三様だが、簡単に言うと「スキンシップが多い」である。
小、高は完全に自分一人だけの問題で終わったので書けることはない。以降、大学での経験と周りの反応について書く。
俺は人と距離を詰めるのが苦手なので同性異性関係なく自分から相手に触れられる距離に入ることはほぼない。距離が近いよ、という意味で「やめとくれ」とは思っていたが嫌悪感ではない。
体育会系のノリで、まったく同性愛の気質はなくともチンコ触りあったり尻を叩いたり素っ裸になってキャッキャ言ってる男は沢山いたし、女だって彼女でもないのに必要以上に距離が近い人は沢山いた。自身の以前の経験から慣れていたからでもある。
「パーソナルスペースは人それぞれ」というだけの話で、相手が好意を持ってくれていること自体は嬉しい。
同大学生で「知人の範囲に入る数百名」の内、実際に同性愛者だと分かったのは好きだと言ってくれた1名+友人Cから聞いた1名の計2名。
友人Cもペラペラ喋ったわけではなく、恋愛の話から~C「俺、男から好きだと言われたことがある」「ところで俺と同じクラブのDはゲイだと思う」というような話の流れで名前が出た。俺の方は「俺も男から好きだと言われたことある」と答えたが名前は出していない。
その後、俺を好きだと言ってくれたBが「Dもゲイだよ」と教えてくれたので世間は狭いと思った。
とはいえ、俺の大学ではLGBTについて何ら騒いでいなかった。むしろとても静かに落ち着いていた。
俺に好きだといったBには俺より仲の良い友人が沢山いる。その友人達からBがゲイだというような話はいっさい出なかった。Bが話してくれた内容からはその近しい友人たちは知っているということだったのに。
また友人Bから名の出たDもそれまでに一度、風の噂で「Dはゲイかもね」と流れてきただけ。
○○はゲイなんじゃないの、という話題になったところで「へー、そう」で終わっていたし、何より「ある人が"○○はゲイ"と言っていたところで、そんな重要な情報は本人の口から出た言葉でない限りは話半分で聞いておくべき」という基本的なことを皆理解していた。
「私も女性から告白されたことがある。意外と沢山いるもんだね」男女どちらもそれ以上に話が膨らむような話題ではなかった。
http://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.buzzfeed.com/kazukiwatanabe/gay-student-sued-hitotsubashi-university 『「ゲイだ」とばらされ苦悩の末の死 学生遺族が一橋大と同級生を提訴変更する』
「突然気持ちを打ち明けられた友人も激しく動揺しただろう」
「じゃぁ、告白された彼の気持ちはどうなるのさ。友達だと思っていた人が自分を恋愛対象だとみていたと知った彼の気持ちは」
などがあるが、この人たちは実際に同性から告白されたことがあるのだろうか。
俺は動揺などしなかったし、実際に同性に告白された友人達も、誰も動揺してるようには見えなかった。
悩み相談は俺の大学の皆がそうだったように、しかるべきタイミングと人を見て話せば良い。見境なくプライベート情報をばら撒くのは相談とは言わない。
「お前は動揺しないだろうけど俺はする」?確かに「こ、告白された!どーしよう!」とは思うかもね。それは動揺じゃないし、どうしようもないしどうもしなくていいだろう。
俺が受けた告白に対する答えも「女性しか好きにならないのでごめんなさい」で終わり。しつこく付きまとわれたことはない。しいて違いを挙げるなら「前みたいに距離を詰めて来たらそのままにはせずきちんと離れよう」とその人への俺の対応が少し厳密になっただけ。
これも「ゲイは怖い」からではなく、相手に不必要に期待を持たせないため。だけどむしろ相手の方が気を使ってこちらとの距離をちゃんと取ってくるようになったので杞憂に終わっている。
どこに動揺する要素があるのかわからん。同性異性かかわらず「告白は告白」なんだから「告白に対する返事」をすれば良い。
大学生ほど大人じゃない中・高生が秘密を広めてしまうのは分からんでもない。しかしそれも「自分の中で抱えすぎて苦しんだから」というよりは「自分しか知らない秘密は話の種として使える」という下種な気持ちからの場合が多い気がする。
襲われるかも思うと怖い?実際に襲われたのでもない限りネットの情報に踊らされ過ぎである。
俺の知ることができたゲイの数は、割合からするととても少ない。大多数のゲイはひっそり静かに暮らしているということである。
また俺が対応した人はスキンシップ過剰ではあったが、スキンシップ好きな女性よりはずっと少ないくらいで身の危険を感じる程ではなかった。
そして告白についてもとても慎重である。俺が好きだと言われたのも4年生の最後の方で、こちらから切り出さなければ多分伏せたままだったと思う。
