2021-08-30

キャラが好きなまま中の人を推せなくなった

数年間あるキャラクター推し続けている。何年も何年もいるので熱が緩やかになっているけれど未だにそのジャンルはい続けていて、そのキャラのことが今でも好きだ。グッズが出たら何個も買うし、ガシャがきたら天井するまで回す。イベントがあったらチケットを頑張って取って参加する。

ここまでは何も問題なくオタ活できているんだけど、問題はここからで。

キャラクターには声を当てている声優さんがいる。そして自分はその声優さんのことを推していた…いや、推そうとしていた。

推し担当声優さんは、あまり仕事がない人だった。あまりいたことのないソシャゲキャラの声を当てていたりちょい役で出ていたりと仕事がないわけではないが、目立った仕事自分推し関連の仕事のみだった。

でもイベントの時のトークツイート推しのことを話すのを見ると、キャラクターのことをしっかりわかってくれていて、愛をもって推しと向き合ってくれているのがわかり、尊敬した。

ただあまりにも他の活躍がなかったため、「いつかこ仕事を辞めてしまうんじゃないのか?」という不安があった。別のジャンルではあるがあまり人気のなかった声優さん引退してしまい、その人が担当していたソシャゲキャラキャスティングが変更になった話を聞いた。

考えるだけでゾッとした。

自分が大好きでたまらない推しの一部もいつか変わってしまうかもしれない。

から自分推し声優さん応援することにした。それが推しのためにもなるから応援する、応援しなければいけないと本気で思った。

どうでもいいような日常ツイートも欠かさずふぁぼりつした。全部にではないが欠かさずリプライを送った。手紙も時々送った。推し声優さんが時々呟く「本当に私を好きな人がいるのが不安になる…」という言葉自分不安になった。

あなた好きな人がここにいるか声優を辞めないで、私の推し声優をやめないでほしい。必死だった。

そんなある日その声優さんが生配信を始めた。事務所許可を取り個人で始めたらしい。

聞いた時は意欲的に活動されていて喜ばしいなと思った。これまでと同じようにコメントをしたりして応援しようと思った。

地獄はここからだった。

まずその声優さん個人で生配信をしているので、事務所にやっていいか確認はしていると思うが監修しているとかはない。本人が何をするか考えてそれをそのままやる。自由方針だった。

から、本当につまらない。

基本はコメントを拾って雑談をしているのだが、あまり面白い話が飛び出すわけでもない。それが2、3時間コメントを逐一送らなければと思い手が離せないのでながら見というわけにもいかない。その間自分は拘束され続ける。しんどい配信が終わった後、いつのまに夜中になっているのをみて、何をしているんだろうと呆然とする。

そして声優さんファン距離が近すぎるのが辛い。そもそもコメント数が少ないのでよく拾われ、よく名前を呼ばれる。他のコメントしている面々も見たことがある人ばかりだ。なので今日は○○さんがいないなたかがすぐにわかってしまう。声優さんも口にこそ出さないが気づいていると思う。

からこそ、生配信を見ないと。コメントしないと。と焦ってしまう。配信を見てくれる人が少なくなったとおもったら声優さん不安になって、そのまま声優をやめてしまうかもしれない。

そして投げ銭が解禁されてからさら地獄だった。

投げ銭を読み上げる時に明らかにテンションが上がっているのがわかるので、モチベになればと思い一配信に一回は投げ銭をしているが、はっきり言って苦痛だ。そこにはただの義務しかない。「○○さん投げ銭ありがとう〜」と言われても何も感じなくなっていった。

そこで自分は「推しキャラクターは好きでも、その中の声優さんは好きになれない」ことに気づいた。遅かった。

推しのことを話している別のオタクを見ても、別に中の人に触れなくても十分に楽しく推し活をしている。早く気づけばよかった。「推し中の人も推せないならそれはファン失格だ」、「推しの声が好きならその中の声優さん支援しなければいけない」なんて自分勝手に思って、勝手に苦しんだ。推し声優さんモブで出ているという理由で興味もなくつまらないゲームを買って時間を消費するのも、必死コメントしたり投げ銭をしたり手紙を送ったりするのも、ただの義務感だった。そこに好きな気持ちはなかった。

無理をするのはやめる。きっと生配信いかなくなったら気付かれてしまうと思う。数人しかいつもいないから。でももう無理なんだ。好きでもないものを好きだと周りに本人にアピールするのは疲れた推し声優さんは同一ではない。「まるでキャラクター本人みたい!」と言われ同一視されている声優さんは他にも見かけるが、同一ではなかった。同一に見ている自分の頭がおかしかったんだ。

自分推しのことが大好きだ。声優さんのことは尊敬しているが、推しと同じくらい好きにはなれない。やっと気づけた。

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