2020-04-30

30歳、人生で一番の危機かもしれない。

この4月に30歳になった。ここまで割と何も不自由なく生きてこれた。

早々に高校をやめて16歳からずっと働いてきた。業種は飲食店水商売

現在は週末になると100人ほど来店のある規模のバーで働いている。

お酒知識よりも別な専門知識必要バーで、その知識を持て余して無駄水商売経験が長い私には天職だと思って楽しく働いている。

普段日本の方より、外国の人の方が来店は多い。

従業員の中で一人暮らし自分自分生活の面倒を一から十までみなきゃいけない生活をしているのは私だけだ。あとは学生さんだったり実家暮らしだったり結婚してたり。

とにかく今働けなくて大きく逃げ場がなく困っているのは私だけである。(もちろんほかの人間も当然困っているだろうし、オーナーは別である。)

たった14年のキャリアだが、所属先は変わっても同じ町にずっといる。仮にも日本一の繁華街ゴーストタウンの様になる光景は初めてみた。

ここから恥ずかしい話なのだが、過去仕事を決めるうえで当たり前の工程殆どしたことがなかった。

募集している仕事を探して、履歴書を書いて、送って、合否を待って、合格なら面接

という、当たり前の工程したことがなく、この状況になって初めてした。

思えば初めてのバイトだって近所の中華屋料理屋さんで同級生が働いていたからそこに入れてもらえただけだったし

夜の仕事だけじゃ苦しく、昼間コンビニで働いた事もあるが、その店も友人がオーナーを務めるコンビニで飲んでいる時にそんな話をしたら「うちで働きなよ!」と言ってもらって働かしてもらえた。

飲食店社員を二年だけやったがその時も最初は友人がバイトをしていた職場だった。

今の仕事も、もともと10年以上の付き合いの友人達の店だ。

5-6年務めた店がビル解体とともに閉店になるという話が出た瞬間、ありがたいことに町で働く人間がわざわざ私が働く店に来てくれて「次が決まっていないならうちで働かないか?」と何人もの人が誘ってくれたので一番付き合いが長かった店にした。(というと情に厚いように感じるが、今の店が一番いい条件を出してくれただけである。)

現在も、店からはやめてほしくないと緊急事態宣言の後のプランもとてもうれしい条件をだしてくれた。

今月一日も仕事をしていないが、60%の給料がでる。

年代の同じような職業人間の中ではとってもいい待遇を用意してもらえているのがとてもうれしい。

彼氏をつくってそのために時間を割いたり、結婚したり親と同居したりするほどの給料はもらえてないが、一人で暮らし独立のための資金をためるには十分の待遇でとても幸せだ。

だが、現在この状況である

先ほどの緊急事態宣言後のプランは、お店を昼間からあけるプランだ。

そこで8時間しか働けないので今よりも給料は減る。だが夜別に働けるのだ。

だいぶ早い段階でそういってくれたのでこちらも早い段階で動き始めたのだが水商売は軒並み募集がない。全滅である

この状況だと友人たちもしんどい思いをしているので友人の持つ店で働くのも厳しいだろう。

何よりもこの状況で人と会うことができず今の状況を友人に聞く・伝える手段がない。誰が本当につらくて、誰が大丈夫なのかすらもわからない。

というか、この状況がいつまで続くかわからない状況でどの程度しっかりした仕事を探せばいいのかわからないのだ。

数か月先なのか、年内なのか、来年にも食い込むのか。

今の仕事はやめたくない。可能ならこの店を最後独立へ向かいたい。向こうがそうやって私に気を使ってプランをたててくれるなら、それを受け入れその状況で売り上げを立てる方法を私も考えよう。

仕事さえ受かってしまえばきっとなんでもできるんだろうが、その受かった先にだって迷惑はかけれない。やはり状況を伝えると面接にも到達できない。そりゃそうだ、状況がもどりゃ辞めるとわかっている人間を雇うほどの余裕なんかどこもないはずだ。

15年近く生ぬるく幸せに生きてきたツケがとうとうまわってきた。

履歴書書いたり全く知らない縁もゆかりもない人と面接したりはじめての経験が続いてるのでまだ楽しめてはいるが、楽しめるのももう少しだろう。

今回のこの誰も悪くない騒動は、私の様に生ぬるく人に頼ってばかりで生きてきた人間を誰かがふるいにかけているのかもしれない…とSF小説のような事を考えて毎日楽しく明日を探している。

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