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2015-08-05

祖父は二次被爆者だった

1945年8月6日広島原子爆弾が投下された。

そして当時中学生だった祖父は、6日から1週間の内に広島市へ入市した。

これは父から聞いた話であり、私が祖父から直接聞いたのは「広島原爆二次被曝たか手帳を持ってるよ」だけだった。

分子供に話す内容ではないと思ったのだろうが、祖父の死後、やはりどうだったのか気になった私は父親に聞いた。

1945年8月6日広島県にある祖父の通っていた中学校中心部のでは無いらしいが調べてみても分からなかった)の校長教職員・生徒は、

陸軍学校掃除という事で集合し、広島の中心地へ向かった。だが、9人だけは違った。

そこには祖父も含まれていた。祖父はその時、何らかの事情で行く事が出来なかった。

他にもスイカを食べ過ぎてお腹を壊した生徒や、寝坊した生徒など祖父を含めて9人が行かなければいけない大切な仕事を休んでしまった。学校側もお怒りだったらしい。

だが結局、その9人を置いて広島市内に向かった全員が原爆によって亡くなった。生き残ったのは事情で行けなかった9人だけだった。

広島市爆弾が投下され多数の負傷者が発生したという話を聞いたのは8月6日夕方だったらしく、中心部から来た宅配屋(?)の話を聞いたそうだ。

祖父は学校の生徒の事が気になってか、ただ興味本位だったのか、とにかく原爆投下から一週間以内には、自転車中心部へ向かった。

広島市中心部に入った時、目の前の水平線に敵戦闘機による掃射の様な光景が広がっていたのを見て祖父は危険を感じた。

だが、敵戦闘機エンジン音や、近くに居る人達に緊迫感が無かったのを見て不思議に感じた祖父がよーく見てみると、

それがいつもは見えなかった広島湾だった事が分かった。陽光を受けてキラキラ光る海面が、

建物が消えた広島市内のずっと先に写り、それが敵戦闘機の掃射と似ていただけだった。

どこまでも続く荒野と、その先に見える広島湾に驚いた祖父は自転車を走らせた。

中心部に近づくにつれ、路肩にまとめられていた遺体が道の真中で放置されている状態を目撃した。

祖父はその遺体に近づくと、カエル達がその遺体に這っている所だった。(食べていたのかは分からない)

