2021-11-07

変則的コンプガチャ確率について

副題:これ消費者庁はほっといてていいの?

タイトルの通り、コンプガチャを揃える確率変化形のような問題なのですが解説していただけるとありがたい。

くじが33本があったとします。そのうちの9本が当たりくじであり、当たりは各個区別され一度引いた種類の当たりは記録しておく。

一回につき2本引くこととする。クジは引いた後に戻される。

また一回引くごとには「はずれのくじ」が一本追加される。つまり、たとえば二回目には34本の中から当たりを引かなければならないということだ。

このようなくじにおいて、n回引いた時点で初めて全種類の当たりくじを引いたことが記録されている確率はいくつだろうか?どういう風に考えて立式していけばよいのだろう?

n回に対する一般式がないのであれば、10回目でそうなる確率で考えてほしいです(原理上全て揃うのに最低8回は必要だ)。

たこのようなくじにおいて全種類の当たりくじが記録されるまでにかかる回数の期待値も求めてほしい。

なんて質問を某サイトに挙げたがどうしてこういう疑問を投げかけざるをえなくなったのかにもっと業が深い問題が絡んでいてかつ長文なのでここに書く。

ネット上にはクリエイターに月々お金を払うとその対価がもらえるパトロンサイトと呼ばれるサービス存在する

私はイラストが好きで特に好きな作風の作者に対してそういったパトロンサイトを通じてお金を払うという形で支援をしている。

そのなかで複数パトロンサイトにまたがって受け口を用意している作者がいる。

支援期間において一か月ごとに閲覧可能作品がまとめられているのはどのサイトでも同じなのですがそれ以外のところで少し事情が異なっている。

entyというサイトでは支援していなかった月の作品を見るにはその月支援していた人が払っていた額と同額を支払うことで、バックナンバーの購入という形をとるようになっている。

しかしentyでは作者は2021年2月以降のバックナンバーを用意してないのだ。

一方fanboxというサイトではそれを補うようにして、支援した人限定で閲覧可能なページの中に、作品が置いてあるドロップボックスへのリンクが貼ってある。

その月の作品が置いてあるリンクと、2019年以降の過去作品が置いてあるリンクを「ランダムで2か月分」だ。

また閲覧可能なページの中に記載されているリンクは一か月ごとに入れ替わる。たとえばある月に支援を始めた人に対して、翌月から支援し始めた人は、その月の作品は当然閲覧できるが、先月分も含め過去作品が見られるかというについてはランダム性にかかっているのだ。

しかもどの月のもの選ばれるのかという対象範囲は、一か月経過するごとにひと月ずつ増えていくことになることが分かると思う。

まり、前述の問題におけるくじ33本というのは2019年1月から2021年10月までの期間に対応する。ランダムで2か月分見られるということはくじを2本引くことと一緒だ。

当たりが9本というのはバックナンバーとして買えない月である2021年2月から10月という期間に対応する。それ以前の月はバックナンバーとして購入すればいいだけなので、いわば「はずれ」なのだ

またはずれが一本ずつ増えるということは、たとえば11月から支援を始めた人にとっては翌月になると、11月の分も「ランダムで選ばれる2か月分」の対象になりますが、その月の作品へのリンクは既に知っているのでそれが選ばれた場合も「はずれ」ということになる。

ようするに確率に興味を持った背景が長々としていてしか問題を把握する側にとっては本質的情報がそのうちの一部であるため、くじを引くという形に単純化して質問するに至った。

まりひと月3000円かかることもあり、一体過去作品が全部閲覧できるまでには何円かかるものなのだろう、何ヶ月かかるものなのだろうと心配になったのだ。

そもそも規制されたコンプガチャだって100回に1回はそれなりの確率で当たる計算だしアマチュアからってこんな舐めた商売が許されるのだろうか。

嫌なら金を払わなければいいというのはいわゆる絵合わせさせる食玩も同じだ。しかしあれには絵合わせすることで得られるものには価値を見いださず絵(たとえばカードという形態である)自体価値を感じて購入している人もいたわけだ。それでも規制された。

これを逆に考えれば、絵師作品というのは「全ての作品を持っている状態」に一定価値を持つ層がいてそのために支援を続ける人がいるわけで、しかしその状態に持っていくには何百回何百ヶ月と試行しなければならないのだから、やはりこれもコンプガチャ類型として問題視されるべきではないかということだ。

どのような期待値なのかもわからない不安のなかで諦めの目安もつけられなくなり支援者を縛り続けることが問題なのだコンプガチャもまた確率的なブラックボックスのなかで購入者錯乱させていたように。

コンプガチャよりもたちが悪いのは、はずれが増えていくわ、ガチャみたいに金があれば何回でもすぐに回せるわけでもないということだ。
  • (^^)https://www.irasutoya.com/2016/02/blog-post_350.html?m=1

  • 変則的どころか全くコンプガチャの定義にかすってない 揃えることが条件になってない

    • 「コンプガチャの条件とはかけはなれていて、コンプガチャに比べてもいっそう悪質だ」と共感のトラバとして受け取った。 確かにコンプガチャとはいくつか異なる点がある。 まず33種...

      • そういう露骨な曲解はもうまともに相手するだけ無駄な奴としか思われんよ

        • それ言ったら「揃えることが条件になってない 」も間違った理解であることはトラバ見ればわかってもらえると思うんだけどな

          • 君が言ってるのは 「このガチャ、当りが100種類ある!全部揃えたいのにダブりが出る!コンプガチャ(より悪質)だ!」じゃん 全部揃えることにボーナスを付与して射幸心を煽るのがコン...

            • それじゃ本来はデジタルガチャもアウトなんじゃないの。 ボーナスに射幸心が煽られるか買い手次第(つまり野球カードのように各個の当たり自体にも一定の価値がある)。 「全部揃っ...

              • "本来"って何? 消費者庁はデジタルガチャの存在を認識したうえで コンプガチャ(2種類以上のガチャ産物の組み合わせにボーナスを与えること)だけを規制する運用基準を公表しとるよ。

                • 本来=論理的に同等なものであるということ。 ボーナスに対して価値を感じること=全部揃っているという状態自体に価値を感じること

                  • 全然同等じゃない 君は勝手に0か100かで2極化してるけど 程度問題で、射幸心を煽る要素があっても許容範囲かどうかという判断で規制がされてる

                    • つまりコンプガチャのボーナスが絵を全部揃える価値が生む射幸性を上回っていると思うの? じゃあたとえばこの絵師も過去作品分のURLを全部そろえて作者にメール送ったらさらに...

          • コンプガチャと近いから問題だと思ったんじゃないの? でもコンプガチャとは全く別物で法的な問題はないのでこれはただのお気持ち問題では。

            • 通常経済的対価を支払って取得すると認められるものを提供することも経済上の利益に含まれることを明確にすべく、「その他の経済上の利益」という文言が追加されました。 過去作...

              • いや、ゴネてるだけやん

                • どういうこと?一応筋を通して説明してるつもりだしゴネてるだけというつもりはないんだけども

                  • それによって「過去作品を全部揃えたい人が」誘引されるわけだから この時点で飛躍が過ぎてる

                    • 誘引される可能性があるのは事実でしょ。飛躍であるという判定が恣意的な方が問題に見えるんだけど。

            • そもそもコンプガチャも明確な判例が出てるわけじゃないから事実上消費者庁に目をつけられさえしなければOKである気もする

              • そらどんな法律も施行初期には判例ないんだから警察に目を付けられなければ大丈夫と言うのと同じだぞ

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