※ 1月11日版(anond:20220111172111)を公開しました。
6月21日版(anond:20210621175921) から 12月28日版(anond:20211228165805) に至る記事の続き。※ 都医学研の人流データがまだ出ていませんが、年末年始の都心の人流は予測には使えないため(帰省の人流が反映されない)、影響はありません。
先週の感染者数は前回の予測を大きく上回りましたが、デルタ株のみを想定していた予測に対して、オミクロンがまるまる上乗せされた結果と考えることもできます。現時点ですでに感染者のうち、誤差は大きいですが半数がオミクロンでもおかしくない、といった規模感です。そしてこの割合は(デルタの絶対数が少ないこともあって)、あっという間に大きくなっていきます。(個々の感染者を数日かけてゲノム解析した結果がオミクロン確定として改めて発表されているので、感染者数とオミクロン確定者数には数日のタイムラグがある上に、オミクロンかデルタか判定不能の人もいるので、日々のオミクロンの発表数の受け取り方には注意が必要)
参考: f:id:Knoa:20220104164917p 1日ごとのワクチン実測効果 (オミクロン拡大の影響で急減しています)
今回から予測にオミクロンの影響を考慮します。本来あと1-2週間は日本のデータを先行するイギリスと比べながら補正したいのですが、そんなスピード感ではまったく追いつかないので、まずは「イギリスと似た推移をする」という仮定に基づいて予測しました。デルタをまったく収束できていなかったイギリスに比べれば日本のほうが状況は良いはずだという印象があるかもしれませんが、下記の通り、好材料も悪材料もあるので、どちらに転ぶか判断できません。
「オミクロンは入院率がデルタより低い」とされていますが、ここには数字のマジックがあって、「オミクロンはワクチンの効果がデルタよりも弱い」ことと併せて考える必要があります。あなた個人がワクチンを打っていない場合は確かにデルタより弱いですが、あなたが2回接種を済ませている場合、恐ろしいデルタからはワクチンがとてもよく守ってくれます(入院率が未接種の1/5)が、弱々しいオミクロンからはそれほど守ってくれません(1/2)。で、差し引きであなた個人が感染した場合の入院確率は、デルタとそこまでの大差がないということになります。3回目の接種はデルタにもオミクロンにもよく効きますが、多くの人は間に合わないでしょう。
今週の予測は現時点で非常に誤差が大きいですが、大まかな規模感だけつかんでいただければと思います(どのみち、検査数が追いつかなくなるので、後半の予測は意味をなさないと思います)。予測通りに感染者が急増すると、入院病床は相当逼迫するでしょう。ただし、デルタが爆発した当時に比べると日本全体としてはワクチンがずっと普及していますし、オミクロンの重症化率の低さ(まだ確定したわけではありません)からも、入院患者の症状は全体として軽いはずなので、アルファやデルタの時のような悲惨なことにはならないと期待しています。治療も進歩しているはずですし、大阪府や岸田総理が本日宣言したように、入院基準も柔軟になるでしょう。
参考: f:id:Knoa:20220104164912p 入院と重症の推移 (デルタによる入院も多いですが、オミクロン患者を全員入院させている影響もあるはずです)
ところで、全員が検査を受ける空港検疫に比べると、基本的には発症した人(と濃厚接触者)が検査を受けるだけの市中感染では、無症状の比率がぜんぜん違います。たとえば本日は、空港検疫ではオミクロン92人のうち無症状が74人でしたが、東京都は8人のうちゼロ、昨日の東京都も25人のうち無症状は3人だけでした。市中感染のオミクロンの感染者は、ほとんどが無症状のまま検査もされずに、市中で過ごしていると推察されます。(あなたが感染しても、気付かずに市中をうろうろしてしまう可能性のほうが、高いです。無症状なのはあなたにとっては良いことですが、痛し痒しです)
いまのところ、ピークは予測の5週目である~2月6日までの週だと想定しています。これは、下記のような理由によります。
検査数の飽和のせいで実数は乖離するかもしれませんが、ピークアウトの時期は現実と照らし合わせることもできるはずです。
※ 誤差が非常に大きいものと思われます。また、増加が急激すぎるので、下記の表より週の後半に偏るかもしれません。
※ 直近のデルタとオミクロンの実数は、今後の東京都の発表によって変動する場合があり、予測に大きな影響を与えます。
(1月6日追記: 本日の都の資料により、~1月02日の週のデルタとオミクロンは推計で 420 と 42 から 302 と 160 に、大きく修正されます。今週と来週のオミクロンの値は下表のざっくり4倍ほどになると思われます。そこから先はまた次回の予測で改めて修正します)
(1月7日追記: 厚労省の資料により、さらに 304 と 158 に修正。これも暫定値ですが、大幅な修正はないはず)
