2020-12-07

都立中高一貫校の受検対策について

https://togetter.com/li/1632892中学受験生の『1月分』の塾代のあまりの高さに驚愕する人たち「新卒初任給より高い」「どんな世界なの…」 について。

当方について

2児の父。といっても、ふたりともすでに高校生

二人とも都立中高一貫校へ進学。ただし諸事情により、別々の学校へ進学。

の子大手進学塾に6年生から通わせた。塾費は毎月3.5万円くらい、夏冬は+5万くらい。下の子は通塾せず。

https://togetter.com/li/1632892について

月額としてはふつうにありえる金額だが、冬期講習は思いっきりカモにされている。

入試問題はこんなかんじ。https://www.metro.ed.jp/koishikawa-s/guide/test.html

以前、中学入試対策でやっていたようなパターン化された受験対策必要なく、思考力・読解力・表現力を試そうとしている。

とはいえ、まったくパターンがないわけではなく、入試問題である以上、ある程度の対策可能なのだが、それを網羅的に詰め込もうとすると子供家計にひどい負担がかかる。

中高一貫校ターゲットにした塾では、いわゆる算国理社の基本的指導のほか、過去問題や似たような傾向の問題を中心に、どうやって考えていけばいいのを教える。

どんな子も、親切に指導されると、ある程度、回答できるようにはなると思う。

だが、塾に行ったからといって、合格に見合う回答をできるようになるかは別問題

あと、都立中高一貫校は「入学試験」ではなく「適性検査」、「受験」ではなく「受検」と表記するのが正しいので、「中学受験」と書くこのツイ主は多少認識が甘そうである

実際の入学者について

それぞれの学校保護者会的な活動をしているのでよくわかるが、たしかに優秀な子が多い。しっかりしている親も多い。

ただ、課金額と合格率にはあまり相関がなさそう。

3年生から塾に通った子もいれば、ほとんど通わなかった子もいるからだ。

課金たから入れることになった子もいると思うが、それと同じくらい、さほど課金しなくても入れた子がいる。

ブコメにある「3塁ベースに生まれる」というのは、この子が無事合格して初めて入えることなのではないか

とはいえ、受検対策課金しなかった親も、ほかのことには課金している気がする。ピアノバイオリン英会話など。

ということもあって、結局、親の文化的資本が子の入学率に影響を与える可能性は多大にあると思う。

どうやったら都立中高一貫校合格できるのか。

うちの場合は「親が一緒に勉強をすること」がいちばん効いた。

子供が解いた過去問を、両親それぞれが子供の目の前で考えたことを声に出しながら解いていく。

(必ずしも、ベストな回答をできる必要はない。)

適性検査問題は回答の仕方がひとつに定まらないことが多いので、「多様な考え方」や「ことなる解き方」を見て、それを今までの自分が育てられた環境と重ね合わせることでその子ならではの回答の仕方がかたち作られていく。

それを数ヶ月みっちりやれば、本を読む習慣があって、学校で習うレベル学習ができる子ならなんとかなると思う。

ツイ主は両親が高学歴でも太刀打ちできないと書いていたが、それは自分たちの思考力がないからではないか知識を問うものではないのだし。

そういう親は、多分やみくもに課金せざるを得ないのだろうし、そういうやり方だと合格必要自分考える力がつくかはサイコロを投げるようなものだと思う。

うちの場合は、上の子を通じて、通塾は受検対策としての最適なアプローチではないと学習できたので、下の子は通塾させず模擬テストだけ利用させてもらった。

あとは、たくさん遊ばせて、おもしろそうな本や記事動画を紹介して、子供の考えをよく聞いて、子供に考えさせて、一緒に過去問をやって...っていうことで受検対策は十分だった。

実際に、兄弟全員、都立中高一貫校入学させている親も多く、そういう親はいくら塾に投資するかじゃなくて、どうやったら子供自分で考える子になるかを主体においていることが多い気がする。

  • うちも母子家庭で結構な進学塾に通わせてもらっていたけど、いま改めて月謝聞くとその高さにびびる…。 おかげでまあ悪くない学歴、就職していまは独り立ちできたけど、母にはもっ...

  • お受験ーーー失礼お受検でしたっけ、の話する親って父親でもきしょいんだな お受験ママきっしょって思ってたけど、男でも女でもキモいもんはキモいね 偏見を一つ解いてくれてありが...

  • 賢い子の家は、絵本を読むとき「めでたしめでたし」で終わらないってね。 この後どうなったと思う?とか、どう思った?とか、話すんだって。   知らんけど

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