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2024-09-02

anond:20240902012247

青年誌からってのもあるけど、モテない弱男の描写が異常に上手い

いぬブラブラバンバンだと主人公全然違うタイプだけど

こういう弱男いるよねっていう解像度が高い

青年誌で書いてる女性作家でも弱男はモブ以外出さな作家が多い中で、

柏木ハルコが描く弱男の多様性特筆すべきものがある

柏木ハルコという漫画家

ブラブラバンバン花園メリーゴーランド代表作なのかなぁ

最大のヒット作は現在も連載中の「健康で文化的な最低限度の生活」らしい

連載ごとにジャンル変えてくるし、キャリア中盤で大きく作風変えてヒット作出すなんて天才だよね

あんまりはてなでは名前聞かないけどそれなりにファンはいるだろうね

 

特にデビュー作の「いぬ」はインパクトあったね

高校の頃なんかエロそうだなと思って買って、エロシーンだけ読んで満足して何回か抜いてその後捨てちゃって忘れてたんだけど、

最近スピリッツ立ち読みしたら柏木ハルコ漫画が載っててなんかエロオーラを発していて、ふと思い出したんだ。

30年ぶりに「いぬ」を電書で買って読み返してみたら、めっちゃ衝撃を受けたんだよ

現在おっさんになった俺が20年かけて追求してきた性的嗜好はほぼ全てこの漫画ルーツだったことが分かったからなんだ

 

この漫画第一話で主人公のチー牛系男子が憧れの女の子である高木さんに頼まれ

死んだバター犬の代わりにクンニするところから始まるんだよ

それだけでもあんまり他に類を見ない話だと思うけど、エロいのか?と言われると

クンニシーンは1コマぐらいしかないし別にエロくはないんだよね

さらに、その後なかなか次のクンニをする機会が巡ってこないんですよ

クンニする直前で高木さんがオナニーしてスッキリしちゃったりとか

この焦らされる感じがたまらないんですね

で3巻ぐらいでついにクンニだけでなく最後までするようになって、

やりまくり状態になったりお互い別の相手ができてすれ違ったりして、

主人公は二度と高木さんとはエッチしないと言い放つ。

そこから最終巻の6巻で最もエロクンニが描かれてまして、そこに至るまでの焦らし方、盛り上げ方、

そこからの展開の見事さに私は本当に、感心しましたね

 

そういえば高校の頃ここで10回ぐらい抜いたなってことを思い出しました

どうして俺がこんなに焦らしプレイクンニが好きなのか、20年間ずっと不思議に思っていましたが、

完全に解明しました。ストーリーは忘れても、あの6巻の興奮を自力再現したいという思いがずっと胸の奥に燃え続けていたのです。

そして10年以上の試行錯誤を経て、中島くんのようなエロクンニができるようになりました。

柏木ハルコ先生あなたが30年前に描いたエロ漫画が一人の少年に心に突き刺さり、時を経て一人の中年男性とその妻を幸せしましたよ。

私もまた、あなた作品の一つです。

改めて読むと高校生にはわからなかった登場人物の心情の機微が明確にわかるようになってたってのも、面白かったですね

高木さんが主人公とやりまくるのと並行して他のイケメンに恋してセックスして結果満たされなくて主人公に戻ってくるとか

あんまり今時の漫画にはないじゃないですか登場人物携帯も持ってなくて連絡手段がないところも90年代ぽくて面白いです

ギャグ面白いし絵柄も独特で、スクリーントーンを使わず独自の絵柄を確立しようと試行錯誤している様子が面白いです

 

とにかく、柏木ハルコ先生天才です!

 
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