東京 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 全体 ※ l = 5000 | デルタ | オミク | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
~12月05日 | 8 | 21 | 21 | 11 | 14 | 19 | 20 | 114 | ● 114 | ● | |
~12月12日 | 7 | 19 | 21 | 17 | 25 | 20 | 13 | 122 | 122 | ||
~12月19日 | 7 | 24 | 29 | 30 | 20 | 28 | 33 | 171 | 166 | 5 | |
~12月26日 | 11 | 38 | 40 | 37 | 39 | 38 | 43 | 246 | 238 | 8 | |
~1月02日 | 35 | 46 | 76 | 64 | 78 | 79 | 84 | 462 | 420 | 42 | (土)元日 |
~1月09日 | 103 | 151 | 333 | 290 | 336 | 336 | 364 | 2031 | 1023 | 1008 | |
~1月16日 | 464 | 847 | 1169 | 1018 | 1179 | 1179 | 1280 | l 7135 | 1087 | 6048 | (月)成人 |
~1月23日 | 2634 | 4810 | 6642 | 5783 | 6699 | 6699 | 7272 | lllllll 40539 | 1227 | 39312 | |
~1月30日 | 10283 | 23531 | 26187 | 25428 | 22392 | 25049 | 28844 | lllllllllllllllllllllllllllllll 158262 | 1014 | 157248 | |
~2月06日 | 20127 | 44161 | 51156 | 48635 | 45332 | 49471 | 56278 | llllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll 315160 | 664 | 314496 |
※ 赤色で示した予測のうち、最初の2週は2種類の現実値に基づくが、3週目は1種類の現実値、続く4、5週目は「予測値に基づく予測」のため、精度は劣る。
※ 日ごとの予測はイメージしやすいように添えているだけで、週の合計から割り振った参考値。また、祝日による増減は一部を除いて考慮していない。予測した日の週は実測値を含むが、週全体の予測値とは数を合わせていない。
予測日 | 1週先 | 2週先 | 3週先 | 4週先 | 5週先 | 期間計 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
6月21日(anond:20210621175921) | -1% | -13% | -23% | -22% | -18% | -18% | 5週目が週末連休で、下回ったまま期間終了 |
6月28日(anond:20210628190235) | -10% | -26% | -26% | -23% | +59% | +0% | |
7月05日(anond:20210705212509) | -10% | -7% | -10% | +66% | +148% | +47% | |
7月12日(anond:20210712212830) | +16% | +25% | +130% | +185% | +229% | +127% | デルタ株の増殖率が2週連続で低かった影響 |
7月19日(anond:20210719192035) | -8% | +36% | +43% | +63% | +169% | +59% | |
7月26日(anond:20210726195557) | +21% | +24% | +37% | +140% | +309% | +68% | |
8月02日(anond:20210802194616) | -14% | -31% | -18% | -7% | +18% | -15% | |
8月10日(anond:20210810180448) | -24% | -18% | -31% | -46% | -64% | -34% | 8月10日 濃厚接触者の追跡を縮小 |
8月17日(anond:20210817171700) | -19% | -33% | -50% | -67% | -76% | -45% | |
8月23日(anond:20210823194721) | -27% | -45% | -67% | -76% | -87% | -56% | |
8月30日(anond:20210830174927) | -13% | -43% | -63% | -83% | -90% | -55% | |
