2019-05-06

ばーーかと言いたい話

ラインで友人の訃報を聞いた。

いきなりすぎて今でも信じられない。

その事実を受け入れた瞬間、すべてが過去になるから受け入れられない、みたいな屁理屈をこねている。

だってもう死ぬまで会えないとか全然信じられない。こーやってぐちゃぐちゃ言ってたら、おーごめん、そんなに心配かけた?とか平気でメッセージ送ってきそう。

だってついさっきまでそこにいたし。ちょっと長い旅に出てるだけで。携帯水没させたとかなんかで連絡取れないだけで。

ふだんべつにいつもその人のことを考えたりしてない。むしろまったく。(ごめん)

たまに会う時、連絡する時、フェイスブックで見かける時とかそのくらい。

からこんなに考えてる今が、おかしい。

でも、他のことも全然考えるし普通に笑えるしごはんも食べれるし夜も寝れる。テレビ面白いラインだって返せる。

私の日常にはほとんどなんの支障もない。

から。考えるだけ考えて、悼んだら忘れちゃう。それが嫌だから認めて過去のことにしたくない。

過去のことだいたい覚えてられないもん。もう会えなくなる君のことをいつまでもちゃんと覚えてられないと思う、私のちっぽけな脳みそと心じゃ。だってそういう冷たい人間だもん。薄情な友人でごめん。

でも勝手だけどいきなりいなくなった君に責任があると思ってる。いなくならないで欲しかった。おじさんになってお腹出てハゲたりしていくのを見るもんだと思ってた。結婚してこどもの話とかしたりさ。たまーに会って仕事愚痴とか言って、俺はこう思うよとかさ、まじめに言ってくれたり。バカなことして周りを笑かしたりしてるのを、しょーもないなって笑いながら見てるはずだった。

ずっとそこにいると思ってたから、ただただわがまま言ったり愚痴言ったり振り回したりとかしかしてない。

思い出すのはいつも私が自分勝手なことしてるときそばにいてくれたこと。

不安な時自己嫌悪に陥りまくってる時、無理すんなよとか頑張れ!とか俺は信じてるよ、とかいつもどストレートに言ってくれた。私はただただ自分のことしか考えてなかったけど。そんで、照れ隠しで、いつもまともに受け止めることすらできなかったけど。ありがとう、とか、どれだけ助けてもらったか、嬉しかたかとかちゃんと伝えたこと一度でもあっただろうか。

結局今もなんでかわからない、全然理由も聞かなかったけど、いつも気にかけてくれていたと思う。

適当なやつに見えて、めちゃめちゃ懐が深くて、人に優しくて。案外かなり面倒見が良くて。どんな人でも、なんだかんだまっすぐ向き合ってて。結構いいやつだった、一本筋が通ってて結構かっこよかったの、本当は知ってたのに。面と向かったときは、からかうようなことしか言えなかった気がする。

付き合わない?って言われた時、なんか意味不明理屈をつけて、ばっさり断ったことがある。

あの時私はそれがお互いのためだと思った。

自分に向けられる好意に戸惑って、調子に乗って、自分が良いように利用する姿しか思いつかなかった。付き合ったりしたら自分が嫌な人間になると思った。好きかどうかわかんなかったけど気になる人もいた。

今でもたぶん出す結論は変わらないけど、それを言ってくれた彼にそもそもちゃんと向き合えてはいなかったんじゃないかと今は思う。自分の恥ずかしさいたたまれなさとか謎のプライドが勝ってて、真正から気持ちを聞けてなかったんじゃないか。そのあとも、ずっと気づかないふりしたり、向けられてる優しさも誤魔化してはぐらかしたり乱暴な言い方したり。

ずいぶん前のことだから今は付き合ってる人とか好きな人がいたかもしれない。そのあと、付き合っている人がいたのは聞いたし。

でもだからと言って切り捨てたり、気にかかるのをやめたりはしてなかったんじゃないかな。自意識過剰上等。

そう考えてみると、ほんと、実は甘えまくってるよな、としか思えない。

なにひとつ返せてないよ。そもそも返すつもりも、こんなことになるまでなかったけど。

なんかよかったところしか思い出せないのも癪にさわる。

べつに聖人君子でもなんでもなく、普通の生身のただの男の子だったのに。

もっとダメなとこ迷惑かけられたこと思い出すでしょ、ふつう、生きてる人間なら。美化してしまってるとしたら、もう会えないことを認めてるからなんじゃないのか。

恋愛的な意味で好きだったわけではないと思う。でも別に好きな人とか友人とかそういうカテゴリ以前に、君の場所にいれるのは君しかいなかった。しいて言うなら、めちゃくちゃしても最後まで味方してくれる戦友、感情表現が苦手な私が下手くそに甘えられる人、というか。本当、都合のいいことばっかり言ってて自分が嫌になるけど。

あーー生きててお互いもっといろいろあって、そんな過去ことなんてうわーそんなことあったよな、なんでそんなこと言ったかもはや思い出せないわとか言えるくらい風化してどうでもいいことになっててほしかった。むしろお前そんなん気にしてたのかよ、意識しすぎ、今俺めちゃめちゃ好きな人いるし、くらい上から目線で言われるくらいでよかった。

こうやって整理することですっきりなんかしたくない。穴を埋めたりなんかしたくない。

でも吐き出さないとこの複雑な気持ちごと忘れてしまいそうだ。ほんと、薄情な人間すぎるな。

ばーーーか。

早く帰ってこいよ。聞きたいこと話したいことたくさんあったのに。良い話なんかにしたくないんだこっちは。

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