2024-08-27

ライブドアニュースとある記事を読んで

X(旧称Twitter)で、ライブドアニュースとある記事がバズっていた。

給料高いけどキツイAmazon配達員年収実態暴露貯金額は驚愕の結果に

https://news.livedoor.com/article/detail/27046999/

↑これね

Amazon配達員労働環境については、Amazonで買った商品を自宅に届けてくれるおっちゃんからよく聞いていた。

毎日300個配らなきゃいけないとか、ガソリン代の高騰が辛いとか、クレームが入るとクビになる、とか。

なにか言いたくなって、この記事ポストの返信欄をみた。

いつものように、認証済みアカウントによる返信で埋まっていた。

はぁ……(´・ω・`)

今度は引用欄を見る。

とある引用ポストに目が止まった。

記事云々よりAIライター執筆って書いてあって、そっちが気になった」

えっ、AIライターによって執筆された記事だったの?

しかに、ライブドアニュース記事の上部には「AIライター自動執筆記事」と記載がある。

「この記事は、AIライターによる自動執筆記事です。投稿者の事前確認を経ていますが、

自然文章情報の欠落が生じている可能性があるため、元動画と併せてご確認ください。」

念の為動画をみてみた。

う、うーん。

聞くべきことを聞いていない(個人事業主からガソリン代自腹じゃないのか、とか)微妙インタビューと、ダイジェスト感のある雑な編集が気になった。

そんな動画発言をそのままAIで書き起こして記事化し、ニュースサイト配信したのか。

まるでスポニチみたいだと思った。

芸能人スポーツ選手ポストコピペして記事化し、それっぽいタイトルをつけて、Yahooニュースのようなニュースサイトで数多の記事配信しているのがスポニチだ。

ヤフコメをみた限りでは、その行為問題視している書き込みは今のところあまりなく、記者取材して執筆された記事と同等の扱いを受けているようだ。

スポニチコピペ記事には問題が多い。

最近でも、ぼっち・ざ・ろっく!というアニメで主役を演じた青山吉能が四年ぶりに活動を再開した、と報じたばかりだ。

記事の本文は、ほぼ青山吉能さんのポストコピペだけ。

ちなみにこれは誤報だった。

休業していたことを事後報告したXのポストを、休業する旨のポストがなかったこから、四年前にした休業する旨のポストツイート)と紐づけて、「四年ぶりに活動を再開」と報じたのだった。

間違えていたのは記事タイトルだけだった。だが、記事タイトルぐらいしか情報がない記事だったので、記事を削除して終わり。

その昔、いかがだったでしょうか?というフレーズ記事が終わる、まとめブログ流行った時代があった。

この頃はまだ情報がまとまっていた。

コピペした情報の集まりだったからだ。

その後スマホの台頭とともにアプリゲーム攻略情報をまとめたサイト流行り、ほどなくして新規リリースされたアプリ記事の項目が「調査中」で埋まるようになってしまい、攻略サイトは廃れた。

そして他人発言コピペして、記事タイトルだけ考えて流通させるメディアが現れた。

それはスポニチだったが、動画の書き起こしになってライブドアニュースが加わった。

ネット上の記事の総数は黎明期に比べて格段に増えたが、悲しいことにコンテンツ本質的情報量は増えていない。

ネットゴミ記事が増えただけだった。

人の手を介さないことで、そのゴミがこれからもっと量産されていくだろうと思うと心底がっかりした。

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