遺体に群がるカエルを取り除く事しか出来なかった祖父は、とにかくそカエルを潰したり引っぺがしたりして少しでも供養になればと

遺体を見つける度にやっていたそうだ。が、自転車を走らせても走らせてもその光景が海の方まで続いていたそうだ。

祖父にとっては原爆ピカドンではなく、カエルだった。実際の原爆の炸裂の瞬間は見ていない祖父は、原爆はどうだったのかと聞かれても

このカエルの話しか出来なかった。更に原爆を目撃していないんだから被曝はしていないという感覚だったのか、40歳半ばまで被曝手帳をもらう事は無かったそうだ。

生き残った9人の同窓会の時に二次被曝してるんじゃないかという話になり、被曝手帳をもらえるのではないかという事で診断した所、

二次被曝している事が分かり、被曝手帳正式にもらったそうだ。

そしてこの他8人はどうなっていたのかというと、特に強烈なのがその内の1人が暴力団系に進んでしまっていたという話だ。

というのも同窓会に現れたその1人は、黒い車のドアを部下に開けさせ降りてくる所を目撃し、言われなくても分かってしまったという。

祖父はその人にこう話しかけたそうだ。

祖父『せっかく原爆から生き残ったのになぜそんな道に進んでしまったのか』

その人『そうするしか無かった、俺にはこの道しか残ってない。』

祖父『まだやり直せる。亡くなった彼らの事を考えて道を歩もう。』

その人『いや無理だ。もうこれでしか生きていくことは出来ない。すまん。』

そのまま同窓会のこの会話を最後に何年も顔を見せる事が無かったそうだが、ある日の新聞で、その人が暴力団同士の抗争のさな

殺されたという記事を見て、父が「これはその人なんじゃないか」と指摘した時、祖父は頷くも無言でやりきれない顔をしていたそうだ。

祖父の話はこれぐらいで、他に強烈だったのは祖父の親戚の乗っていた漁船が爆風の直撃を受けて船長の体にガラスが突き刺さりまくって亡くなったという話で、

その後漁船広島まで帰ってくると突然真っ黒焦げた人達の中から名前を呼ばれ、気付くとそれが親戚だったり、また近所の人だったりと

祖父の親戚は広島に集中していたので親戚の間ではこんな話をいつもしていたそうだ。

孫の私にこういった話をされる事は無かったが、話を聞いてみて、同じ級友含め学校生徒のほとんどがが犠牲になった中で

生き抜くという事は非常に辛かった事だろうと思う。でもそれでもやりたかった職に付いていたそうだし、こういった話をする事もなく、

会ったら美味しいものをいつもごちそうしてくれた祖父には尊敬するしかない。明日原爆投下から70年・・・

2015-03-22

オウム事件で毎回大げさに報道し煽るマスコミ辟易する

隣の芝生を見ろって話。

アフリカイスラム国毎日何人か何十人か飢餓テロで死んでる。

事件の規模だってオウムテロはるかに凌ぐ。

日本人はなんか規模に関わらず大げさに報道したがりなのかね。

第二次世界大戦の時だって中国東南アジア戦場には一切触れないのに

やれ広島、やれ長崎への原爆被害ばかり訴え続ける。

従軍慰安婦捏造だと分かった途端、我々は被害者だと掌を返し、

厚顔無恥にも戦争悲惨だと他人行儀報道ばかり続けていく。

にも拘らず、自分たちが行った事への謝罪贖罪を感じる事はない。

知る権利」の拡大解釈と「報道の自由」「言論の自由」を掲げては

毎回ピカドン被害に遭った人やその家族プライバシー無視して徹底取材を敢行する。

これを克明に報じてますという姿勢が、偽善的で独裁的だ。

戦時中は、政府に逆らえないと前置きしておいて、日帝は最強だ!アジアリーダーだ!みたいな事

吹聴してきた癖に、戦後は一転無かった事にさえしてる。

こういう二枚舌は本当に嫌いだ。

テロに屈しない。

それは良いけど、テロに屈しないための措置がこれまで取られた事なんてなかった。

原爆落とされたのに、今度はどうすれば原爆落とされずに済むかとか、どうやって平和的に解決していくとか

そんな当たり前の解決策を民間に丸投げして、政府マスコミも延々保身的な事しかしてないのは何なんだ。

そうした状況下で、オウム事件でたった13人しか被害が出なかった事を喜ぶべきなのに、

空気を読むという日本の悪しき伝統を守って結果、13人の被害者に焦点を当てて件のやりすぎな報道を行って

同情を誘おうとするマスコミ、でも待って欲しい。

そのような状況に追い込んだ張本人が、今度はオウム被害者と一緒になって被害を訴えるのか?

それは都合の良過ぎる話だな、と思った。

マスコミ政治家と一緒。

戦争するのはいつも国民で、自分たち従軍しないけど、やたら戦争する事を煽る。

そのくせ戦争が終わると反戦派の急先鋒となって政府との戦いを煽る。

マスコミこそ最大最悪の諸悪の権化だというのに、オウム事件被害者感情を煽って

てめえらのペースに乗せたいって腹積もりなんだろうけど、一方で坂本弁護士一家殺害事件のように

国民の味方の情報テロリストに売り捌いてるんだからマジで害悪だよ。

今度もオウム事件を煽って、裏ではぬくぬくなんだろうな。

手に取るように分かるよ。

2012-03-14

http://anond.hatelabo.jp/20120314105824

原発事故の後、電力供給が復活してネットワーク機能が戻った際にまずやったのが、チェルノブイリとABCCの資料集め。

それらを斜め読みした後、公表されているサーベイメーターの値を論文片手に計算してみて、安全だと納得したわけだが。

そういった手間を掛けないで、「ピカドンの毒がー!」とか騒いでる奴の方が呆けてるとしか思えん。

ICRP勧告(LNT仮説)を元に政策は決められているんだし、政府の「この程度の放射能大丈夫」には何も問題はないだろ。

それまでちゃんと判断できる能力がなかったのに、急に正しい判断ができるわけがないと考えるのが正常だろう。

ICRP勧告は何のために存在するのかと、小一時間

まぁ、平成22年度原子力総合防災訓練を行ったのにもかかわらず、悪い選択を繰り返した政府はアレだと思うが。

むしろ、こっちの側から攻めたらどうよ?

「冷却機能消失という同様なシチュエーション防災訓練していたにも関わらず、この様晒している政府の発表なんぞ信用する方がどうかしている。」と。

2008-07-25

http://anond.hatelabo.jp/20080725013722

原発っていうか核全般ね。子供の頃ピカドン絵本とか何度もみせつけられたし。

いや、それって「核兵器」だよね?「原子力発電所」じゃないよね?

たとえば9.11映像を観たからって怖くて飛行機に乗れないってことある?爆弾テロが怖いからって花火も怖い?

「万が一」のときは、黒い雨が俺やお前の上に降るんだぜ。

マジレスすると降らない。黒い雨がなぜ黒いかというと煤煙のために黒いんだ。だから大火災の後には核攻撃の後でなくても黒い雨が降るし、原子炉事故では核爆発は起こらないから大火災も起こらず、従って黒い雨は降らない。

核はひとたび「万が一」が起こったら、一瞬に、無差別に、大量に、未来に渡って、人々を殺し、苦しませるんだろ。

恐くない?

そりゃ、潜在的なリスクは怖いよ。だから、問題はどれだけ丁寧に危機管理がされているかということに尽きるんじゃないかな。

放射線災害度外視しても、大地震は「万が一」どころじゃない確率で起こるわけだし、他にも飢餓だの伝染病だの世の中には危険がいっぱいだ。個人的には、そっちの方がよっぽど対策の不備が目立って恐ろしいと思うけどね。たとえば地球温暖化とか新型インフルエンザの問題は、原発事故より高い確率でもっと悲惨な被害をもたらすリスクがあるけど、原発ほど徹底した対策が打たれているようには思えない(だから今頃大あわてしてるわけだけど)。話を核の災害だけに限定しても、原発事故よりも将軍様の暴発の方がよっぽど恐ろしい。

こんな夜中にこんなこと書いてるとだんだん怖くなってくるから嫌なんだが、結局は世の中は怖いということなんじゃないかな。どうあがいたって人間はいずれ死ぬんだし。たまたまその怖さが見えやすかったのがあなたにとってはまず原発だったというだけで。

http://anond.hatelabo.jp/20080725005707

子供の頃刷り込まれたからじゃないかなあ。残念ながら、大人になってもそれを一笑に付す材料が無くてな。

どうして原発だけがそこまで危険な施設と思いこまれてるんだろうね。それがまず不思議だよ。

原発っていうか核全般ね。子供の頃ピカドン絵本とか何度もみせつけられたし。

「万が一」のときは、黒い雨が俺やお前の上に降るんだぜ。

被ばくして何十年も苦しんだあげくに死ぬんだぜ。

俺一人のリスクなら原発より危険なのはいっぱいあるけど、

核はひとたび「万が一」が起こったら、一瞬に、無差別に、大量に、未来に渡って、人々を殺し、苦しませるんだろ。

恐くない?

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