はてなキーワード: だんご汁とは
別府ん湯って最高やろ?
酸性硫化水素と鉄を含んだスカイブルーの湯は「これが温泉です」というイメージを具現化した様な姿だった。
素晴らしい湯をしばらく堪能した後、併設の食事処で再びとり天とだんご汁を頂く。
そこら辺は味のレンジに幅があるのかも知れないが、これも美味い。
下山する前に、「地獄」と呼ばれる湧泉池のひとつ、「海地獄」を訪れる。
ここは入湯施設がメインではなく、景色を見る事を主としたいわば温泉のテーマパークだ。
受付を済ませて建物を通り抜けると、98℃の熱湯を湛えたコバルトブルーの池からモウモウと湯気が上がっていた。
訪れた人が思い思い写真を撮る。
ここではよく広東語が聞こえてきた。
地元が温泉どころで、温泉リゾートが生活に根付いている台湾の人がこの地を目指してくるのはなんとなく納得していたが、香港の人も別府に多く訪れるらしい。
まだ1件いける。
市街を海に向かって下る。
地図を見ながら歩いて行くと、周りに肌も露わなアゲ嬢たちのディスプレイが。
竹瓦温泉は元々遊郭を改造したものらしが、当地は今でもバリバリ現役の風俗街だった。
歴史ある見事な佇まいの門をくぐり、入湯料を払う。
100円。
どういう価格設定だ。
男湯の暖簾をくぐると、脱衣所と一体になった空間にいきなり登場する湯船。
風俗街の真っ只中に建ち、脱衣所と浴室の仕切りも洗い場もなく、お湯は熱湯風呂。
別府最後の温泉は、東京ではなかなかできないハードコアな体験だった。
九州北部の雄大な自然を見ながら揺られる事2時間半、バスは大分に到着した。
降り立った街は潮の香りがした。
タイプは違えど煌びやかで洗練された国際都市であった広島、博多と比べると、大分の街は素朴な港町という感じで、シャッターが閉まっている店が時折見られ、外国人も見ない。
これからホテルにチェックインし、別府温泉に向かうので、腹ごしらえをしておいた方がいいと思ったが、大分のグルメに関しては特にチェックはしていなかった。
入って席に座った。
それほど詳しない大分グルメだが、当地の食文化を代表しているとされるメニューを立て続けに頼む。
博多でも結局終わってみれば炭水化物を中心とした打線を組んだので、ここに来てタンパク質中心の食事が嬉しい。
大分料理はどれも美味だが、みりんと甘口醤油をたっぷり使った味付けは全体的に明らかに甘く、関東の男性にとっては好みが分かれるかも知れない。
ただ普段の料理も甘く味付ける自分にとっては非常に口に合った。
ホテルのある鶴崎は、大分駅から3駅だというのに車がないと生活に厳しそうな街だった。
google map 上ではイマイチ距離感がわからなかったが、ホテルは駅から早足で歩いて15分程かかる所にある。
工場と思しき建物や空き地に囲まれて、そこだけ光るホテルは、この旅行を通してもっとも静かな環境の宿になりそうだった。
チェックインの手続きをするフロントで、掛け流しの大浴場の説明を受ける。
確かに24時間利用できる温泉は魅力だが、今日はこれから別府温泉に向かう。
鍵を渡されて入った部屋は、トイレこそ付いていたが、浴室は無かった。