http://anond.hatelabo.jp/20160807005352 『「アウティング」を聞かされた側の気持ち』
上の増田のように第三者としていきなり知ることになった場合、書かれているような動揺や怒りが沸くのは当然だと思う。だからやっぱりその話題を出すべき場所とタイミングはとても重要なんだよ。
俺の周りにいた人たちは驚くほど常識人ばかりで(素っ裸で踊っていた人たちも、それが可能な時と場所を理解していたし、俺よりずっとちゃんとした社会人生活を送っている)大学生にもなればこういうもんなのかな、皆大人だなと関心することが多々あった。
こういう環境にいた俺からすると、大学院生にもなってLINEグループという拡散力大のツールで通知するなど配慮がなさ過ぎてそっちの方が怖い。守秘義務以前の問題。
総合大学と単科大では密度が違うが、オッスオッスの体育会系クラブでさえ騒ぎにはならないのだ。
『おれもうおまえがゲイであることを隠しておくのムリだ。ごめんA』というLINEは「Zは身の危険を感じていた恐れがある」と取れないことはない。とはいえこの文言だけでZに肩入れするのは無理がある。
何より「推定無罪」が法の基本だよね。「俺や皆に危害を加える"かもしれない"」という理由で「親友に相談」ではなく「LINEグループに投稿」。
こんな法曹関係者に対して「ノンケに告白するゲイはマナーがない」「告白したことがすべての元凶」「もしキモイストーカーだったらどうする」なんて援護は的外れ過ぎる。
そもそも「LGBTがそばにいたら危ない」と思う人は、自分の周りにLGBTが実際に何名いるだろうか。知人の5%を下回る数、または一人も知らないというのであれば、LGBTの人はあなたに存在を知られることすらなく、何ら危害を加えることなく暮らしているのである。
追記:ああそうだな。「俺は動揺しないから動揺する人間を理解できない」ってのは言い過ぎだった。元記事のコメントで「動揺させるに決まってる。告白するやつが悪い」という論調もあったから、そう断定せんでもいいだろうと言いたかったんだが、それがまた断定になってちゃ本末転倒だな。
現実ではネットで出回っているようなマッチョで厳ついグイグイくる人は少数で、大半は見た目も中身も普通の大人しい人だから、条件反射で逃げたりせずに落ち着いて話を聞いてみる方がいいよってことを言いたかった。
ただトラックバックにある『告白の「暴力性」』てのがまだよくわからない。「動揺」を引き起こされることもこの「暴力性」に入っているのだろうか。後日別件として増田で聞いてみることにする。
もしかしてもてすぎて告白受けまくってるのかな。だとしたら断り続けてるとしんどいだろうな。と思ったらそれについて書いてくれてる人がいた
【誰かに「好き」って言われることが、ずっと苦手だった。】
LGBT云々以前に俺は大丈夫だったで告白の暴力性を無視するのは傷ついた女性にマシンガン掃射過ぎる 告白するにせよされるのせよ男ってまだこのレベルなんだな… あと推定無罪って個...
よく読んでよ。第三者が突然話を聞かされることは問題だって書いてるでしょう。 一対一で告白されること自体に「暴力性」を見出されたら誰も告白なんてできないじゃん。その後無理...
一対一で告白されること自体に「暴力性」を見出されたら誰も告白なんてできないじゃん。 告白という行為を絶無にできないからって行為に含まれる暴力性の全否定とかどういうこと...
悪いけど俺理解力ないんでその「行為に含まれる暴力性」の例を一点でいいから教えてくれない?
「告白の暴力性」について説明しよう 1:これまでの人間関係を破壊してしまう 義理の母から「あなたのことが異性として好きなの」って言われたら動揺するでしょ 義理の父から「...
義理の母から「あなたのことが異性として好きなの」って言われたら動揺するでしょ 告白されたら勃起するでしょ、に見えて少し動揺した。 あと不倫は駄目だと思う。
なるほど!良くわかった。確かに義理の母や父の例は動揺するわ。 それを友人の場合にも適用してみようというのは分かる。ただ、友人の場合、次のような例が起こる。 「仲のいい友...
上の回答から続きです。「2:相手に重い荷物を背負わせてしまう」について。 世の中には「言わずもがなな秘密」というのがある。「告白」はそれに入る、と俺は思うけど、これも男...
むしろ 小~中辺りで1回、高校1回、 こっちがどんなアプローチでどう処理したか知りたい 大学生の時より双方未熟な時期にどうしたのか
ええと、小学校の頃は単純に「同性愛」の存在自体をまともに理解してなかったと思う。 だから、その相手がピーでピーーーな事をしてきても「なんだこいつ」くらいにしか思ってなか...