9月07日(anond:20210907173042) | -4% | -1% | -30% | -44% | -61% | -16% | |
9月13日(anond:20210913183108) | -1% | -27% | -42% | -60% | -76% | -30% | |
9月21日(anond:20210921181209) | -13% | -19% | -28% | -38% | -48% | -22% | |
9月27日(anond:20210927175649) | -8% | -21% | -36% | -51% | -43% | -23% | 10月01日 緊急事態宣言の解除 |
10月04日(anond:20211004192706) | -4% | -15% | -27% | -8% | +20% | -10% | 10月04日 濃厚接触者の追跡を再強化 |
10月11日(anond:20211011205959) | -7% | -17% | +11% | +52% | +209% | +10% | |
10月18日(anond:20211018215528) | -12% | +11% | +40% | +150% | +147% | +32% | |
10月25日(anond:20211025181357) | +51% | +141% | +474% | +680% | +1123% | +212% | 10月25日 飲食店の時短要請を解除 |
11月02日(anond:20211025181357) | +59% | +274% | +386% | +623% | +1456% | +259% | |
11月09日(anond:20211109174935) | +12% | -32% | -54% | -60% | -67% | -48% | |
11月15日(anond:20211115180038) | -23% | -31% | -21% | -15% | +20% | -14% | |
11月23日(anond:20211123165033) | -10% | +2% | 0% | +24% | +57% | +18% | |
11月30日(anond:20211130165243) | +14% | +7% | +39% | +80% | |||
12月07日(anond:20211207165019) | +12% | +54% | +98% | ||||
12月14日(anond:20211214171150) | +27% | +57% | |||||
12月21日(anond:20211221165559) | +1% | ワクチン効果の推計元を厚労省データに変更 | |||||
12月28日(anond:20211228165805) | +34% | この週まで予測にオミクロンの考慮なし | |||||
平均 | +0% | +10% | +29% | +61% | +145% | +19% | 精度ではなく悲観(-)や楽観(+)への偏りの指標 |
検査飽和の影響が、予測の精度を不当に良く見せてしまう方向にも、不当に悪く見せてしまう方向にも作用しています。また、絶対数が少ない時期は大きくブレやすくもなっています。あくまで大雑把な目安としてご覧ください。※10月29日に、東京都は過去の感染者数を修正しました。全体として予測精度はもう少しだけよかったはずでしたが、この一覧表には反映させていません。
政府予測と比べてみたい方は 新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボードの資料等 からどうぞ。国立感染研の鈴木基先生提出資料と、京大の西浦先生提出資料に毎回予測があるほか、不定期に他の資料でも予測されていることがあります。※10月以降、いずれも予測をやめてしまったようです。
都内主要繁華街における滞留人口モニタリング
https://www.igakuken.or.jp/r-info/monitoring.html
新型コロナウイルス拡散における人流変化の解析
かつてのアルファブロガーって大体今50代だよ
自分は平均身長に2センチ足りないだけなんだけど、この前ものは試しと思ってオーバーサイズのトレーナーを買ってみたら
布の重みで首元が後ろ側に締まって苦しいし、横幅スカスカで隙間風が寒いしで着心地最悪だった。
お前は60のジジイ役やで
そしてワイが50のババアや
教育に携わる人が、ある種の属性(とりわけマイノリティ)に対するヘイト言説を垂れ流していると、その属性の人々からするとどうしても当該分野に対する忌避感が生まれてしまうと思うが、その状況は果たして「教育を受ける権利」が守られていると言えるのだろうか?
ということを、フェミニズムに興味のあるフィクトセクシュアルの一人として考えてみた。