はてなキーワード: 変態王子と笑わない猫とは
んで、この手のファンがつきそうなのっつったら変態王子と笑わない猫くらいしか思いつかんけどどうなんだろ。
ここ数年でようやく悟ったことがある。
どうしてもキャラの掛け合いが寒く感じて受け付けないのだ。想像していた通りの物を出されたにも関わらず文句を付けるなど俺が悪いに決まってるのだが。
こんな感想を抱いて、どんなに嫌でも、頑張っても、楽しめない作品はだいたい歳のせいだということだ。
それがすごく悲しい。
理性ではそれが歳を取るということなのだと、社会的な人格の形成だと分かっている。
それでも、諦めきれなくてさらに辛い思いをしている。
変態王子と笑わない猫という作品がある。
中毒になる動画シリーズではニコニコ養豚場というタグがつけられており、日々益荒男が鳴いている。
俺もそこに加わりたかった。家畜のように眠り、安寧と萌えを貪りつつ、ただブヒブヒと鳴き声だけを上げていたかった。
だが、EDでワンテンポ遅れたダンスを送る彼女、月子が感情を表に出せなくなったという背景を持つと知って
ただのジトメキャラが、歳は違うが娘に重ねてしまい、鼻をすすりながらなくようになっちまった。
落ち込めば落ち込んだ表情もするし、陰が差す表情とか5歳くらいでも自然に作っていたりして
頭をなでることもためらうこともあるが、真顔はつらい。
昨日まで「おとーさん(大好き)」って笑っていた快活な子が、いきなり真顔になって
「おとーさん(何やってるの)」にいつか変わる時が来る。それが怖い。感情を無くすってそういうことだ。
今日は何があったの?と聞くと、「あのね、今日はねー」としゃべりだした思い出が、
ジトメすら使わずに自然にシカトするときが来る。感情さえも見せずに。
その日を思ったら悲しくなってしまった。
無表情ではないが、どんなに傲慢でもツンケンしていても落ち込んだ表情も無理だな。
小豆が見せた表情を、もし仮に食卓で見せるようなことがあれば、俺はどうすればいい?
学校はどう?と聞いたら、もういらないと半分以上ご飯を残したり、グリーンピースを箸でいじりながら立て肘ついて
注意したら無愛想に出て行くようになったら。重い、重いよ。
中学の時と同じように、朝日が昇らないくらいにそっと抜け出して、スニーキングして根回しをしっかりやって、
その結果を得ることがすごくやるせない。EDでパンツをチラ見せしながら身体を横たえる月子じゃもはや興奮しない。
娘の行儀がその日に限ってよくて、仕事が残業もなしに早く帰れて、家事等ちょっと頑張っている姿勢を作れて
そのダブル役満みたいに幸事が続いて嫁の機嫌を最高潮に高めた後、自分が磨いた浴槽に二人で入る時に
曇りガラス越しに手を腰にやってショーツを下ろそうとする嫁のシルエットの方じゃないと興奮しないんだよ。
歳を取ったな。昔は挿絵にホースでシャワーを浴びている半尻の女の子が出てきただけで
猿よりも激しく胸を打って手が震えたのに、今や全員どこかしら娘に似ていると思ったらもう駄目だ。
もう駄目なんだ。手遅れだ。知る所から入り口を塞いでニコ動の年季の入ったIDを削除すれば、
このやるせない置き場のない気持ちもやっと下ろせるのだろうか。
話が変わるが、「○○歳までに読むべき本」これを書いた人のスタンスを見ていると、
「○○歳までに読めば、その後の人生においてとても有益でしょう。
しかし、不朽の名作ばかりですのでもちろん、○○歳を過ぎた方、○○歳を忘れた方にも
有益です。読んで損はございませんよ」
と八方美人な綺麗な纏め方をしていることが多い。
俺が、○○歳だった時、もうどんなことを考え、行動していたのか記憶に薄い人間の一人にとっては
このタイトルに期待する事は違うんだ。
今読んだら確実にくそつまらなく、そもそも読んでいたら周りが引くだろうし、
アマゾンでこっそり手に入れて最初の5pで血反吐が出そうになりながら諦めた経験が期待する事は
今でも読める事じゃない。 ○○歳以上は読む事ができない本なんだ。
今、この歳、この精神年齢って呼べる腐った心が全力で否定しつつも、
自分が若い頃ならさぞはまっただろうなと夢想し、くそつまらねーまじつまらねーと悪態をつきながら
若い頃に読んだということを仮定してシミュレーション的に語られる書評、そういうのを求めてんだよ。
無理してファスナーの線を上げて無理してくるっと回ってくれるママさんレイヤーが浮かべる表情の裏のような、
一枚めくれば若さへの嫉妬と怨嗟が充満しながらも若い子を無理して代弁してくれる、
そういう書評が欲しいし、紹介してほしいんだ。絶対読まないけどさ。
誰か、今風のラノベで、ブタがブヒブヒいうような作品で固めて、